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2022年印象に残った本10冊!

こんにちは。
年の瀬も押し迫って仕事が忙しくバタバタしていましたが、2022年も終わるということでいつもとは少し毛色の違う記事を書いてみます!

「趣味は何か?」と聞かれたら、まず第一声には「写真!」と応える私ですが、他にもちょくちょく趣味があったりします。
その中の一つが「読書」です。
子供の頃はあまり本とかは読まない方でしたが、社会人になってからは年々読むペースが増えていまして、今年は80冊近く読んでいたみたいです。
ジャンルは本当に様々で、小説からビジネス書や技術書、また科学や政治経済、雑学系まで幅広く好きです。
1年が終わるタイミングということなので、今年読んで印象に残った本を10冊紹介します!
小説3冊、ビジネス書2冊、その他5冊です。
人それぞれ好みはあるので全部をおすすめするというわけではもちろんないですが、気になるものがあれば是非手に取ってみてください☺️

小説

1. 方舟

■コメント
今まで読んだ小説の中でも衝撃度ランキング1位になるほどの強烈なインパクトを与えてきた最後の結末。
あらすじとしては、1週間で水没する地下建設に10人が閉じ込められてしまい、とある装置を動かせば入口を塞ぐ岩が動くけど装置を動かした人は脱出できなくなるという極限状態のお話。
そしてそんな状況でまさかの連続殺人が起きるというミステリー。
とても読みやすかったし、とにかく最後が全身に稲妻が走るレベルでの衝撃で読後感の余韻が抜けなかった一冊。(誰も予想できない結末!)
何年経っても絶対忘れることのないであろうラストだったな~
文体も読みやすいしそこまで長くはないので誰にでもおすすめできる!
■URL:
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2. われら闇より天を見る

■コメント
このミステリーがすごい!海外版で1位をとったロンドン生まれのクリス・ウィタカー氏の小説。
ただミステリーというだけではなく、アメリカを舞台とした深い人間ドラマを見ているかのようなストーリーで、邦訳版ではありつつも登場人物の繊細な感情表現やアメリカの広大な風景を彷彿させる綺麗な情景描写が素敵だった。
少しボリュームがあるのと前半の展開がスローペースだったので、前半はなかなかスムーズに読み進められなかったけど、後半に行くに連れて読むペースも上がっていき、物語全体としてのスケール感に圧倒された読後感。
心揺さぶられるストーリーで本当によかった…
長編の海外ドラマとかで映像化してほしいな~
■URL:
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3. 向日葵の咲かない夏

■コメント
小学生の男の子が主人公のミステリー小説で、爽やかな表紙やタイトルとは裏腹に少しダークでストーリー全体としてジメジメ感を感じるようなお話。
同じくダークな雰囲気でなんとも言えない読後感のお話を世に出してきた作家の道尾秀介さんの10年以上前の代表作。
面白かったというのはもちろんありつつも、それ以上に全体的な気持ち悪さとラスト1ページは忘れることのない個人的衝撃作の一冊!
好みは分かれそうだけどインパクトはすごかった~
いろいろな意味で印象に残ったのでベスト10にランクイン!
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https://amzn.asia/d/dgGZ2ol

ビジネス書

4. 問題解決プロフェッショナル「思考と技術」新版

■コメント
数ある問題解決本の中でも特に評価の高い名著。
「ゼロベース思考」、「仮説思考」、「MECE」、「ロジックツリー」等の問題解決の考え方や手法を実例込みで解説されていた。
実際のビジネスの現場でロジックツリーを手で書くかと言われると面倒くさがりの自分は書かないけど、考え方としては活きる場面も多々あり。
シンプルにポイントがまとめられており時間のない人でもすぐに読めるので、業界関わらず全社会人におすすめ!
■URL:
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5. 組織を芯からアジャイルにする

■コメント
本業でDX推進支援の一環でアジャイル推進やDXマインド醸成に関わる仕事をやっているのもあり興味があり手に取った一冊。
消費者の嗜好性が変化しやすく、また新たな技術で業界の既存ビジネスを破壊するディスラプターが生まれ続けるVUCAの時代において、攻めの戦略だけでなく守りの戦略としてもこのアジャイル組織を作ることが大切だという再認識。
組織変革の難しさから手法まで上流から下流まで説明されていて読みやすかったのでこれも全社会人におすすめ!
■URL:
https://amzn.asia/d/cmW70bF

その他

6. 学校の「当たり前」をやめた。 生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革

■コメント
とある公立中学校の校長が書いた一冊。
近年教育の現場に関連して「無意味な服装指導」、「いじめの黙認」、「教員の過重労働」等、話題に尽きない。
こんな時代の中で著者の校長は、自分の中学校では服装指導の廃止、宿題の廃止、中間・期末試験の廃止、固定担任制度の廃止、等の改革を実行。
すべての施策に共通することは「目的思考」から生まれた施策になることで、手段の目的化を打破しようという考え方が魅力的だった。
この考え方って当たり前のようで難しいけど、すごく大切な考え方…
普段本を読まない人でもすぐに読めるくらいにシンプルで、今回紹介している10冊の中でも一番読みやすかった!
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7. 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論

■コメント
神経科学とAIの研究を行う科学者ジェフ・ホーキンスの脳と人工知能の本質に切り込んで著された一冊で、個人的に今年読んだ全ジャンルの中でも一番読んでよかった!
原書は2021年に刊行されて、Microsoft創業者ビル・ゲイツの2021年の「今年おすすめの5冊」にも選ばれている。
https://www.gatesnotes.com/About-Bill-Gates/Holiday-Books-2021
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「真のAIを創るのに何が必要かをもっと学びたければ、本書が魅力的な理論を提供してくれる。心躍る洞察にあふれているから、脳科学やコンピューター科学の専門知識がない人にも最適だ」
ビル・ゲイツ
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脳のつくりに焦点を当て、「古い脳」と「新しい脳」それぞれのメカニズムをベースとしたうえで脳と人工知能の比較がされており、現在の人工知能と結びつくのは知的機能を司る「新しい脳」。
一方生命の基本機能でもある感情などを制御する「古い脳」を人工知能として生み出すのは難しい。そもそも現代の「新しい脳」にフォーカスした人工知能のアルゴリズムとは違ったものになるのだといった話も。
1章は少し難しかったけど、2章以降は読みやすくワクワクする話の連続!
細かいところは忘れてしまったからもう一回読みたいな~
■URL:
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8. 暗号技術入門 秘密の国のアリス 第3版

■コメント
IT技術の本ではあるが、暗号技術をはじめとしたセキュリティに興味のある方にはおすすめの一冊!
暗号技術の仕組みのことはなんとなくわかったつもりでわかっていない部分もあったけど、各暗号技術の仕組みや必要性を具体例を上げながら一つ一つここまでやるかという程に丁寧に解説してくれており、非常にわかりやすく勉強になった。
基本的な暗号技術のわかりやすさでいえばこの本に勝るものはないのではないかというくらいにわかりやすい!
なんとなくの前提知識はあるけど本質まで理解している自信まではないというIT技術やセキュリティ知識に興味のある人にはかなりおすすめ!
■URL:
https://amzn.asia/d/ifjCOpU

9. 富国と強兵 地政経済学序説

■コメント
圧倒的なスケールと物量だけど、時間を作ってつい2回読んでしまった本書。
内容的には今回紹介した10冊の中では一番難しく2回読んだ自分もしっかりと理解できたわけではないけど、それでも知的好奇心が刺激されるのでついページを捲ってしまう笑
従来の経済学と地政学の密接不可分性を前提にして、マッキンダーの地政学やケインズ経済学を引用しながら地政経済学といった新しい学問の話を展開している。
地政学的な内容としては、歴史から見る世界のパワーバランスの変化の軌跡と現代の地政学的情勢(ロシアや中国の軍事的脅威や日本がアメリカの地政学的観点からも大事であること等)のこと。(世界史が苦手な自分を殴りたい←)
経済学的な内容としては貨幣論から1970年代の新自由主義、そして地政学とも密に関わるTPPや自由貿易の話。
…まだまだ興味のある話や重要な話はたくさんあって書ききれないけど、世界と歴史という空間軸、時間軸をそれぞれ俯瞰して見た上で日本という国を見つめ直すこともできるので読後感や余韻もなかなかのもの…
日本の経済が「失われた30年」とも言われるくらいに成長しない理由、さらには今後も立ち直れないであろう理由も、経済政策の観点だけでなく国や政府を一つの組織とみた組織論的観点からも回答されており残念ながら腹落ちできてしまう現実。
書きたいことが多すぎて長くなったので一旦切り上げるけど、それほどに濃密で満足のいく一冊だったので興味のある人、分厚い本が平気な人には是非おすすめ!!
(Amazonレビューも200件以上もある中で8割が★5評価でコメントも絶賛の嵐…!)
ちなみに偉そうにいろいろ書いたけど、難しい内容が多く2回読んでも理解できてないところだらけなのでまた3回目読むことになりそう🫠笑
■URL:
https://amzn.asia/d/c2Su9OP

10.防災アプリ特務機関NERV 最強の災害情報インフラをつくったホワイトハッカーの10年

■コメント
今回紹介する最後の10冊目は、誰でもすぐに読めるくらいに読みやすく楽しい一冊☺️
防災アプリ特務機関NERVという災害情報等を発信するモバイルアプリ・Twitterアカウントを生み出した方に関する内容で、技術的な難しい話は一切なくボリュームもないので本当に誰でも読みやすい!
エヴァンゲリオンでも使われている組織名がサービス名ともなっており、正体不明だけどどこよりも高速で正確な災害情報を提供する謎のサービス「特務機関NERV」を生み出した個人の想いや開発秘話、さらにこのサービス名を使わせてもらう背景の話まで書かれており、読んでいてただただワクワクする内容で楽しかった!
■URL:
https://amzn.asia/d/1Zh6vUh


以上が今年読んだ中でも特に印象に残った10冊でした!
本をたくさん読んでいると何冊かに一冊は当たり、さらにその中でもたまに大当たりに遭遇することがあります。
これは小説やそれ以外でもあることで、これが楽しいからいろいろな本を読みたくなってしまいます笑
(まだ積読本が30冊近く家にたまってるので、来年こそは消化しなければ…)

最後に、ジャンルや難易度問わずこれからもいろいろな本を読んでみたいのでおすすめの本がある人は是非教えてほしいです☺️
来年読む候補に入れたいです!

だがしかし、インドアがこれ以上加速しないように、来年はメインの趣味の風景写真ももっと撮りに行きます😇笑
行きたいところはいろいろあるので笑

最後は少し脱線もして長くなりましたが、自己満足な記事を読んでいただきありがとうございました!
以上


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