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「就活に有利?」「起業前の修行に最適?」スタートアップのインターン事情をぶっちゃけてみた。

同年代の友人と話すときによく、「ビジネス面で成長したくて長期インターンを探してるんだけど、どんな会社が良い?」「起業するのとインターンするのどっちが良い?」「そもそも長期インターンって成長するの?」ということを聞かれます。

私個人の選択としては、キャディというスタートアップでのインターンを決断して本当に良かったと思っています。
ただ、インターンを通してなんか成長した気はするけど、「成長」って何だろう?というのを言語化したいなとはずっと思っていました。
そこで、創業初期から一緒に働いていた東大同期の上田が就職活動がほぼ終了したというタイミングも重なり、軽くキャディインターンを振り返りながら議論したものをせっかくなのでまとめてみます。


簡単にプロフィール

山田 大介:
東京大学経済学部3年。
キャディ3人目の時にジョインし、現在もシニアとして参画中。

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上田 知洋:
東京大学工学部 計数工学科3年。
キャディで約1年半インターン後、MBB(戦略コンサルトップティア)に内定済み。

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キャディのインターンを始めたきっかけは?

山田)僕が入ったのは大学1年の終わりのときで、まだキャディが創業4か月目、3人しかいない時でした。そもそも会社・ビジネスってどう創られていくんだろうという疑問が大きくあって...。できるだけ創業初期の会社にいきたくて、ダントツでオフィスが狭くて汚かったキャディを見たときに「ここだ!」と思いましたね(笑)

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上田)僕は元々自分でスマホアプリを作っていたのですが、それがなかなかうまくいかなくて。ビジネス面を鍛えたいなと思っていました。そんな時に山田からキャディの話を聞いて、経営陣もマッキンゼー×Appleで強そうだしよさそう、と思ったのがきっかけですね。

山田)最初はキャディで腕磨いて起業しよう!とか誘ってたけど、それはまったく刺さらなかったよね。(笑) 

Q)決め手は何かあったのでしょうか?

上田)一番刺さったのは、勇志郎さん(キャディ代表)に「キャディ入ったらMBB(戦略コンサルトップティア)は絶対受かるよ。」と言われたことですかね。何の根拠を持って絶対なのか全く分からなかったけどw

山田)あれは確かにめちゃくちゃ食いついてたね。しかも実際その通りになるという・・・。一応「絶対」は嘘じゃなかったわけだ(笑)
具体的に就活で、キャディでのインターンがどう生きたかはあとで詳しく聞かせてもらいます!

インターンでは具体的に何をやっていた?

上田)色々なことをやっていて、もうしっちゃかめっちゃかですねw

山田)かつ、超短期間でやること変わるし、そもそも部署が解散しちゃうとかね(笑)。その不確実性の高さがスタートアップの特徴だと思います。

上田)飽きっぽい僕にはその点も結構良かったかな。かつ、不確実性が高いからこそ「ビジネス戦闘力」みたいなものは大きく成長できた気がする。(詳しくは後述)

Q)具体的にどのような業務をしていたのですか?

山田)最初は本当バイトって感じでしたね。電話受けしたり金属製品をひたすら段ボールに詰めたり。けど段々任せてもらえるようになって、Webサイト作成からWebマーケをしばらくやりました。そこからそれまで無かった営業企画の立ち上げに携わったり、その後は新しい加工領域のサービスをリリースする事業拡張のプロジェクトを勇志郎さんと2人3脚でやったり。

上田)その頃に僕が入ったんだよね。SEOのディレクションから入って、Webサイトを再度リニューアルすることになってPM(プロジェクトマネージャー)的な役回りをすることに。マーケティングチームを立ち上げることになったんだけど、マーケは解散。その後、社内のコアシステムの1つをExcelからWebサービスへリプレイスするプロジェクトをCTO、SPS(サプライパートナーサクセス)本部長と3人でやった。

山田)たった1年や2年でここまで色んなことできる経験はないんじゃないなかな。事業拡張プロジェクトの後は原価計算システムの磨きこみをやって、今は営業をやっていますね。

上田)社内プロダクト開発のあとはオペレーション改善として、帳票に関するデータ整備・オペレーション構築周りを丸っとやったね。
山田は営業やりたいって結構前から言ってたよね(笑)。

山田)1年くらい言い続けてたね(笑)。もちろん全てではないけど、本人のやりたいこととか意思を尊重してくれるし、何よりそれを言いやすいフラットな雰囲気が良いですね。


長期インターンを通して得た「成長」とは?

上田)これは難しい問いですが、「成長」にはスキル面とマインドセット面の2点があると思っていて。個人的にはマインドセット面での成長が一番よかったですね。

山田)僕も同じくかな。スキル面でいえば、Excelめちゃ早くなった!とかWebマーケちょっとだけ分かるようになった!とかはあるけど、それよりも目標設定・課題解決の思考法を鍛えられれているのが良い。

上田)キャディに入る前は、RoRできる、Python書けるみたいな"分かりやすいスキル"を身につけることを至上命題にしていたんですけど、重要なのはそこじゃないんだなと。
目的・課題が最初にあってスキルは手段にすぎない、目的を達成するのにどんなスキル・手段が必要なのか?を見つけられる人がバリューが高いと気づけました。

Q)どのタイミングで気が付けたのでしょうか?

上田)Webマーケを任されたときに、「CVR(成約率)3倍」というえぐい目標を達成したけど、経営戦略的にそもそもWebマーケ自体をストップすることになったんですよね。与えられた目標は達成したけど勇志郎さんには一切褒められなくて。(笑)

山田)あの時の上田は悔しがってたよね。「え、こんなに頑張って達成したのに何でダメなの?」っていう。

上田)本当は、「Webマーケ」ではなくてもっと上段の「マーケティング」という視点で、どうやって顧客を獲得するかを考えることができていれば、自分から「Webマーケではなくてアウトバウンドを開始しましょう」を言うことができたはず。それができるようになること=成長なのかなと今は考えています。

山田)キャディの場合、たとえインターン生だとしてもその視座を持つチャンスがあるのが良いよね。普通のインターンだったら、例えば「ライター」として入って、いかに質の良い記事を量産できるかのみにバリューが置かれることが多い印象があります。

上田)Howで渡されることは少なくて、Whatで渡されることが多いよね。「3ヶ月でこれやってね。方法は自分で考えて下さい。」みたいな。

山田)うん、雑だよね。良い意味で(笑)。生煮えのボールというか。けどそれを解くのが楽しいし、それをいかに上段レベルで解きにいけるかどうかが「成長」だと思う。

Q)まだ何も分からないインターン生としては、いきなり「生煮えのボール」を渡されるのは結構不安ですが・・・?

山田)いきなり最初から生煮えの状態で渡されることはないですね。インターン生にはシニア以上の上司が必ずついて、最初は本人の適正やレベルにあった仕事からのスタートになります。マンツーマンで教えてもらいながら、段々できることが広がっていくイメージです。

上田)勇志郎さんがよく言うことに「上司の仕事を奪え」があります。自分がやるべきことの決定を上司に任せるのではなくて、「自分が何をするのがチームにとって一番良いのだろう?」を考えていると生煮えのボールを扱う状態に近づいていくのかなと思います。

ぶっちゃけ、就活には有利に働いたのか?

山田)上田の就活、結果的には成功してるわけだけど、キャディでのインターンは生かされた?

上田)超役に立った(笑)。大きく2点、行きたい会社を決めることと、決めた後内定もらうまでに役立ちましたね。1点目は、キャディには色んな業界・職種の社員がいるので、どの会社に行ったらどういう感じになるかは周りの就活生の誰よりも解像度高かったと思う。

山田)コンサル・外銀・商社・事業会社・メガベンチャー...キャディにいない業界はないくらいのバラエティ豊かだもんね。かつ、スタートアップなので上司が頻繁に変わるし、近い距離で仕事をすることができる。

上田)短期インターンシップとかって、人事と採用候補者っていう感じなので、自分がその会社で働いたときにどんな感じかっていうのはそこまで分からないと思うんだよね。例えばマッキンゼーの人と、同じ課題を持って同じ方向を向いてプロジェクトやるって普通できないと思う。

Q)2点目の、内定もらうまではどう役に立ちましたか?

上田)正直、キャディの話はめっちゃウケがよかったです(笑)。コンサルとかだったら、100%キャディのこと知っているし、キャディ内の社員も優秀なので知られていることが多くて。

山田)あとケース面接(ある特定の課題に対して仮説を立てながら構造化し、質問の回答を論理的に導き出す面接)とかも普通にできそうだよね。普段キャディでやっているようなことだから。

上田)就活していて思ったのは、周りの多くの人がマクロの話しかできないなかで、自分はミクロのリアルな話まで肌感もって話せるのが強かったですね。「その打ち手をやる上で何がボトルネックになりますか?」の質問とかには相当解像度高く話せたと思う。

起業や独立を考えている人に長期インターンは向いているのか?

山田)自分がやろうと思ったときに、キャディをベンチマークできることは大きいと思います。例えば、「メルカリが創業から上場までにどのような意思決定をしてきたか」を内部で全て知っていたら、その経験がめちゃくちゃ活きることはイメージしやすいと思います。

上田)ベンチマークは高ければ高いほど良い、というのもあるよね。

山田)キャディは3か年経営戦略というのもあるけど、目標が普通では考えられないほど高い。1兆円企業になることすら通過点として見ているし、本気でそれを実現させようとしているからね。

Q)必ずしも1兆円企業を目指す人ばかりではないのでは?

上田)少なくとも1兆円ビジネスと1億円ビジネスの違いを知ることができました。1億円ビジネスの延長に1兆円ビジネスは無くて、非連続な成長が求められるという。1兆円企業を目指すかどうかは置いておいたとしても、両者の違いを知るだけでもすごく価値があったと思う。

山田)スタートアップとスモールビジネスの違いを知ることができたよね。その前までは「起業」とか「ベンチャー」とかは全部一括りだと思ってたけど、実際は全然違う。

キャディってそんなに成長しているスタートアップなのか?

山田)分かりやすいのは従業員数ですかね。僕が入った時は3人、そこから約3年で150人くらいになっています。当時こうなるとは想像すらしていませんでした。

上田)DCMの原さんのnoteにも書いてあったけど、課題が目まぐるしく変わって新しいことにどんどん挑戦する点が特に急成長を感じましたね。その反面、会社の成長についていけないと苦しいという点もあるんですけど、学生って元々何もないので成長率はめちゃくちゃ高いんじゃないかと思います。そういう意味でも学生のうちにキャディでのインターンっていいいよなあと。

山田)成長を感じるという点でいうと、顧客単価が明確に変わりましたね。ここ1年でも約20倍に増えている。手書きの1図面を扱っていた当時、産業機械の約2,000枚の図面一式を扱うようになるとは思っていませんでした。

上田)あと、就活の話にはなるけど、どの面接会場にいってもキャディの話がどこのインターンよりも正直刺さっていたように思います。「あー、キャディでやってたなら君は頑張れるんだろうね~。」みたいな。

山田)まあ会社がどんな感じかはこちらの記事見てもらうと一番伝わりやすいと思います!


どんな人はキャディに向いていそう?

上田)「○○のスキルを付けたい!」というよりは、「ビジネス戦闘力を付けたい!」という人は向いているんじゃないですかねー。
「目標設定→課題解決しながら実行」をひたすら繰り返していく中で、どんな課題に対しても「どうすればできるか?」を常に考えながら成果にこだわり続ける癖がつくと思います。

山田)キャディの場合だと、上田も言っていたように指定された業務をただこなすだけだと評価されづらくて、自分で課題設定をしてプランニングすることが普通に求められますからね。最初はダメ出しばかり受けてツラいわけですが、半年・1年やっていると段々できるようになってくる。自分もまだまだできないことばかりで困っていますが・・・。

上田)マッキンゼーで最速でマネージャーになるような人と、このサイクルを高い強度で回すことで、「勇志郎さんならこのアウトプットに対してこうやってフィードバックしてきそうだな」という感覚が自然と身についていくと思います。

山田)逆に、例えばオンラインマーケのやり方を詳しく教えてくれるわけではないので、何か明確なスキル獲得をしたい人にはあまり向かないかもしれないですね。


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