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エストロゲンが過剰になる理由〜インスリン抵抗性

こんにちは!

体調不良・病気で苦しむ人を1人でも減らしたい
東大薬学部卒アンチエイジングアドバイザー
福嶋大介です。

今回は「インスリン抵抗性とエストロゲンについて」記事を書きました。

●はじめに


現代人はインスリン抵抗性が上がっている方が多いのが現状です。

これによってエストロゲン過剰を引き起こしているということを知らない方も多いのではないでしょうか。

乳がん、不妊、月経不調、子宮内膜症、子宮筋腫、多嚢胞性卵巣症候群PCOSなど

様々なマイナスを引き起こします。

これらの症状がある方は
エストロゲン過剰生成の可能性があります。

この因果関係を見ていきましょう。

●エストロゲン過剰になっている症状

エストロゲンが過剰になると、以下のような体の変化が起こる可能性があります:

1. 体重増加:
エストロゲンが過剰になると、脂肪細胞の増加が促進され、特に下腹部や太ももに脂肪が蓄積しやすくなります。

2. 乳房の変化:
乳腺が刺激されるため、乳房が腫れたり、しこりができることがあります。特に月経周期に関連して乳房の痛みを感じることがあります。

3. 月経不順:
エストロゲンの過剰は、月経周期の不規則化や月経過多を引き起こすことがあります。

4. 気分の変動:
エストロゲンが神経伝達物質に影響を与えるため、気分の浮き沈みや不安感、抑うつ状態が生じることがあります。

5. 子宮内膜増殖症や子宮筋腫:
エストロゲンが過剰になると、子宮内膜が過剰に増殖し、子宮内膜増殖症や子宮内膜癌のリスクが増加します。

6. 血栓症のリスク増加:
エストロゲンの過剰は、血液の凝固を促進し、血栓症(例えば深部静脈血栓症や肺塞栓症)のリスクを高める可能性があります。

7. 不妊症:
エストロゲンが過剰であると、排卵障害が発生し、不妊症の原因になることがあります。

8. 乳がんのリスク増加:
エストロゲンの長期的な過剰は、乳腺組織に対する刺激が増え、乳がんのリスクを増加させる可能性があります。

これらの症状は、エストロゲンの過剰が長期間続く場合に特に顕著になることがあります。

●そもそもインスリン抵抗性とは


インスリン抵抗性は体が省エネモードになる
体の防御反応になります。

通常なら血糖値が上がるとインスリンが出て

糖+インスリン→糖が細胞内へ(血糖値がさがる)

ということが起きます。

インスリン抵抗性とは

ある条件下、
例えば糖が多すぎる、とかで

血糖値があがりすぎる

インスリンがどばーっとでる

糖の受け入れがキャパオーバーだと判断

糖のとりこみ機能停止(機能低下)
*0か100かというより取り込みを急激にゆっくりにするイメージ

血糖値があがったままさがらない

この現象をインスリンの抵抗性といいます。

●女性ホルモンとは


・卵胞ホルモン
→エストロゲン

・黄体ホルモン
→プロゲステロン

この二つが女性ホルモンです。
お互いは相互関係にあります。

エストロゲンが増えすぎると
プロゲステロンがきちんと機能しなくなることもあります。

●インスリン抵抗性があがると

①内臓脂肪が増える


インスリン抵抗性があがる

インスリンが「あれ、反応しないぞ」てなって
発射ボタン連打してしまうイメージで

インスリンが大量に分泌される

インスリンは脂肪を蓄える方向に動く

特に内臓脂肪が増える

②エストロゲンつくるぞていう動きが増える


内臓脂肪が増える

脂肪細胞の総量やサイズも増える

脂肪細胞の中にもともとある
"エストロゲンたくさんつくるぞ酵素"である
"アロマターゼ"もたくさん増えている

脂肪が増えていくと血管も圧迫されて
酸素供給不足になる

軽度のストレス

炎症反応が起きる
(TNFα、IL6など)

"アロマターゼ"がもっと分解して頑張らないとってなる

どんどんエストロゲンが作られる

●エストロゲンが増えると


エストロゲンが増えることで
エストロゲン過剰はもちろん
プロゲステロンの機能低下
など様々なトラブルがあります。

結果として

乳がん、不妊、月経不調、子宮内膜症、子宮筋腫、多嚢胞性卵巣症候群PCOSなど

などを引き起こします。

●更年期でもエストロゲン過剰になります

なぜなら全体的な絶対量ではなくて、相対量での"過剰"という判断だからです。

更年期だとエストロゲンつくられにくいよね?
でもインスリン抵抗性は上がるんです。

更年期でも乳がんになるし、内膜症になります。

更年期では卵巣からのエストロゲン分泌が減少しますが、脂肪組織がエストロゲンを産生します。

インスリン抵抗性が増すと脂肪組織が増え、結果としてエストロゲンが増える可能性があります。

また、インスリン自体がエストロゲン受容体を活性化し、代謝に影響を与えるため、更年期でもエストロゲンレベルの変動が起こることがあります。

●インスリン抵抗性が改善されるとは


インスリン抵抗性(インスリンの感度)が改善されるポイントは以下の通り

1. 運動や筋トレ
2. ダイエットや低炭水化物食
3.炎症の減少
4.ストレスホルモンの減少

日頃の生活習慣を見直していきましょう。

以上です。

福嶋大介

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