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Steppenwolf / Steppenwolf Live

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Live / 1970

2004年7月20日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================

ドイツからカナダへ移住したジョン・ケイが中心となり、1967年に結成されたのがステッペンウルフだ。

バンド名の由来はジョンの出生地であるドイツの小説家、ヘルマン・ヘッセの作品『荒野の狼 / Der Steppenwolf』から。当時ヘルマン・ヘッセの小説はヒッピーたちを中心に、幅広い層に読まれていた。

ステッペンウルフにはこれといった代表的なアルバムはない。ステッペンウルフにはベスト・チューンあるのみで、それがハード・ロック史上不朽の名曲 《Born to Be Wild / ワイルドで行こう!》(1968年)なのだ。だからある意味では、この曲が収録されているアルバムこそステッペンウルフのベストとも言える。

《Born to Be Wild / ワイルドで行こう!》が映画『イージー・ライダー』で用いられた影響で、ステッペンウルフは世界的な知名度を得た。またこの曲の歌詞に「ヘビーメタル」という言葉が、ここでは音楽のスタイルではなくバイクを表しているが、初めて使われている。

一部の曲はスタジオ収録されているが、このライブ・アルバムには、ヘビーでブルージーなロックが満載されている。そして殆どの代表曲がこのアルバムで聴けるのも嬉しい。

《Sookie, Sookie》から始まり、箸休めのようなフォーク・バラッド調の《Corina Corina》を挟み、《Magic Carpet Ride》から《The Pusher》、そしてライブならではのド迫力で演奏される《Born to Be Wild》へと続く後半ではロックの醍醐味がたっぷり味わえる。

サングラスをかけ、ステージでは仁王立ち。そして渋くハスキーな声で歌うジョン・ケイは理想のロック・ヴォーカリストだ。

今や完全に忘れ去られたバンドだが、私は今でもステッペンウルフが大好きだ。

And More...

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Steppenwolf

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