見出し画像

人材紹介にグランピング…サブリース企業が畑違いの事業開発を行うワケ

倉庫などのサブリース事業のほか、店舗開発や土地の有効活用を図るさまざまな事業を展開する、株式会社大倉 代表取締役の木村です。大倉はメイン事業のサブリースに加えて、店舗開発や駐車場など土地の有効活用を図る事業のほか、人材紹介・業務請負事業などを展開しています。

「なぜ、サブリース会社が関連のなさそうな事業を行っているのか」

そうお感じになる方もいらっしゃるでしょう。大倉が幅広く事業を展開している理由は一つ。それは、「お客様のお困りごとを解決するため」です。

このような事業モデルに行き着いたきっかけは、大倉の創業時まで話が遡ります。今回は、創業の経緯とそれぞれの事業が生まれた背景について、お話しさせてください。


「固定概念に囚われるな」礎となった創業者の言葉

大倉は元々、運送コンサル会社としてスタートを切りました。運送業界の効率化・人件費のコスト削減を目的に、企業と運送会社のマッチングサービスを手がけたのです。当時は「自社の運送は自社で行うのが当たり前」という考えが主流でしたが、互いが「Win-Win」の関係を築けるこのサービスは、やがて企業・運送会社の双方から支持されるようになりました。

次に着手したのは、運送ルートを確保するための、物流拠点(倉庫)の開発です。土地や建物を所有するオーナーから不動産を借り受け、テナント企業に倉庫を転貸するサービス、いわゆるサブリースを始めました。

今でこそ「サブリース」は一般的な言葉ですが、創業者が手がけたこの事業こそ、業界の走りだったと言われています。そして、このサブリース事業は、現在の大倉の主力事業へと繋がっているのです。

運送コンサルにサブリース。それまでの常識を打ち破るサービスを次々と生み出した創業者ですが、ことあるごとにこんな言葉を口にしていました。

「固定概念に囚われるな」

その言葉通り、大倉は柔軟な発想を忘れず、ここまで事業を拡大し続けてきたのです。

現在の大倉グループの事業は、大きく3つに分類できます。

1つ目は、サブリース事業です。倉庫のサブリースがメインですが、「倉庫を立てるほどの投資はできない」というクライアントには駐車場を、好立地でさらなる収益化が見込める場合は、ドラッグストアなどの店舗開発を提案することもあります。一口にサブリースと言っても、クライアントの要望や状況に合わせて、臨機応変に対応しているのが特徴です。

2つ目は、グループ会社が手がける人材紹介・業務請負事業です。創業以来、クライアントから寄せられるお悩みで多かったのが、「人材が集まらない」という声でした。さらに、拡張移転するクライアントからは、「長年お世話になった大倉さんに、何かほかに依頼できることはないか」という申し出もあり、人材紹介やアウトソーシング事業を開始するに至りました。

3つ目は、新規事業の開発です。「新しいことにチャレンジし続けなければ、会社は衰退してしまう」という私自身の危機感と、「固定概念に囚われるな」という創業者の言葉に習い、積極的に新規事業開発に取り組んでいます。

一つ例を挙げると、過去には新規事業として、グランピング事業を立ち上げました。大倉にはなじみのない分野でしたが、クライアントから「土地活用のアイデア出しから協力して欲しい」と依頼されたのを機に、プロジェクトに参画しました。おかげさまで、現在はグランピング施設の運営管理を手がけています。


クライアントの課題解決で、唯一無二の存在に

ありがたいことに、私たちを信頼してくださるクライアントのおかげで、大倉には本業とは異なるご相談も数多く舞い込んできます。とはいえ、「やったことがないからできない」と二つ返事で断ろうと思ったことはありません。「新しいことにチャレンジする」という、大倉ならではのカルチャーが、創業時から根付いているためです。

現在は、サブリース・人材紹介・業務請負に加えて、「あと3つの事業の柱を作ろう」と、会社全体で新規事業の開発に積極的に取り組んでいます。誰かが新しいアイディアを口にすると、「やりましょう!」「やらなあかん」と、多くの社員が新たなチャレンジに賛同・協力してくれる環境が整っています。

クライアントにとって必要なサービスを、必要なタイミングで提案し、お困りごとを解決してきた大倉。クライアントからは、「大倉さんに頼んでよかった」という喜ばしい声を度々耳にします。

なかでも一番うれしいのは、「担当の●●さんに頼んでよかった!」という言葉です。「担当者にファンができた」と思うと、自分のことのようにうれしく、内心小躍りしています(笑)

私が思う究極の営業マンは、「なにかあったら●●さんに相談すれば大丈夫」とクライアントに頼りにされる人です。大倉の社員には、唯一無二の営業マンになって欲しい。心からそう願っています。


「年商100億円」の未来を心待ちに

私が2代目社長に就任して以降、大倉は「グループ連結で年商100億円」という高い目標を掲げました。

この目標は新規事業を開発し、提案できるソリューションの幅を広げることで、到達できると考えています。この目標を達成したとき、大倉はクライアントの課題をどれだけ解決できているのでしょうか。まだ見ぬ未来を楽しみに、一歩一歩愚直に・誠実に前に進み続けて参ります。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?