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エムボックスを創業した理由

エムボックスの金澤です。
お前誰?という方はこちらをお読みください。

エムボックスは「テクノロジーでセルフメディケーションを再定義する」をミッションに掲げたスタートアップで、最初の事業としてAGA・薄毛のセルフケア・セルフメディケーションを支援する疾患管理アプリ「HIX」と第1類医薬品「HIX Minoxidil5」を開発・提供しています。

このnoteではエムボックスを創業した理由について、私の原体験と共に綴らせていただきます。ぜひ最後までお付き合いいただければ嬉しいです。


原体験と創業の想い

私は小さい頃、身体は大きかったのですが、喘息持ちだったり割と病気がちな子供でした。
でも医療者に囲まれた家庭環境だったから、いつでもすぐに助けてもらえました。
病気になれば、すぐに母が簡易診断してくれ、市販薬を選んで飲ませて、症状や効果の確認し、必要ならトリアージをしてくれました。
幼少時代から医療・ヘルスケアは自分にとってとても身近なものでした。

大学以降は医薬品に関する学問、仕事に従事してきました。
薬学部を卒業し、製薬企業に勤め、薬局経営をしました。また短期間ですがDTx開発(新しい治療ソリューション)にも携わりました。
クスリをつくる側、クスリを患者に届ける側、クスリと相互補填するソフトウェアの開発、医薬品のサプライチェーンの上流から下流まで経験してきました。

これらの経験を通じて私が感じたことがあります。
それは、
「医薬品は本来のポテンシャルを十分に発揮できてない」
ということです。

例えば、医師から処方された薬でも、薬局で薬を受け取った後は、その使い方は飲む人に委ねられてしまう場合が多いのが現状です。
飲み方を間違う人もいますし、単純に飲み忘れてしまう人もいます。まだ止めるべきではないのに、自己中断してしまう人もいます。
更にドラッグストアなどで薬を購入して服用するセルフメディケーションにおいては、そもそもあの膨大な種類の医薬品の中から自分の症状に適切な医薬品を選択するのは非常に難しいと思います。医薬品選択を間違えれば効果が出るわけもありません。

これらの結果、病気を治すメジャーソリューションである医薬品は本来のポテンシャルを十分に発揮できてない場面が多々あります。薬のポテンシャルが発揮されないということは、飲む人にとっての治療効果が不十分ということになりますし、その方の痛みや苦痛が取り切れないことにつながります。
逆に言えば、もっと薬のポテンシャルが発揮される環境をつくれれば、より多くの方が苦痛や痛みから解放され、より健康的で充実した人生を過ごせることができると思います。

理想的には、幼少期の私のように身近に医療従事者がいて常にサポートしてくれる環境があればベストですが、そんな方は一部だと思います。
もしくは担当する医師や薬剤師が全員の患者さんを四六時中サポートできればいいのですが、彼ら医療従事者のリソースも有限です。24時間365日、全ての患者さんを診続けることはできません。

自分の幼少期のように「ヘルスケアが身近な環境」を全ての人が等しく持つことができたら、どんなに助けになるだろう、どれだけ辛さや不安を緩和してあげられるだろう。テクノロジーやデジタルを活用してそんな環境がつくれないか。
私がエムボックスを創業したのは、まさにそんな想いからです。

エムボックスについて


医療やヘルスケアが身近でない人々にとって、最も身近で頼れる存在。
それはまさに昔から家庭にある「お薬箱」のような存在。
それがエムボックス(Medicin Box;M-box)の社名に込めた想いです。

エムボックスのミッションは、
「テクノロジーでセルフメディケーションを再定義し、
 全ての人が自分らしく充実した人生を過ごせる社会を創る」です。

テクノロジーやデジタルを活用して、
ペイシェントジャーニー(患者が病気を認知してから診断、治療を進めていくプロセス)の各段階で患者さんが抱える課題に対し、身近に寄り添いながら解決するサービスを提供するスタートアップです。

現在はAGA(男性型脱毛症)領域からサービス提供を開始しており、日本初のAGA疾患管理アプリ「HIX」を開発・運営しています。

またアプリなどのデジタルプロダクトだけではなく、プライベートブランドの市販医薬品も開発し、「アプリと医薬品を一緒に使った新しいセルフメディケーション体験」を提供しています。

医薬品や市販薬を服用するときに、アプリを一緒に使って服薬サポートを受けながら治療や対処を進めていくという行動はまだまだ一般的ではありませんし、習慣として社会に浸透していません。
これは私たちにとっては大きな挑戦です。
ですが、この「テクノロジーで服薬体験を変革する」挑戦を通じて、1人1人の患者さんにとってより効果的で、安心安全で、快適な服薬体験が提供できる、その結果、より健康で充実した人生が過ごせる社会ができると信じています。

そして、現在はAGA領域のみ事業展開していますが、他の疾患領域でも事業を開始していきます。将来的には「デジタル+医薬品で新しいセルフメディケーション体験を創出する次世代のコンシューマーヘルスケアカンパニー」を目指しています。





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