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星は科学と決めつけてはいけません。ー文学ご紹介シリーズNo.2ー
星に興味を持ってから思い出した詩と本があります。シリーズ第2段は谷川俊太郎の「20億光年の孤独」と星新一のショートショート(短編集)をご紹介します。
まずは、谷川俊太郎「20億光年の孤独」
人類は大きな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする
火星人は小さな球の上で
何をしているか 僕は知らない
(或いは ネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったく確かなことだ
万有引力とは
引き合う孤独の力である
宇宙はひずんでいる
それ故みんなは求め合う
宇宙はどんどん膨らんでいく
それ故みんなは不安である
20億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした
この詩も学生時代に学校で学んだもので、暗記するほど大好きでした。宇宙とは何なのか、また人類に様々な思いを巡らせます。しかし、最後のくしゃみでとても現実の人間らしく捉えられるところがお気に入りです。宇宙からみたらしょせん人間なんてちっぽけな存在なんだな、と感じます。
もう1つのおすすめは、星新一のショートショート(短編集)。さくっと読めるけど展開に想像もつかない…読む者の興味を全部持っていかれちゃう。そんな作品です。もう私の手元にはありませんが、学生の頃に全種類集めて何度も読み返したほどお気に入りでした。
ショートショートは日常生活ものやSFものなどさまざま。これは、わざわざ宇宙や近未来的なものを選ばす楽しんでもらえたら嬉しいなぁと思います。そうすれば、これからの未来の形のなんと多いことを想像し、人生に面白味を探したくなるでしょうから。
宇宙を科学として学ぶことも良いけれど、文学から捉えるとまた違った味わいが楽しめます。気に入ったら読んでみてくださいね。
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