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#006 DAISプロジェクト×あおにぃ 次世代へ託すということ

前回2021年後期のDAISプロジェクトに参加者(プレーヤー)として参加し、今回2022年前期、今度はリフレクションパートナーとして参加したあおにぃ。
前回とは全く違う方向からプロジェクトに参加し、「自分のスタイルが変わった」と感じているあおにぃの、”あおにィズム”をお楽しみください。

【インタビューを受けてくれた人】
あおにぃ(青山眞也さん) 50代 営業職 チーム名:ON1ひのき
【インタビューした人】
あっきー(石津亜紀)

プレーヤーとリフレクションパートナーの違い

【Q:前回、プレーヤーとして関わってくださいましたが、今回リフレクションパートナー(以下、RP)として参加しようと思ったきっかけを教えてください。】

サラリーマン的な話で、会社の指示による参加です。
「私じゃない方がいいんじゃないですか」と言ったのですが、どういう訳か参加に至りました。組織として公平性という面からも連続じゃない方が良いとか色々理屈はありましたが。
・・・本音は、勘弁してよって(笑)

【Q:プレーヤーとRP、参加してみて何か違いはありましたか?】

全てが違っていた。といっても過言ではないかな。
初日の時点で「正直行きたくなかった」から「行って良かった!」に変わりました。自分なりにRPとして求められているものが腑に落ちたのだと思います。前回のプレーヤーの時は、求められている答申などに色んな葛藤もあり、心底向き合えていたとは言えなかった。でも今回は、参加者の成長支援というのがドーンと前面にあって、その任務に責任を感じて火が付いたんでしょうね。

具体的には、一歩下がって関わっていると、成長につながるキーやターニングポイントがたくさん散らばっているということがわかりました。
それらをリフレクションの際にフィードバックしないといけないので、チームのミーテイングに自分が直接的に関与していなくても、そこでの流れや言動から成長に繋げられる事を見逃さない様に必死で見て聴いてました。
フィードバックのタイミングが楽しみなぐらいでしたね。

「集の力」を目の当たりにした経験

【Q:Session4までで、メンバーの印象的なやりとりとか、変化があれば1つあげてもらえますか?】

一つどころじゃないですよ、最後の号泣が物語っているかと。
答申の進捗具合って、同じペースで進まないじゃないですか。
ふとしたことからアイディアが突然ポーンと飛び出していく時、それはまさに「集の力」を目の当たりにしている感じがしました。行き詰まった中での打開策に全員が合致した時も、場の空気がポンと変わる瞬間がすごく多かったので、それらが印象に残ってます。

チームミーティングを一歩後ろから見守るあおにぃ(右から2番目)

RPには、プレゼンテーションの内容に関わる意見を言ってはいけない、ミーテイングを仕切ってはいけないというルールがあります。なので「こうしらたいいんじゃない」というのは一切言わなかった。
参加者の皆さんは、暗闇の中でもがいているので、ちょっとの光(RPの発言)にわーっと群がってしまいます。仮に自分が発言してしまったら、それはプレーヤーの成長を潰す事になる。暗中模索という努力がなければ成長もないよねって思います。

だから彼等の努力を信じて待っていると、まさに「集の力」って事が度々あって、自分の意見やアイディアなんて必要ないじゃないかって思いました。僕には思いつきもしない案がでたりして、私のほうが学んでるのかもって。

自分の考え方のスタイルから抜け出す

【Q:会社で活かせることはあありましたか?持ち帰ったものは?】

これまでは、自分の努力や経験によって導き出した結論が優れたものであったなら、それを超えられない人たちはついてきて当然、これより良いプランがあるなら出してから言えよって感じでした。
ただ、今回RPとして、自分の「こうしたほうがいい!」という意見が出せないルールのもと、全く発想の違うアイディアの誕生を何度も見せつけられてしまった。これまでは何か求められるとパパっと結論だして、「じゃ、いくぞ!」だったけど、これじゃ未来はないと思って、今までのスタイルが変わった気がします。

あとは話し方が変わったよねって言われました。
自分ではそんな意識はしていないし、口調を変えたつもりもないですが。
DAISが終わって、別部署の部長と話した時に「話し方かわったよね」と。以前は「そっと外堀埋めて、逃げ場を塞いでから詰めていくような言い方だったし、逃げられない理詰めに背筋が凍る感覚しかなかった」って、僕そんなんだったのかな(笑)

「でも今は安心して話しができるようになった」って言われて。単純に話題の違いじゃないかなって感じもありますが。歳をとると、誰しも経験値がどんどん上がって結果を出せたりします。それが裏付けとなって、自分が正しいという誤ったサイクルが回りだし、それが強くなっていきます。

でも、たぶんDAISに参加してなかったら、そのサイクルから抜け出せてなかったんじゃないかな。なので、自分の価値観が逆転したといっても過言ではないし、次世代へ託すって意味が少し分かった気がします。

【Q:社会に対する見方で変わったことはありますか?】

鬼北町でのフィールドワーク

今回、色んな方にインタビューをさせていただきました。例えば、自分たちが普通に着ている服が海に放出されるマイクロプラスチックに繋がっているなど、地球環境の話で知らないことだらけで、本当に何気ない事で環境を破壊しているんだなとわかりました。

あと印象的だったのが、技術を使ってお金儲けというアイディアに対して、「いやいや、これは独占してもしょうがない。みんなに拡げてみんなでやらないと意味がない」なんて教科書に書いているようなセリフを参加者が普通に言ってたりする。僕は人生半分終わっているのに、自分の世界観はちっちゃいなあと痛感しました。そういうことに視点を向けている人の存在をすごく大きく感じましたね。

DAISの主役はRPかもしれない

【Q.RPとして参加するか迷っている方に何かメッセージを。】

DAISって実は、RPこそが主役じゃないかとも思います。自分のためにもなるし、人のためにもなるという、かなり贅沢な役割を経験できると思います。多分私みたいなタイプの人(=昭和スタイルのリーダーシップ。そういうスタイルだと自覚している人もしていない人も)はびっくりするような経験をすることになるんじゃないですかね。
まさに次世代のリーダーシップとして、自分を変革するきっかけになると思います。

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