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ちいさな嘘の積み重ねは、自分自身でも気付かないレベルで溶け込んでいき、嘘とは気づかなくなる。

前回の新卒社員に向けたメッセージという記事につながる意味も含めての記事として、今年の4月26日にFacebookに投稿した記事を転用します。

以下、原文ママ

ひさしぶりのブログ笑


4月からうちの事業部に新卒の子が入社したのだけど、弊社はまだまだ新卒を10名単位で採用するようなレベル感ではなく、年に1名たまに2名を採用する感じで新卒向けの研修体制がばっちり!ってのもなくてあやふやな意味で過保護になりやすい。


で、今年の新卒は、ひょんなことから面接することになり、まさに真っ白で教え方次第でどんな方向にも成長できるような感じだったので、採用を進めた。


というか、新卒の採用を本格化させる意思も含めてコミットして採用させてもらった感じ。んでもって毎朝、15〜30分ほど朝会を行い

・げんきよく「おはようございます!」
・前日のまなびアウトプット
・今日の意気込みアウトプット
・いつまでにどうなっていたいか?の進捗確認
・営業ロープレ
・資料作成フィードバック


などなど毎日けっこう詰め込んで会話している。
あっ、毎朝ってのは嘘で金曜日は朝から会議があるからやってない。
で、真っ白だから飲み込みもはやく、行動もはやい。
って感じで、新卒に関して話が続くと思うじゃないですか?


違うんです。


新卒の子の生い立ちから大学の体験含めたナラティブというかストーリーを再確認していたら、自分のストーリーも振り返りはじめてしまった。というのが本題。


と言うのも、人間の特性上、自分の過去をよく見せる、悲惨に見せるなどなど、少なからず脚色されることがあるけど、自分の過去もよく考えたら脚色されてんじゃん。って自分でも気づいていない脚色をしていたって話。


その内容なのだけど、
自分の実家は、中学の途中までめちゃくちゃちっさいアパートに4人で住んでいて、その環境から同級生、いやこの街の中で1番貧乏だと勝手に思い込んでいた。だって4人ぎゅうぎゅうに一部屋で寝ていたから。


実際、コーラを飲むのもビックリマンチョコを買いたいときは、土下座するくらいおねがいしないと買ってもらえなかった。お正月に親戚からもらえるお年玉が年間に使えるお金だけど、当然親が管理するし、使えなかった。


そんな生活が続いていたので、お金のかかることはできないと小さい頃から思い込んでいて、大学なんていける可能性もないと思っていた。


その脚色というのが、貧乏で大学に行かせてもらえなかった。って普通にストーリーとして会話してるのだけど、本当に振り返ってみたら一度も大学に行かせてほしい!っておねがいをしたことがなかった。
すなわち、大学に行かせてもらえなかった。というストーリーは、になる。


大学にいくお金なんてないから、国から借りられる額の専門学校だったら大丈夫って勝手に決めつけて、相談もお願いもせずに大学に行きたいって発話していないのだ。


今思うと、うちの両親だったら、「大学に行きたい!」って本気でおねがいしたら、おそらくなんとかしてくれたと思う。そうゆう両親で、貧乏で恵まれていなかった。なんて嘘で真逆なのだ。


と言うか、その当時は大学行った先の未来、目標なんてなかったし社会不適合者だと普通に思っていたから大学に行きたいとも思っていなかった。


大学に行く価値もないと普通に思っていた。


強いて言えば、美術大学に行きたいって軽く嘘ついてた記憶がある。
そんな嘘を嘘として考えることもなく、自分の中では事実として生活を続けていたことをこの歳になって自覚して、いてもたってもいられなくなり、とりあえず母親に電話したら


自分から電話することないから、母親は焦り、コロナに感染したから連絡きたと思っていたしどさくさに紛れて謝った。


まあ、母親は、自分が嘘ついていたことも知る訳ないし良くわからなかった。と思うけど、

「コロナに感染していなくて健康だったらなんでもいい。」

って言ってきて泣けてきた。


結局、言いたいことは、自分の生まれた環境は、とても恵まれた環境だったこと。39年かかってやっと気づいたこと。


次に会うのがお葬式。なんてことにならないように早くコロナが収束してほしいとはじめて思った。
って、お話 〜Fin〜

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