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やまねの塒日誌|vol.23|空き家の絵本をつくりたい

森の空き家活用の達人「ヤマネ」の目線をとおして
空き家に関する絵本を作りたい、と考えている。

いま「空き家問題」が取り立たされており
「空き家活用」「リノベーション」「DIY」
といったことが、全国でブームとなっている。

私はとてもひねくれた人間なので、思う。
「このブームが去ったら、どうなるのだろう。」
(空き家利活用に携わる身としては失格かもしれないが…)

空き家問題は、おそらくこれからずっと続いていく問題だ。
いま、このブームに乗って活用されて生きながらえた空き家も
また世代や社会情勢の変化によってまた空き家になる可能性がある。
昨今のDIYリノベーションブームにより
建築のプロだけではなく、素人の手が入っている場合
むしろその頃には、今よりも建物の状態は深刻かもしれない。

そうなったとき、大変な思いをするのは、おそらく我々の先の世代。
また歴史が繰り返されることになりかねん!

だから、いまここにある空き家を活かすことと同時に
自分たちの世代だけではなく、
もっともっと長期的な目線で空き家のことを考える視点を持つことも
大切な役割なのではないだろうか。

そこで、絵本をつくりたいと思った。
絵本をとおしてわかりやすく伝える、というだけではなく
物語に入り込むことによって、擬似体験することもできる。
「絵本」と聞くと、子どもを思い浮かべがちだが、
実はいくつになっても読んでもいいものだ。
私が通っていた大学には絵本専門の図書館があり、夢中になって読んだ。
そのときの読み手が積んできた経験や、心の成熟具合で、
場面の見え方や解釈も変わってくる。
文章が少ない分、奥深い。
そういう"あそび"のような部分が、絵本のいいところだと思う。

調べてみると、ちょうどいま、空き家絵本を作成中で
クラウドファンディング中とのこと。
仕掛け人は、大野市で活動している横町編集部の三浦紋人さん。
同市の地域おこし協力隊として、空き家の利活用業務にも携わっておられるとのこと。

私も、自分の活動がもう少し形になってきたら、ぜひお会いしてみたい。

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