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仮面浪人時代の追憶(その2)

3月に大阪で浪人していた3人で連絡を取った。
北野のA君、土佐のH君と私である。
二人とも秋のオープンは文IA判定。最高で文IB判定の私とは学力が違う。二人は文Iに落ち、二浪を選択した。A君は代ゼミ大阪校で二浪、H君は代ゼミ大阪に籍は置くものの、実家の高知に帰って宅浪するとのことだった。私は仮面浪人を選択した。来年の3月、三人で駒場で再開しようと約束した。

4月に代ゼミのスカラシップ生の認定試験を受けに行った。
代々木校の認定は厳しいとのこと。なんと10万円免除しかでなかった。
一浪時はゴールドメイト特典で代々木校(今の本部校)も全免だったのになんだか損をした気になる。

4月のサークル回りは楽しかった。詩吟サークルに行った時のこと。「好きな女性がいるんですが、振り向いてもらえなくて」という話をサークルの女性の先輩にした。その後、帰りに送ってもらった際、新宿駅で、「キスをしたことがないのなら、今ここで済ませておこうか」と言われて、ファーストキスをした。なんともあっけない感じであった。

別のSというテニスサークルでのこと。インカレの津田塾の先輩が酔っ払っていた。解散した後、介抱するということで新大久保まで送っていく。先輩の指示通り進んでいくと、なんとそこはラブホテルだった。先輩は、「ここまで来たらもう逃げられないね」と言い、経験がない自分は戸惑ってしまった。どうしようか迷ったが、5月には20歳で成人(当時)になる。(ヤラハタは避けたい)という思いがあり、ホテルに入った。そして関係を持つ。印象としては、キスと同じで案外あっけないという感じだった。関係を持った後、「付き合う?」と言われたが、流してしまった。結局はワンナイトという形になった。

他に弓道部の飲み会に行った。無料だから色々経験してみようかなと思ったのだ。そこでは、弓道経験者の新入生から、「おまえ、タダだから来たんだろう」と喧嘩を売られた。「弓道に興味があったからだよ」と答えたが、まあ、ただ飯くって会話を楽しもうと考えていたのは事実であった。

別の弓道サークルでは奈良学園から政経のY君とともにGWの合宿に行った。型がしっかり身に付かず、矢を射るところまで行かなかったが、楽しめた。

今もあるサークルだが、緑法会には所属することにした。飲みが凄かった記憶がある。サークル内でゼミがあり、そこに所属する形だった。ゼミ長が女子を喰いまくって色んなサークルを出禁になったという噂があった。やり手だったんだな、と思う。

野球サークルも回った。初心者だったが、練習に参加した。外野からの返球はまともに返せず、ストレートに空振りをし、野球をするというのは難しいものだと実感した。

鍋の会というサークルも回った。そこでは、「君、仮面浪人とかしないよね?」と確認された。東大文Iへの未練が感じ取れたのだろう。「いえ、一浪しているんで二浪はないです」と答えると納得していそうだった。

アイセックの合宿にも参加した。発表や飲みがあった。やはり、なんというか当時は飲みが盛んだった。大学生は飲みはOKということで飲みまくっていた。一橋や塾高上がりの慶應の学生と話したのを覚えている。

そんなこんなでサークル回りは終わり、テニスサークルと緑法会に所属することになった。この頃はキャンパスライフを楽しんでいたと思う。


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