Mick Taylor / Mick Taylor
2004年6月20日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================
ミック・テイラーは1969年からブライアン・ジョーンズの後釜としてローリング・ストーンズのギタリストを勤め上げた後、74年にストーンズを去る。そして殆どの人が彼の存在を忘れていた頃に、ミックはこのソロ・アルバムをリリースした。
これはあくまで個人的な推測だが、何処かの誰かさんが、「なぁ、ミック、これから歳食らって、ギターの弾き方を忘れちまう前に、1枚ぐらいアルバムを作っといたらどうだい? お前さんが一人前のギタリストだったと知ったら、孫たちも喜ぶだろうぜ・・・」みたいな事をミックの耳元で呟いたのかもしれない。
派手で贅沢な人生だけが全てじゃない。地味だが落ち着いた人生もいいだろう。そして「昔の服」を脱ぎ捨てることも・・・。
ちょっとキザで寂しげなジャケットの写真もいい味だ。
ヤクザで派手なローリング・ストーンズ・ロックンロール・サーカス的な世界から足を洗い、堅気の世界(?)に戻ったミック・テイラーのブルージーでジャージーな好アルバム。