![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46608888/rectangle_large_type_2_245dc86c595f686fcd9b560ca6699488.jpg?width=800)
Blood Sweat & Tears / Blood Sweat & Tears
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50342078/picture_pc_ee6041f813a287db12815da394526821.jpg)
2004年5月10日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================
グループの創設者であるアル・クーパーが出て行った後、仕切りなおしで再出発したブラッド・スウェット&ティアーズの2作目。
アル・クーパーはブルース・プロジェクト時代の仲間だったギタリストのスティーブ・カッツと共に、ブラス・ロック・グループを結成を計画する。
アル・クーパーが目指したのは、ビッグ・バンド・スタイルのジャズとロックやブルース、クラシックを融合させたようなサウンドを持つバンドだった。具体的に言えば、 ドン・エリスの率いるビッグ・バンドのようなサウンドを目指したのだろう。
そんな方向性から生まれたのがファースト・アルバムである『子供は人類の父である』。そこにはジャズあり、クラシックあり、ソウルあり、ロックありで、当時としてはかなり新しい実験的なスタイルだった。
しかしアレンジ重視で、ホーン・セクションを立たせた、ジャージーなサウンドを目指すメンバーたちとアル・クーパーの方法論はぶつかり、結局アルはバンドを去ることになる。
だからブラッド・スウェット&ティアーズの本格的なデビュー・アルバムはアル・クーパー離脱後に収録された、本作とも言える。
サウンドはなかなか繊細で、70年代中盤から流行りだしたアダルト・オリエンテッド・ロックの先駆け的なアルバムとも言える。だからこれはガキが聴くアルバムではなく、そういう意味ではあまりロックっぽくないのは確かだ。同時代に活躍したブラス・ロック・バンド、シカゴと比べてみても、ブラッド・スウェッ ト&ティアーズの方がずっと大人っぽい。
ブラッド・スウェット&ティアーズとシカゴは同じCBSレコードに所属し、プロデューサーも同じジェームス・ウィリアム・ガルシオ。まぁ、二つのバンドは兄弟みたいなものだったのだろう。
デヴィッド・クレイトン・トーマス作の《Spinning Wheel》は名曲だ。
And More...
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50342100/picture_pc_4865ad42d88a34996e49a9e74f5ddd07.jpg)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50343379/picture_pc_5c63f5cf56df1c234915935aea5d21f8.jpg)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?