中止とはいえ、得るものが大きかった「DAISEN GREEN RUN FES 2020」
お天気をとても心配した週末。天気予報はころころ変わって、最終的には晴れ曇り・・で落ち着きました。本当であれば開催されるはずだった「DAISEN GREEN RUN FES 2020」(以下DGR)。ただ、コロナ禍の中での大きなイベント開催の難しさ痛感、スタッフも本当に苦渋の決断だったことでしょう。県や町が後援者として名前を連ねていた手前、やはり今回は中止、そして延期になったのは致し方なかったかもしれません。
このイベントは暖冬だった大山を盛り上げたい!という思いから立ち上がった企画。コロナが蔓延する前に企画が立ち上がり、寿庵としてもなんとか応援したい!と思っていました。
イベントについてのHPは下記をチェック!
私も以前NOTEにこの話題を取り上げてます(まだ中止になる前の記事です)
感染症対策もしっかり行い、宿も蜜を避けるように定員を削減。ただ、私たちの思いよりも世論の力の方が大きく、開催にこぎつけることができませんでした。この週末は、DGRの宿泊だけだったもので、キャンセルが出ることを覚悟していたのですが、ほとんどキャンセルが出ませんでした。
今回、得るものが大きかった・・と思った事には理由があります。イベント会社が一方的に開催にこぎつけたわけではなく、じっくりと地域の若者を巻き込んで、企画したところにこれからの「地域のイベントのカタチ」を見た気がしました。大山で過去色々なイベントがあったのですが、何となく一方通行で、私たち(旅館や事業所)を巻き込もう・・というように感じられないものも多数ありました。だから、地域との温度差があった気がします。今回は宿にも恩恵があり、地域の店舗にも恩恵があるように、きちんと考えられていました。宿泊をうながし、イベント参加費の中に、地域で使えるクーポン券なども用意。そして、メインイベント以外に、各ガイド(地元の方)が提供する大山ならではの楽しいイベントがオプションとしてついていました。宿泊を促し、大山を満喫してほしい・・という思いも強かったためでしょう。ナイトハイクやご来光・・といった泊まって楽しめる企画も盛りだくさんでした。
地域のこと、商売のこと、お客さんのこと、色々な部分がとてもバランスがとれたイベントだと思いました。そして、やはり主催者の方が、地域とのかかわりをしっかり持とうとされ、私たちをうまく巻き込んでくださった・・と思いますね。10月に延期、もしくは来年に再度開催になったのですが、次はしっかりとした信頼関係も出来ているので、スムーズに事が運ぶでしょうね。
そのオプション部分に今回寿庵も鳥の観察会を提供。メインイベントのDGRがなくなっても、各ガイドさんが提供するオプション部分のツアーはそのまま継続して開催することができました。そのため、宿泊のお客さんはイベントの代わりに、オプションを組み合わせ、大山を2日間丸ごと堪能!シャワークライミング、自然観察会、ナイトハイク、ご来光登山など。大山の新しい魅力を知ることができたようですね!
写真は関西からお友達と宿泊のKさん。残念ながらご来光は滝雲越しにちらりと見えただけだったようですが、こんな自然現象もまた思い出深い、大山の朝だったでしょうね。
イベントもただただやればいい・・ということではない。イベントや祭りがあれば盛り上がってる・・と思われるけど、やはり地域もしっかり巻き込んで、私たちも協力やサポート体制を整えないと、何も後に残らない、ただの打ち上げ花火になってします。今回のDGRは、これからのイベントのカタチを考えるいいきっかけになったように思いますね。
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