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週刊わたしの映画メモ『スパイダーマン3』『ビニールハウス』

3月もいつのまにか終わりかけている。はやい。毎月言ってしまう。まだ冬のニットをしまうのは早いかなと思いつつ、きっとすぐに灼熱になるんだろうな…。小春日和希望です。そんな今週の映画メモです。


『スパイダーマン3』
監督:サム・ライミ

先週に続いて3を観ました。市民に愛されるヒーローとなったスパイダーマン。またなんやかんやといろんな敵と戦うことになる。

今作は許すとか許さないとか、そういうことがテーマなのかな…と観ていて思いました。過去の自分が許せない。大切な人を殺した相手が許せない。いろんな「許せない」と戦う話だった感じがします。

そんなスパイダーマン3で私が許せないのは、スパイダーマンに変身中のピーターくんが、その場にMJもいるのに!他の女の子に向かって!!「(僕に)キスしちゃいなよ!」と言って、よりにもよって、あの!!!逆さまのキスをしたところ!!!!!

全然許せない!!!!全然許せないからね!!!!!!!

黒いスパイダーマンになったり、ヴェノムさんが出てきたり、いろいろ盛り上がる要素がある作品だったと思いますが私はネチネチと許せない気持ちに支配されたままでした。
サム・ライミ版は3で終わりなので、このあと他のスパイダーマンを観るか、別のヒーローに着手するか、悩んでいるところです。どうしようかなあ。どうしたらいいですか?

『ビニールハウス』
監督:イ・ソルヒ

予告やポスターを見て、しんどそう……と気になっていた作品です。主人公のムンジョンさんはなんと畑の中にぽつんと建つビニールハウスに暮らしています。少年院に入っているらしい息子と再び一緒に暮らすことを夢見て、訪問介護の仕事に励む毎日。担当しているのは盲目のテガンさんと、その妻で重い認知症のファオクさん。ある日お風呂場で暴れ出したファオクさんを止めようとして、事件が起こります…というお話。

私の中でこの作品は「避けようのない悲劇」フォルダに収納されました。もう始まった時点で結構追い詰められていて、ここから幸せいっぱいのハッピーエンドに向かうためには映画的な奇跡が必要…ハッピー天使が出てきて導いてくれるとかそういう…。選択肢を一つも間違えずに行ったとしても、マシではあるけどハッピーになれるんだろうか。息が苦しい。

安全なところから観ているだけの私は「それはダメだよ」と思えるけれど、あの当事者になったら。すでにどうしようもない状況の中、真っ当に働いて生きてきたムンジョンさん。あるトラブルが起きてしまいますが、そのすぐ後に、大切な人から、すごく欲しかった言葉をかけてもらいます。このタイミングが、最悪。観客的には、最高。ウウーッ

いろいろな部分を最後まで描かない編集も、サッパリしていて面白かったです。描かないから、「最後、実はアレを回避していて…」と思えなくもないかもしれないけれど、私は見たままの一番最悪な結末を想像しています。映画はあそこで終わるけど、そのあとには最悪がまだ残っている。つらい。でも引きずるような感じはない。バサッとサッパリ。陰鬱だけど爽快感もちょっとある、不思議な気持ちになりました。


と、今週は2本!
週後半は映画ではなくオススメしていただいたドラマを見るなどしていました。『ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男』です。

映画『ゴッドファーザー』の製作にまつわる実話をドラマにした作品で、もう早速ゴッドファーザーを見直したくなってきているという感じです。まだ3話なので、全部見終わったらゴッドファーザーもまた観てみようと思います。

あと大人しく本を読んで過ごす時間も多かったです。私は1冊読み切るのが下手で、常に10冊くらい読みかけの本があり、どれも全然進まない…

何か読みたいけど今は小説は読みたくない(から新書を読む)とか、小説が読みたいけど今は翻訳ものは読みたくない(けど結局エッセイを読んでる)とか、気分にムラがありすぎて。練習のためとか、お仕事関係で読む必要がある時はそんなこと思わないのですが、趣味の読書はかなりきまぐれです。何回も同じ本を読んだりもします。その時間で読みかけを進めればいいのに、気分じゃないから…。

読み切った本や何回も読んでいる本も、今度記録してみようかなと思います。

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