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いつでも微笑みを

月曜日の朝、ひとつの大きな区切りが訪れ、

火曜日の午後、旅立ちを迎えました。

知らせをもらってたった3日の出来事だった。

狭い路地に 黒いスーツの人達
急な不幸がその家にあったという
命は果てるもの 分かってはいるけど

突然の知らせは日曜日。

いつかくるとはわかっている。でもまたその日はこないだろう。

それは、そう思っていたかった自分のエゴだった。

現実は、容赦ない。

何もかも思い通りになったとしても
すぐ次の不満を探してしまうだろう
決して満たされない 誰かが傷付いても

一昔前から考えるといろんなことが便利になってきている。

思い通りになることが増えているがゆえに、

思い通りにならなかった時の不満が増えているように思う。

ぼくは、死を身近に感じた時ほど、普段考えない世の中のこと、ついつい考えてしまう。一種の現実逃避なのかもしれない。

いつでも微笑みを
そんな歌が昔あったような
今こそ その歌を
僕達は歌うべきじゃないかなぁ

残された者たちは、ぼくの想像以上にタフだった。

たくさん泣いた。たくさん語った。そしてたくさん笑った。

最後にお父さんの遺影とともに家族でとびきりの笑顔の写真を撮った。

いつでも微笑みを
そんな歌が昔あったような
悲劇の真ん中じゃ その歌は
意味をなくしてしまうかなぁ

「いくら明るい姉弟だとしても、沈んでしまうんじゃないか」ぼくの懸念は杞憂に終わった。

もし僕がこの世から巣立って逝っても
君の中で僕は生き続けるだろう
そう思えば何とか やっていけそうだよ

遺影の中のお義父さんがこう言っているように感じた。

お義父さん、あなたが育んだ家族はどんなことがあっても強いです。

これからも写真のような微笑みでぼくらを見守っていてください。

長い間おつかれさまでした。

そう だからいつも いつでも微笑を いつでも微笑を
いつでも微笑を

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