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Hot Tuna / First Pull Up, Then Pull Down

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First Pull Up, Then Pull Down / 1971

2004年5月30日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================

ホット・ツナはジェファーソン・エアプレーンのヨーマ・コウコネン(ギター)とジャック・キャサディ(ベース)が、本業外の副業(?)として発足させたユニット。

多分、政治色が徐々に強くなったジェファーソン・エアプレインに少しばかり嫌気がさしたヨーマ・コウコネンが、好きな音楽を好きなように好きな会場でプレイしたくなり、連れのジャック・キャサディを誘ったのだろう。

今や二人とも完全に忘れ去られた存在だが、ギタリスト、ベーシストとしての腕前は確かだ。

1970年のデビュー・アルバム『Hot Tuna / ニューオーリンズ・ハウスのホット・ツナ』では戦前の古いブルース・ラグタイムのナンバーをヨーマがアコースティック・ギターで見事に弾きこなしている。またジャックのベースも、派手さは無いが、ドライブ感がある。

さて二作目の『First Pull Up, Then Pull Down / エレクトリック・ホット・ツナ』、タイトルを直訳すると ”最初に引き上げ、次に引き下げる” となるが、これは何を意味しているのだろうか?

邦題の『エレクトリック・ホット・ツナ』は内容をある程度正確に伝えている。

前作がアコースティック・ナンバーばかりのライブ収録だったが、この二作目は、ブルースを中心のライブ収録は前作同様だが、エレクトリック・ナンバーが約半分。しかし延々と長時間アドリブが続くブルースロック風ではなく、この二作目の尾骶骨にあるのは、前作同様に古いブルース・ラグタイム系の音楽だ。

またブルース系のフィドル(ヴァイオリン)奏者、パパ・ジョン・クリーチが第三のメンバーとして参加している。これは聴き逃せない。

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Hot Tuna

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