![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50789873/rectangle_large_type_2_648a15a32b0b431b865b7d91e6cb9ee0.jpg?width=1200)
Wishbone Ash / Argus
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50790957/picture_pc_952ba1cbd89ad36d48d60e7ce6cd9acc.jpg)
2004年7月20日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================
ロック・ギターの転換期に現れたのがウィッシュボーン・アッシュだ。
70年代に入ると、イギリスではブルースの音色から離れたギタリストたちが活躍しはじめる。クイーンのブライアン・メイ、ディープ・パープルのリッチー・ブラッ クモア、そしてレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジなどは確実にブルースからある種のスタンスを保ち、新たなロックを模索していた。
イギリスにとってブルースは外国から持ち込まれた”異物”であるが、アメリカにとってブルースは日常の風景に存在する音楽だ。そこからの延長として、アメリカからはブルース・フレーバーをたっぷり残したサザン・ロックが一つのトレンドとして70年代から浮上する。
『Argus / 百眼の巨人アーガス』はツインリードギターが売り物のウィッシュボーン・アッシュの三作目のアルバム。これはブリティッシュ・ロックの名品で、そのサウンドは凛々しいというか、上品というか、ある種の気品すら漂っている。
バンドの看板、アンディ・パウエルとテッド・ターナーのギタープレイからはプログレッシヴ・ロックやフォーク、トラッド、クラシックなどからの影響が聴き取れる。この辺りの音楽的なバックボーンの違いが、ほぼ同時期に活躍したアメリカのツインリードギター・バンド、オールマン・ブラザース・バンドと明確な差を生み出していて、聴き比べると面白い。
オールマン・ブラザース・バンドがヘビー級のジョージ・フォアマンなら、ウィッシュボーン・アッシュはウェルター級のシュガー・レイ・レナードか?
And More...
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50791008/picture_pc_2f6b4a3e97ebac106475b104f8c4dbdf.jpg)
Pilgrimage
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50791027/picture_pc_db2ded4589b6707e885a4b63b62aeb75.jpg)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?