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Nitty Gritty Dirt Band / Uncle Charlie and His Dog Teddy

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Uncle Charlie and His Dog Teddy / 1970

時々、肩の凝らないリラックスした音楽が聴きたくなる。適度にメロディアスで、テンポは早くも遅くもなく、リズムパターンはシンプル。サウンドはアンプラグド系で電子音が少ないもの・・・。

そんな時に手が伸びる一枚が『Uncle Charlie and His Dog Teddy / アンクル・チャーリーと愛犬テディ』。

アメリカ中西部の寂れた田舎町。小さな店が並ぶ街のメインストリートは端から端まで歩いても約10分程度。

そんな田舎町に金曜日の夜が訪れると、街のダイナー兼バーの奥に設けられた狭いステージでライブが始まる。

誰もがしばし仕事を忘れ、フライドポテトなどをアテにビールを飲みながら、バンドのライブを楽しむ時間だ。

今宵登場するのは、ニッティー・グリッティー・ダート・バンド!

メンバーはバンジョーやマンドリン、アコーディオン、ハーモニカなど、ルーツ音楽に欠かせない楽器を見事に弾きこなしながら、カントリー・ロックならぬ、楽しい”ブルーグラス・ロック”とでも言えそうな、聴きやすくてポップ感覚溢れる音楽を奏でる。

このアルバムに収録されているのは名曲揃い。《Some of Shelly's Blues》、《Livin' Without You》、《House at Pooh Corner》、そしてNGDB最大のヒット曲《Mr. Bojangles》。達者なメンバーがこれだけの名曲をカバーするのだから、このアルバムの楽しさは保証書付きみたいなものだ。

アンクル・チャーリー自身がギター片手に渋い声で歌う《Jesse James》や、その後に続くインタビュー部分(愛犬テディも鳴き声で登場)もほのぼのとして、実にいい雰囲気だ。

レトロなアメリカの雰囲気をプンプン臭わす、渋いチョコレート色のジャケット・デザインも良し。アンクル・チャーリーと愛犬テディの写真も渋い。

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