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【映画】バイク乗りの凄腕ラッパーは馬に乗ったお嬢様にみぞおち一撃喰らわされ恋をする

 みなさん、こんにちは。今日は私の好きな映画の紹介です。(笑)よろしくお願いします。
 「Cool As Ice : クール・アズ・アイス」という映画です。1991年にVanilla Ice(ヴァニラ・アイス)というラッパーが主人公演じる恋愛コメディ・ミュージカル?です。(笑)

Vanilla IceとNaomi Elaine CampbellのDopeなオープニング

※ ラッパー系音楽なので、もし再生するなら音量に注意してください。

 今からすると映像はチープかもしれませんし、音楽も古めかもしれません。しかし、今よりもたくさんベンチャー的な映画を多く配信していた時代では、VHSビデオテープが音伸びとノイズを起こすくらい何度も観ました。(笑)
 Naomi Campbell(ナオミ・キャンベル)と言えば、久保田利伸と連想すると思いますが、私は最初にCool As Iceが浮かびます。

 深くゆっくりとしたリズム、不意に切り裂くNaomi Campbell(ナオミ・キャンベル)の叫び。画面に出るポップなフォントVanilla Ice(ヴァニラ・アイス)と映画タイトルのCool As Iceがえらくカッコ良いオープニング。薄暗いライトと、光を帯びた換気扇。廃屋のライブステージのような雰囲気の中、Vanilla Ice(ヴァニラ・アイス)のチームと客が軽快なラップミュージックに酔い踊ります。Vanilla Ice(ヴァニラ・アイス)のラップとNaomi Campbell(ナオミ・キャンベル)の非対称のメロディーが更なるカッコ良さと盛り上がりを感じさせられます。Vanilla Ice(ヴァニラ・アイス)がライトをマイク代わりに持ちラップするところは今でもザワザワします。(笑)

出会いはいつも刺激的

 ジョニー(Vanilla Ice)は凄腕ラッパーで自信たっぷり。一度マイクを持ち、イカしたリズムが始まればどんな女も夢中になる。そんなジョニーが次のライブ・タウンに移動している最中に乗馬をするお嬢様を見つけます。その優雅な姿とクールな表情に興味を持ったジョニーは白馬の王子様ばりにバイクで柵を飛び越し、お嬢様の前に登場します。
 バイクの登場に驚いた馬は優雅に乗っていたお嬢様を地面に落下させてしまいます。
 慌てたジョニーは、お嬢様に近寄り「大丈夫か?」と聞きます。そしてジョニーは一撃みぞおちにお嬢様の強烈な拳を喰らいます。仲間に大笑いされるジョニーですが、初めて自分の容姿や自分の存在に一撃喰らわした彼女にときめき始めます。もちろん、プライドを傷つけられたお返しに夢中させてやるという気持ち前提で。(笑)

ねぇ、その工場に出してバイク治るの?

 Vanilla Ice(ヴァニラ・アイス)は凄腕ラッパーではありますが、あまり大きなステージは好みでないのか気ままにバイクで仲間と渡り歩きながらライブ会場を盛り上げて生活しているようです。そんなある日、とある田舎町で仲間のバイクが故障し移動不能となります。80年代か?と思うような古びた町で古き良きアメリカのしきたりを守り生活しているような住民に彼らは明らかに別次元の人でした。
 まずは修理可能な整備工場を見つけます。イカした老夫婦が営む整備工場で「バイク……治せると思うよ。」というくらい不安な整備工場。(笑)
 ジョニーにはもちろん目的があります。それにバイクの修理には日数がかかるので、まずは整備工場を住処にして数日滞在する事にします。もちろん、ジョニーは一撃お嬢様に夢中です。

愛する関係でも将来を約束してても嫉妬心は全てを破棄させます

 一撃お嬢様の名前はキャシー(Kristin Minter : クリスティン・ミンター)この町に住むちょっとしたお嬢様様で、イカしかスポーツカーに乗った取り巻き女子に囲まれた美男子くんと恋人関係です。この美男子くんはいつもキスから先に進ませてくれないキャシーにヤキモキしていました。
 ある日、恋人とナイトクラブへ行くと、なんと!あのだらし無く無礼なバイクヒッピーが現れます。
 ジョニーはもちろん計算付くで得意のラップを歌い始め、キャシーの手を掴み強引に引き寄せ歌い踊ります。初めての経験、でも舐められる訳にはいかないキャシーはジョニーのダンスを受けいれ、まるで愛し合う二人のようにジョニーのリードに合わせ踊ります。
 もちろん、その様を苛立ちの目で見つめる彼が……。

80年代から90年代の恋愛物語

 今のようにスマホもないし、携帯もそんなに普及していない時期の良き恋愛物語です。「Foot loose(フット・ルース)」という映画にコンセプトが似ています。(Foot looseは、1984年のアメリカ映画)こう言ったミュージカル映画は「Grease(グリース)」と言う映画などもそうですが、まず音楽が良いですね。「Bruce Brothers(ブルース・ブラザーズ)」もやはりミュージカルで音楽が素晴らしい。
 そんな有名アーティストの音楽と合わせて、物語を進める映画は結構印象に残ります。そしてその曲に合わせて歌い踊りたくなります。(笑)
 昔の恋愛は思いを秘めるより、勢いで行ってしまえという物語が多かったように思います。始まりはさまざまでカワサキのGPZ-750に乗ったパイロットが女性教官を好きになったり?道の曲がり角でぶつかったり?同僚のツンケンした女性刑事を徐々に好きになったり?まるで恋愛なんてどこにでもあるよって雰囲気。
 楽しく笑い、切なくて泣いたり怒ったり。ベッドで抱き合い朝まで過ごすような生々しい関係ではなくあくまでもミュージカルという範囲での恋愛映画も良いかな?と。(笑)

お金持ちには何か理由があるからお金持ち?

 もちろんただの恋愛物語では終わりません。(笑)
 キャシーの両親にはちょっとした事情があり、子供たちには教えてはいない秘密がありました。長く隠蔽していた秘密が僅かなミスで発覚してしまいます。
 純粋なお嬢様として育ったキャシーは、あまりの事実に困惑し、楽しく過ごしていたジョニーにさえ冷たく遇らう始末。いきなりの変貌に混乱するジョニーはキャシーに冷たく言い放ちます。
 「あんたに俺の何が分かるのさ。」
 事情があるとはいえ、疎遠となる二人はお互いを求めている気持ちに素直になれずバイクの修理も終わり、次のライブハウスに行く事になります。
 いよいよ出発となる日にキャシーに事件が起きます。父も母も信用できないキャシーはジョニーの元に走ります。
 そして……

最後に

 今の映像技術からすると古くチープではありますが、様々なシーンはとても印象に残る撮り方をしていると思います。音楽をシーンに合わせて、再生スピードを早くしたり遅くしたり、またラップをイメージするようなコミカルな雰囲気やキャシーまたはジョニーと一緒に走り回り恋人気分を味わえるようなシーンがあったりなど、私にとっては恋愛したくなる気分にしてくれる映画です。(笑)


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