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【アルビ日記】2023-10:vsFC東京 1-2

「師匠」

試合情報

・4/29(土)15:00キックオフ
・@味の素スタジアム。晴れ
・新潟、FC東京ともに勝点12で並ぶ

アルビレックス新潟・スタメン

GK阿部航斗。DF藤原奏哉、舞行龍ジェームズ、千葉和彦、堀米悠斗。MF高宇洋、星雄次、太田修介、伊藤涼太郎、三戸舜介。FW谷口海斗。
【途中出場】小見洋太、高木善朗、グスタボ・ネスカウ、新井直人、島田譲。

試合ダイジェスト

【前半】
8分ロングカウンターからFC東京が先制。最後は仲川の右足。直後、伊藤のFKで新潟が同点に追いつく。34分、FC東京が勝ち越し弾。DオリベイラがPA内で収め、シュート体勢まで持っていって強烈な無回転シュートを叩き込む。1-2で前半終了

【後半】
HTでの選手交代はなし。新潟は60分過ぎ、前線の3枚替えで状況打開を試みる。FC東京はゆったりとしたボール保持の時間を永くし、新潟に勢いをつけさせない。そのまま1-2で試合終了

アルベルトーキョー

J1にあがって一番の愉しみと言っても過言ではない。

新潟の師匠・アルベル監督率いるFC東京との一戦。
アルベル監督変わってないな。お元気そう。でもアルベル監督のサッカーは、FC東京で少しアップデートされてる様子

サイドバックの位置取りは、わりとスタンダードになってる。外側高め。
ダブルボランチも、でん、と構える。この日はCB2枚とボランチでビルドアップOK。
トップ下の安部柊斗と左WGの渡邊凌磨は神出鬼没。いろいろ動いてアクセントやここぞという時のオーバーロードを創る。

ベンチにアダイウトン。アダイウトンがアルベルサッカーに適合できるのか、というのは興味の湧くトピック。アルベルさんは、怪物アダイウトンを手なづけられているのだろうか。(今日は終了間際に出てきた)

この日のアルベルトーキョーのサッカーは、なんだかオトナだった。さすが師匠。

90分を通じて、ゲームスピードとか、ボールの持ち具合とかをコントロールされてしまった印象がある。

FC東京の両サイドバック・中村帆高とバングーナガンデ佳史扶はかなり高い位置をとれていた。アルビの太田、三戸、ボランチがこれに引っ張られた。

SBが前めにいけるのは、CBとボランチの4枚によるビルドアップがうまくいってるから。FC東京はGKのヤクブ・スウォビィクを組み立てであまり使ってないのに、後ろでしっかり作れて前進できる。後ろの選手の、落ちる場所とタイミングが適切。ここには成熟と知力を感じた。

対してアルビのSBはそれほど高い位置をとれず(とらず)、その分、FC東京のWG(仲川と渡邊)のプレスを受ける格好になった。

どちらが良い、悪いではないが、この日はここがポイントの一つだったかもしれない。

4-3-3の道は?

1点ビハインドのアルビは、60分過ぎの3枚替えで打開を図る。

ここで面白かったのは、高木善朗がボランチに入ったこと。
4-2-3-1の基本陣形は変えず、トップ下・伊藤涼太郎を残して高木をボランチの1枚に据え、高宇洋と並べた。

前節は左サイドに入って有機的な球の引き出しを見せたが、今日のボランチはどうか。

高木のボランチは、今回は少し消化不良気味だったかもしれない。
ただ、やりたかったことは理解できる。もう少し後ろからアイデアを出しながら、うまく前と絡んでバイタルエリアに侵入する。両ワイドは、相手の高めのサイドバックの裏を攻略するためにウィングを継続して置いておく。

伊藤と高木を併用するなら、ほんとは4-3-3がやりたいんだろうな、という気がしている。去年の開幕から数試合試した形。高をアンカーに置いて、その前に伊藤と高木を並べる逆三角形。

ただ、これをやるにはまだ時間が足りないのだと思う。おそらくじっくり腰を据えたトレーニングが必要。

ダブルボランチの4-2-3-1は、オーソドックスに守れる。守備時に4-4-2あるいは4-4-1-1への移行がスムースで、スペースの埋め方、圧縮の仕方がシンプル。自分が戻る場所もわかりやすい。

それに対して4-3-3は守る時の考え方が難しい。ヘタすると3枚で中盤をカバーしないといけなくなったり、4-5-1みたいになって前にプレッシャーをかけられなくなったり。

基本的に4-3-3は強者のフォーメーションなんだと思う。自分たちでボールを持ち、アクションを起こせるチームがとる陣形。

アルビはここを目指せると夢が広がる。いや現実路線ももちろん大事。目の前の勝点、大事。

ただ、中長期的な視野でみることも必要。
このサッカーを継続し、モヤモヤした霧のかかったトンネルを抜けた先にあるものは、広大でキラキラしている。


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