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【アルビ日記】2023-17:vs京都 1-3

「さよなら13番」

試合情報

・6/11(日)14:00キックオフ
・@デンカビッグスワンスタジアム。雨
・新潟13位、京都14位

アルビレックス新潟・スタメン

GK小島享介。DF新井直人、トーマス・デン、渡邊泰基、田上大地。MF高宇洋、秋山裕紀、ダニーロ・ゴメス、伊藤涼太郎、小見洋太。FW谷口海斗。
【途中出場】島田譲、鈴木孝司、シマブク・カズヨシ。

試合ダイジェスト

【前半】
28分、先制は京都。右CK、平戸のクロスがニアの密集を越え、田上の足に当たってゴール前こぼれた所を豊川が押し込む。オフサイド判定もVARの結果ゴールに。0-1で前半終了。

【後半】
HTで新潟は2枚替え、京都は1枚替えてシステム変更。72分、新潟に同点弾。左サイドのポケットに割って入ったダニーロゴメスがクロス、京都GKを越え、新井が頭で合わせた。75分、京都が勝ち越し。新潟陣内でパスを引っ掛けたこぼれに途中出場のパトリックが反応。ニアに叩き込む。さらに80分、PKを獲得しまたもパトリックが決め引き離す。1-3で試合終了。

チョウ・キジェ監督のサッカーは健在

13番・伊藤涼太郎のベルギー、シント・トロイデンへの完全移籍が発表された。シーズン前半戦の折返しのホーム京都戦は、伊藤の最終ゲームとなり、雨にも関わらず、ビッグスワンには3万人入った。

目の前の京都戦。勝って伊藤の花道を作りたいアルビ。相手の京都はリーグ6連敗中と苦しい。が、チョウ監督のチームらしく目は死んでいない。浮上のきっかけをもぎとるべくギラギラしている。

京都は4-1-2-3のフォーメーションで入った。前線3人がアルビDFにかける鬼気迫るプレス。右の豊川雄太、全身からほとばしる熱と圧が痛いくらい。その勢いでCKから先制ゴールをもぎとった。

それにしても京都はみんな走る、走る。アンカーの川崎颯太は対人が強く軸がブレない感じがやっぱりいい選手だったけど、インサイドに入った平戸太貴も福岡慎平もほんとに労をいとわない。町田時代の平戸ってこんなに汗かく選手だったっけ?

ここまで全員を走らせ、集中力を研ぎ澄ませ、その上でギラギラさせる。チョウ・キジェ監督のサッカーは京都の地でも健在。
前へのプレッシングをここまでやるってことは、例えばボランチ脇は空きやすかったりするわけで、この守備システムはかなり攻撃的だなと思った。後ろを捨てて前で奪いに行く。狩りの感覚に近い。

プレスを剥がしたいアルビと、狩りたい京都。この噛み合せはやはり面白かった。

欧州のサッカーと地続き

今日、ベルギーへ旅立つ伊藤涼太郎の花道を勝利で飾ることは、残念ながらできなかった。
けれど、伊藤のプレーぶりや最後のメッセージで、気持ちは充分伝わった。

ベルギーへ旅立つ13番は、新潟に多くのものをもたらしてくれた、稀代のチャンスメーカーだった。

伊藤が行くシント・トロイデンは日本のDMMグループが経営権を持つクラブ。ベルギーリーグに所属する半和製クラブのような状況ではある。
ここ数年、日本選手が欧州移籍する際の足がかりとなっている。

現在の所属日本人選手は、あの岡崎慎司をはじめ、林大地、橋岡大樹、シュミット・ダニエル。代表クラスが顔を揃える。
過去には遠藤航や冨安健洋、鎌田大地などがここからステップアップしていった。

一足先に新潟からクラブ・ブルッヘへ行った本間至恩とともに、伊藤涼太郎が、まずはベルギーで活躍するのを観たい。

こういう感覚は、最近のサッカーの愉しみ方の大きな一要素だ。新潟のサッカーとヨーロッパのフットボールが地続きなイメージを抱けて、シンプルに嬉しい。

ひとまず、さよなら13番。である。だけど、新潟で輝いた選手を、ずっと応援し続けられるというのは幸福だ。

ここまで新潟の攻撃を引っ張ってきた伊藤涼太郎の不在。これはチームに重くのしかかる。不在に慣れるのは大変かもしれない。まずは高木善朗の復調に期待。それから若手の成長に期待。

もしくは大きくかじを切って、道半ばだった4-1-2-3に踏み切るタイミングかもしれない。うん、なんかそっちを見たいな。



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