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John Lennon / Plastic Ono Band
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2004年6月10日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================
ビートルズ解散直後に発表された『Plastic Ono Band / ジョンの魂』。
ここには最小限のシンプルな構成の中に本当の重さを備えたロックがある。
このアルバムの1年後に発表された《Imagine》はその覚えやすいメロディやあまりにも容易なメッセージ性で一躍有名になり、歪んだ形でジョン・レノンの代表曲のように祭り上げられてしまったが、ジョンの本質はこのアルバムの『ジョンたま(魂)』方に色濃く刻まれている。
ひょっとすると『Imagine / イマジン』と『ジョンたま(魂)』は二枚で1セット、表裏一体のアルバムかもしれない。
ジョンは単なる平和のメッセージを歌うだけの男ではなく、もっと暗くて重いものを引きずっていた事がこの作品からよく分かる。そんな自分と対峙するためには自分の過去を一度全て吐き出すことが必要だったのだろう。
「神は我々の痛みを計る概念だ」
《God》はこんな一行から始まる。ここには全てを再確認しなければ一歩も前に進むことが出来ない、かつての一人のビートル、ジョン・レノンの姿がある。
耳鼻咽喉科に行って、耳の中をちゃんと掃除してもらってから、このアルバムをもう一度じっくり聴こう。リラックスして楽しみながら聴けるようなアルバムではない。聴くにはある種の集中力が要求される。歌われているものは或る一人の男の確認と肯定の物語。そこに含まれているものは、我々の中にも内存する普遍的なものだから。
自分の中にいるジョン・レノン的なものと対峙しなければ。
And More...
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