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教師はやっぱり笑顔でいよう!

今回のテーマは、「やっぱり教師は笑顔でいよう!」です。教師には、本当にたくさんのスキルが求められる訳ですが、僕は中でも、基本的なスキルとして、教師がいつも笑顔でいることが大事だと感じています。

そんなの当たり前と思われるかもしれませんが、本当にそうでしょうか。

忙しさのあまりに、笑顔を失ってしまっている先生方も多いかも知れません。嬉しいことがあって笑顔になるのは、普通のことと言えそうです。そうじゃない時にも、笑顔でいられるか。そこに教師としてのスキルが求められると思うんですね。

なぜ、笑顔が大事なのか?

さて、教師が笑顔でいると何がよいのだと思いますか。

一つは、生徒からしてみると、自分を表現しやすくなることだと思います。人は幼少期に親とのコミュニケーションの中で、親がムスッとした表情のときには、「やばい」と感じ行動をセーブする経験をしてきたし、逆に笑顔の時は安心してのびのびした心の経験をしています。

この経験は、成長しても脳に保存されたままです。皆さんも、仕事の先輩が、怒った険しい顔をしていたら、自分の身体や感情がギュッと縮む感じがすると思いませんか?笑顔は人の心を安心させ、自由な行動を促進することは、多くの人が体感的に理解できると思います。教師が笑顔でいることによって、生徒一人ひとりがそれぞれの自分らしさを抑え込まずに表現できるとしたら、これほど素晴らしいことは無いと思います。いわば、笑顔はクラスで生まれるコミュニケーションの土台になっています。

もう一つ。教師が笑顔でいることの効用は、教師自身がポジティブな感情を継続できることです。笑顔でいることは、実際にポジティブ感情を引き起こすことがあり得るそうです。注目したいのは、ポジティブ感情はネガティブな感情を抑えられることです。皆さん、怒りの感情と喜びの感情は同時に感じることってできませんよね?ポジディブな感情を継続できれば、仕事上のストレスが小さくなり、より健康的な働き方につながっていくはずです。

どうすれば笑顔でいられるか?

さて、それではどうすれば、教師はいつも笑顔でいられるのでしょうか。普段から素敵な笑顔を振りまける人たちもいますが、多くの人にとって笑顔でいることはスキルなので、磨かないとなかなかできません。

でも逆に言えば、習慣化すれば、誰でも可能です。例えば、キャビンアテンダントの方々は素敵な笑顔をつくる表情の訓練をすると聴いたことがあります。どうすれば、笑顔でいられるか、僕なりの2つのポイントをご紹介します。

1つ目は、生活の中で、意図的に笑顔をつくる場面を用意することです。例えば、僕は毎朝ジョギングをしているのですが、その際に笑いながら走っています。 笑顔を作って走ると、なぜか気持ちよく走ることができます。ただ、周りからみたら変な人なので、早朝のジョギングでしか使えません(笑)。他にも、歯磨きをする時は口を開けるので、鏡の前で思い切り笑顔で歯磨きをします。面白いのは、笑顔をつくると、何だが心がプラスの方に振れて、楽しくなってくることです。皆さんも騙されたと思ってやってみてください。

一つ目のことが習慣化できたら、2つ目におすすめするのは、生徒に「今日も笑顔でいきましょう」と学活や授業の際に言ってしまうことです。笑顔、笑顔、と人に言っていると自然と笑顔になりやすくなります。ちなみに、生徒に言う時は、ポジティブな気持ちになっていなくても練習した笑顔を作ります。笑顔でいるから、楽しくなる、というこの順序で捉えておくのがポイントです。

最後にユーモア、冗談を言うようにするのもおすすめです。学活や授業の最初に、生徒も自分も笑ってしまうような話をするようにします。笑いは、「現実と妄想のギャップから生じる」という原理を知っていれば、ふとした時に笑える話ができます。

例えば、こんな話。「今日は僕が心から尊敬する人を紹介します。アンパンマンという人です。僕は、このクラスのみんなに、アンパンマンになって欲しい。」とちょっと芝居がかって言います。すると、普通は尊敬する人物と言えば、織田信長とか野口英世などが想像されますが、アニメのキャラクターのアンパンマンという言葉が出てきて、そのギャップが面白い。また、クラスのみんながアンパンマンになった妄想が生徒の頭の中に思い浮かぶと、クスッとした笑いが生まれるかも知れません。


以上、今回は、「やっぱり教師は笑顔でいよう」でした。まずは、生活のどこかに、笑顔をつくる習慣を持ってみてはいかがでしょうか。皆さんの素敵な笑顔は、子供たちを笑顔にする力を持っていると思います。

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