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週刊わたしの映画メモ『スパイダーマン2』『リバー、流れないでよ』『ロッタちゃん はじめてのおつかい』『デューン 砂の惑星PART2』『ゴールド・ボーイ』

映画メモです。今週はデューンの公開が楽しみで楽しみで。いつも映画を見に行く時、一人なら予約せずフラッと行っちゃうのですが、デューンは久々に2日前に予約しました。席はまだ選び放題だったのに、ちょっと前過ぎちゃったけど。いいんだ。


『スパイダーマン2』
監督:サム・ライミ

先週に続いて2を観ました。スパイダーマンとなったピーターくん。活動が忙しくて勉強ははかどらないし、ピザ配達のバイトも出勤前や配達中に人助けしちゃうもんだから仕事にならなくてクビに。本当は大好きなMJや親友ハリーとの関係も悩みどころだし、新たな敵は現れるし、考えることが多すぎる。そんな2。

1作目の敵もそうでしたが、元は普通の人間なのに、なんかのキッカケで悪の心に支配されちゃって取り返しのつかないことになるのが、かわいそうになあと思いました。2は特に…発明した機械、しかも人工知能が搭載されているようなものを、脊髄に直接繋いじゃうとか、ダメだって。なんかこう、いかにも乗っ取られそうだもん、そういうの。制御するチップとかって、すぐなくなったり壊れたり、するもん。ほら~~。そんな気持ちになりました。人間はすぐ乗っ取られちゃうんだから~~~。

3ではまたしんどい戦いが繰り広げられそうな予感がしています。サクサク観ます。

『リバー、流れないでよ』
監督:山口淳太

上田誠さん率いる「ヨーロッパ企画」が手掛けた作品です。友達に勧められてからずっと気になっていた作品で、2分間を何度も繰り返すタイムループもの。冒頭3ループ分が公開されていたので、もうとりあえずそれを観てくれ!です。

これだけで面白い…もう一回観たい…。2分ってあっという間なので、ここからどうやって話が進むんだ!!とずっとワクワクです。全部観てからだと、この人はじめにこんなこと言ってたんだっけ!と新たな発見があったりもして、何度も観たくなる作品。

あと私のお気に入りポイントは、タイムループのSF的な楽しみだけでなく、胸キュン要素があるところ。どう展開するのか楽しみなのと同じくらい、この時間がずっと続いてほしいかも~~~~~~と思っちゃいました。いいなあ。

『ロッタちゃん はじめてのおつかい』(2Kリマスター版)
監督:ヨハンナ・ハルド

5歳のロッタちゃんが巻き起こす、愉快でかわいいエピソード集。前にDVDで観ているのですが、リバイバル上映があると知りシネマカリテさんへ観に行きました。

初っ端からロッタちゃんは超絶ご機嫌ナナメ。イヤな夢を見たし、チクチクするから嫌いなセーターを「着なさい」って出されるし、ちょっと譲歩してココアを飲んであげてもいいけど?って言ったのに、飲まなくてよろしいって言われちゃうし。今朝はママが全然優しくしてくれなくて、お買い物もロッタちゃんを置いて行ってしまいます。(ロッタちゃんが行かない!!って言ったからですが。)もうこんなお家にはいられない😡お引越して一人で暮らす😡😡そしてお隣の物置の二階を借りることにするのでした。

という家出騒動からはじまり、クリスマスやイースターのお祝いなどなど冬から春にかけてのロッタちゃんを見守るお話です。パパママだけでなく周りの大人がみんなあたたかい。どこに行っても誰かが「やあロッタ」と声をかけてくれます。すてき。あたたかい人たちの中で、素直に怒ったり笑ったりしてちょっとずつお姉さんになっていくロッタちゃん。いとしい。

あとは大事な相棒・バムセ!抱っこしてるイメージが強かったんですが、しっぽを掴んでブンブン振り回されたり、袋にぎゅむっと詰められたり、なかなか体を張っていました。あのくたびれ感が愛の証…バムセ…!

『デューン 砂の惑星 PART2』
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

パート2です。1作目でハルコンネン家によって壊滅させられたアトレイデス家。後継者であるポールはなんとか逃げ延び、砂漠の民フレメンと行動をともにすることに。そこで出会ったチャニと心を通わせつつ、砂漠の民の「救世主」として目覚めていきます。

公開初日の朝9時からIMAXで観てきました。大好きか?
サンドワームが襲い来るポスターももらえて満足です。

前作も含めてとにかく映像の美しさがすごい。この作品を観てる時、映画を観てるというよりも、歴史を体験している気分になります。本当なのかも、と思っちゃう。印象的なシーンたちをどんな技術で撮影しているのか知りたい気持ちと、どんなもなにも!!!ドゥニさんがカメラを抱えて惑星アラキスへ飛んで撮ってきたんだ!!!!!という気持ちのせめぎあい。時代もなんか!!超えて!!!!

パート2で特に印象に残ったのは、ハルコンネン家のフェイド=ラウサ。とにかく怖い。残虐で、話が通じなさそう。でもなんだか寂しい色気があって気になる悪役でした。

あとベネ・ゲセリット(女性だけの秘密結社的な存在)のレディ・フェンリング。演じているのはレア・セドゥさんで登場シーンはわずかなんですが…もう理想のレア・セドゥ過ぎて…私にキャスティング権があったら私も絶対レア・セドゥにオファー出してます。(?)

初めはよそ者として信用に値するか品定めされていた立場のポールが少しずつ信用を得ていく…のを通り越して、救世主だと信仰されるようになっていく。その熱がどんどん高まって止めようのない大きなうねりになっていく恐ろしさを感じました。ポールはその流れの中で必死に立っているけれど、これまでの自分のままでいることはできなくて、変わっていく自覚もあるのにもう止まれなくて、かなしい。
チャニがポールを見る目、ポールがチャニを見る目…うぅ…パート3を明日公開して欲しい……制作されますように…

私がデューンを知ったのは『ホドロフスキーのDUNE』を教えていただいたことがきっかけでした。何回も観ている大好きなドキュメンタリー。熱く語りまくるホドさんのおかげで、あらすじや固有名詞をある程度知った状態で観られました。デューン入門編、そしてホドロフスキーワールドの入口として、こちらもぜひ。

『ゴールド・ボーイ』
監督:金子修介

予告を何度か映画館で観ていて気になった作品です。大企業一家の婿養子である男が、義父母を崖から突き落として殺害するところからお話が始まります。目撃者はなく、完全犯罪になるはずだった殺人。しかし地元の中学生3人組が偶然その瞬間を動画におさめていたのでした。3人はそれぞれ事情を抱えていて、「お金があったら解決するんじゃない?」というわけで、殺人犯の男に取引を持ちかけることに。そんなお話です。危ないよ。通報しようよ。物語が始まらないタイプの私。

開始早々、岡田将生さん演じる東昇(ひがし のぼる)が殺人犯だと分かります。だからこそ、その後に延々繰り広げられる自分を守るための芝居が全部おもしろい。こいつ、やってんな〜!と楽しめちゃいます。でも何も知らずに身近にこういう人が現れたらと思うと怖すぎる…信じちゃいそう…

そんな怖い男相手に、証拠動画と引き換えにお金をせびろうとする子どもたちもただものではなく…どっちがどうなっちゃうんだ…とハラハラしっぱなしでした。面白かった~


という5本が今週のラインナップでした。なんか今週楽しかったな。何を思えばいいのだろう…とかでなく、うわー!楽しい!面白い!という作品ばかり観たなあと感じます。この楽しさが、果たしていつまで続くかな。

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