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役者・三浦春馬生誕日

 今日は、役者・三浦春馬くんの三十三歳の誕生日である。もう彼は永久に年を取らないのだから、三十三歳の誕生日というのはちょっと違うのかもしれない。三十三回目の生誕日というべきだろうか。 

 毎年恒例になった、三浦春馬誕生日『天外者』特別記念上映会が全国で賑やかに、と言って良いと思うが催されていると思うと、人々の気持ちの回復という点では僕はそれは嬉しく思う。

 僕はこの日は静かに、彼の迎えることのなかった三十三回目の誕生日に彼を思いながら過ごしたいと思うようになった。

 映画館に足を運んだところで、別にそこに僕の求めるものがある訳ではない。彼の映画を観たところでもう話の筋は大体頭に入っているし、そこで出会う人々と親しくなる訳でもないから、また来年も映画館で会いましょうなんていう約束をしたりすることも、勿論ない。

 そういう人との繋がりがあれば、僕もまた映画館へと出向くのかもしれないが、そこへ向かったところで僕の現実は何も変わらない。

 彼はもう僕の心の中にずっといる。そして今、僕は彼に届けたいと思っているものがある。それを完成させるために時間を使うべきだと思っている。

 彼は何事にも一生懸命だった人が好きだった。

 だから僕は、彼に「よくやった!」と言ってもらえるようなものを作りたい。そう思っている。

 また僕は今年も『せかほし』のアンティークジュエリーの特集を観て彼を偲ぶだろう。

 そして三十三歳おめでとうと、心の中で呟いて一日を終わりたいと思う。

春馬くん、今年の桜はどこからか見ることは出来たかな?また来年もどこかでこっそり見てくれると嬉しい。

 僕はもうすっかり元気になって君がいなくなる前の多少正常な人間に戻った。まだいろいろな人もいるけど考えてもご覧。どうして君はいなくなって、どうして僕は今もこの世にいるんだ?そんなこと考えても分からないよね?

 いつか人はいなくなる。それは人の世の常。誰が言ってたか忘れちゃったけど「さよならだけが人生さ」なんて言葉があったよね。

 でも僕は生きているから、悲しみに囚われているばかりではいられない。第一、もう悲しむ必要はない。だって君は僕の心の中にいるんだから。

 そして今年も君はまた一歳年を取ったね、おめでとう。三十三歳。目には見えないけど、きっとそんなに変わらないんだろうね。四十歳頃になったらそろそろ崩れて来るから気をつけて。

 君にはまだまだ先のことだけどそう忠告しておくよ。

 春馬くん誕生日おめでとう。今のところ春馬くんが背中を押してくれた書く作業を、僕は今も何とか続けているよ。そのことを僕からの誕生日プレゼントにしたいと思う。

 もうちょっと頑張るからね。形にしたら是非、その時は見て下さい。そして、「凄いじゃん!」と吃驚してほしい。

 今から春馬くんのそんな顔が僕には思い浮かぶよ。

#役者
#三浦春馬
#これからも旅を続けていく  
#一緒に

         2023年4月5日・書き下ろし。

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