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考え方を変える

どうしてもうまくいかないことがあって壁にぶつかる。それを何とかしようと四苦八苦するのですが、何をやってもうまくいかない時ってありませんか?

そんな壁がたくさん出現し、苦戦中の寿庵オーナーです。

自分はこうしたいのに、なんで?
こうした方がいいのに、どうして?
何でこうならないの、うーん??

1人で営業しているので、1人ではできないことも多く、どうしても周りの環境に依存してしまいます。当然、自分の思い通りにならない。自分の理想があるからこそ、そうならないことで悶々とする。

周りと一緒に大山を盛り上げたい!と思ってることが、結局、周囲に期待しすぎて「誰かがやってくれるのでは?」と身勝手なことを考えてしまう。

先日のこと。私が色々うまくいかない‥と言うもんで、

「自分の思い通りにするなら、そうなるように出資すべき」

と、そんな話になりました。

出来ないなら人を雇って、そこにお金を払えばいい。改善したいなら、出資すべき‥ということです。寿庵にとって好都合に人を動かすには投資と出資が求められる。

確かに、この話を会社で会議の場ですれば、当然そんな話になる。友達とお茶でも飲みながら話をしていると、グダグダで終わってしまうけど、冷静に分析される。

「お客さんは、何を寿庵に求めてるの??」
「苦情を受けたとすれば、それは何%のお客さんから?」
「価格に見合ったサービスをしているの?」

そういわれて、冷静に考えてみる。見合ったサービスだろうか?求められてるものは??10年やっていれば、苦情を受けないわけではない。ただ、それは、苦情というより、苦言。そっちの方がいいのでは?とか、こうなれば大山はもっと良くなるよね‥というお客さんからの意見やアドバイス。

「お客さんの望みを完璧にすることは資金や、人手が必要。寿庵に求められるすべてをかなえてあげようとするのは難しい」

もちろん、わかっちゃいるけど、あれこれやりたいし、でも、1人では対応ができない。収入と労働のバランスの難しさ、それをうまく改善できないもどかしさ。

「事前にネットでわかる時代、ある程度、理解してきているから、そんなにしょい込まなくてもいいんじゃない?素泊まりってわかってるし、お店がないことだって調べてるんじゃない?」

お客さんはわかったうえで、寿庵を選んでいる。建物が古いとか、1人でやってるからいろいろ対応できない部分があるとか、周辺環境が不便であるということも。

「自分でできる範囲でしっかりすればいいから、今のままでいいのでは?それが寿庵のスタイルだし、それが良くってお客さんが来てくれてるんだから、あれこれ出来ないことやお客さんの要望にすべて応えられなくても、そんなに気にしなくってもいいのでは??」

そういわれて、ちょっと気持ちが落ち着く。

一つ問題が起きたときに、解決しようと真っ向からぶつかるのですが、それじゃ、疲れてしまう。少しスルーするくらいでもいい。資金が潤沢にあるわけじゃないし、人を雇っているわけでもない。

2時間くらいたわいもない話をあれこれしたのですが、ネガティブな感情から、ちょっと脱却。思い通りの理想の世界になったわけでも、経営面の問題が解決したわけでもないけど、2時間前の自分より気持ちは楽に。

10年やってると、経営や運営に関することで悩むことが定期的にある。で、結局、今のスタイルでいいよね‥で落ち着く。ただ、老後も見えてくる年、今のままでは年々大変になってくる。じゃあどうする??

「そろそろ価格も改善されたら?」

う~ん、安くていい宿を目指したい。でもそれも難しく。で、またしばらくすると考えは結局振出しに戻るのだけど‥

でも「自分が宿を始めた理由は何?」って考えたとき、自分が泊まった安宿でオーナーがすごくよくしてくれたことを、20年も30年もたった今も思い返す。たとえ宿が古くって不便だったとしても、そういうことより何をしてもらったか?ってことの方がより覚えているもの。そんな風に記憶に時々甦る印象を大山に持ってもらうことの方が大事‥と。

「大山があるからそれで十分」

お出かけになるお客さんがそう言って山へ。ま、結論はほんと、それ!大山があればいいじゃないか!うちに来るお客さんはそれが目的!そう見送り手を振りながら考えた寿庵オーナーでした。

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