絶対に損をしないために音楽活動で意識するべき7つの事

 こんにちは、大日禰宜(だいにちねぎ)です。今回は音楽活動を始めるにあたって知っておくと良いことを書いていきます。(多少、主観が入る部分があります。一作家の所感も含まれる事を予めご了承下さい。)

名義に関する内容

活動名義は他人と被らないようにする

 活動名義は被らないようにしましょう。他人と活動名義が被ると色々と面倒です。(①音楽活動の真っ最中に商標登録されて活動名義が使えなくなる②他人のアーティストページに自分の作品が表示される③楽曲の再生回数などのデータを収集したい時に他人の再生回数まで表示されて正しくデータが収集できない④諸々のトラブルで裁判になる場合がある、などが起こります。)
 活動名義を考える際は①ひらがな②カタカナ③漢字④アルファベット表記の全てをGoogleで検索して検索ヒットしない(他人と被らない)名前をつけましょう。
 余談ですが、本格的に個人で尚且つお仕事として音楽活動をしていこうと考えていたり、金銭面で余裕があるのであれば、名義の商標登録をする事を推奨します。大手事務所などは所属バンド、所属アーティストの名義を商標登録します。個人でやっていくのであれば個人として商標登録をする事を推奨します。

名義にa.k.a.をつけない

 a.k.a.などの入る名前は避けるのが無難です。配信をする際に使う会社やサブスクのサービスによりますが、a.k.a.の前と後は別名義として処理される場合があり、アーティストページが分裂したりするのでa.k.a.などは避けるのが無難です。(例えば『山田 a.k.a. 太郎』というアーティスト名にした場合『山田』のアーティストページと『太郎』のアーティストページと『山田 a.k.a. 太郎』というアーティストページに分かれる事があります。この場合、リリースした作品が1箇所にまとまらないので色々と不便です。)

音楽制作に関して

セール情報を調べる

 音楽制作をする際、多くの人はピアノやシンセサイザーなどの音源や、各エフェクトなどの『VSTプラグイン』を使います。他にも音楽を作る際の素材である『サンプルパック』などを使う人々もいます。
 これらは定価で買う事も出来ますが、時期によってはセールと称して格安で販売されたり、無料配布されたりする事があります。X(旧Twitter)などで『DTM セール』などと検索をかけるとDTMのセール情報を投稿しているアカウント等もあるので、これらを確認すると良いでしょう。
 また、Googleで『フリー VST』などと調べたら無料で使えるシンセサイザーやエフェクトなど出てくるので、これらもチェックすると良いです。

楽曲の作り方を知る

 楽曲の作り方を知りたい時、参考になるのは書籍だけではありません。YouTubeで『〇〇(ジャンル名) Howto』『〇〇(ジャンル名) tutorial』などと検索すると各ジャンルの作り方に関するチュートリアルが出てきます。その他、音楽理論などの解説動画も上がってるので書籍などと一緒に眺めてみるのもオススメです。
 クラシックやJ-POPなどの昔からあるような楽曲の作り方や、音楽理論等を知りたいなら書籍を読むことをオススメします。一方でHIPHOPなどのジャンルはトレンドの入れ替わりが激しいのでYouTubeでトレンドの存在やそれらの音楽の作り方を知る事がベターです。

自分にとって作りやすいソフトで作る

 最初の頃は、自分にとって使いやすいもので作り始めましょう。例えばスマホの作曲アプリは操作が簡単なので、ざっくりと作曲の手順や基本を知るにはちょうど良いでしょう。一番最初からプロが使うようなパソコンのDTMソフトを使うのも良いですが、万が一挫折したらスマホアプリから始めましょう。
 私のオススメは①GarageBand(スマホアプリ)②Bandlab(スマホとPCで使えるアプリ)③Cakewalk(PCのDAWソフト)です。

作りやすい作り方で始める

 音楽の作り方は様々です。一般的にはマウスやMIDIキーボードなどを用いて作っていく『打ち込み』という方法が主流ですが、一方で商用利用可能なループ素材などを使ったりしながら作っていく『サンプリング』という作り方もあります。どちらも立派な楽曲制作方法です。
 万が一、打ち込みに挫折しかけたら、素材を使って曲を作る事なども視野に入れてみて下さい。

音楽配信や音楽販売に関して

音楽配信をする際に使えば良いもの

 Apple musicやSpotifyなどのサブスクなどで音楽配信をするならavexがやっている「BIGUP!」が色々と都合が良いです。無料で配信出来ます。(音楽配信をする際、他サービスであればシングル配信が2〜3000円程度、アルバム配信だとそれ以上のお金がかかります。)

音楽販売をする際に使えば良いもの

 音楽を販売したいなら『BOOTH』がオススメです。①手数料もあまりかからない②サブスクと違って利益率が高い③データのみの販売(ダウンロード商品)の販売が出来る④ショップを作るまでの手間が大してかからない、などの理由からBOOTHがオススメです。

グッズ販売に関して

 グッズ販売をするなら『Suzuri』や『Pixiv factory』がオススメです。全て無料で出来るのと、工場が色々としてくれるので楽です。
 Canvaなどでデザイン(画像)を作り、それを入稿をすれば、あとは注文が入った時点で工場がグッズを製造、梱包、配送まで全てやってくれます。我々にも収益がちゃんと入ります。
 類似サービスが知りたい場合は『受注販売 無料』とかで検索をかけると出てくると思います。

CDジャケットに関して

 CDジャケットは『Canva』で作ると良いです。Canvaは無料で使えて、素材も多くて、編集もしやすいのでオススメです。

音楽の宣伝に関して

宣伝するなら広告とSNSで

 宣伝するとしたら『広告』がベターです。ニコニコ動画などは『ニコニ広告』などがあり、これは投稿者もリスナーも広告できます。たまに広告が無料になる券がもらえたりします。
 また、SNSにある程度のフォロワーがいるならば、宣伝ツイートをして、自分の宣伝ツイートを定期的にリツイートしていたら、ある程度楽曲の存在は知られます。
 一方で、DMなどで一人一人に「聞いて下さい」と連絡を入れるのは①大して効果がない②ブロックやミュートされる可能性がある③スパム的なプロモーションをするアーティストとして認識されてしまう可能性があるので避けた方が良いです。
 良い作品は宣伝しなくても聞かれるし、大して良くないなと思えば宣伝しても聞かれません。押し付けのような無理矢理な宣伝は避けましょう。

二次利用で知ってもらう

 音楽を二次利用してもらって知ってもらう方法もあります。例えば『歌ってみた』『踊ってみた』などで人気になったりする事もあります。カラオケ音源を配布したり、TikTokで楽曲を使えるようにするなど『音楽の二次利用を出来る環境をアーティスト自身で整えてあげる』と、楽曲は聞かれやすくなるかもしれません。

SNS活用に関して

聞いてくれている人達と繋がる

 私達が作った楽曲のリンクを貼って良い反応をしてくれているツイートや投稿などに対して、いいねしたりリツイートしたりしましょう。いいねする事でSNS上でアカウントを持っている事をリスナーに知ってもらえたり、私達のアカウントのフォロワーに楽曲が聞かれていることを知ってもらえたりします。

音楽仲間と繋がる

 これを読んでいる人の中には作曲等をする上で音楽仲間を作りたい人もいるかもしれません。実際に一緒に制作等をするような仲間を作りたいならば『SNS上で企画を立案して、同志を集める』『SNS上で企画に参加する』のは一つの良い手段かもしれません。
 実例を挙げるならば、私はX(旧Twitter)にて『MR』という企画を開催しています。これは私が作ったビート(カラオケ音源)に対して、ラッパーが自由にラップを乗せるようなもので、言うなれば『ラッパー版歌ってみた』のような企画です。私の場合は、これで多くの人達と出会い、彼等と多くの音楽を作ってきました。また、私の企画に参加した方々は私の企画への参加を経て様々な方々と出会って、グループを組まれていたり、一緒に音源を作られていたりもします。このような事から『企画参加及び企画主催』は結構オススメだったりします。

敬意のないフォローはやめよう

 敬意の無いフォローや脈絡の無いフォローはしないようにしましょう。また、フォロワーになった人に対して敬意を持てないとか興味が無い場合、フォローを返す必要もありません。
 こちらから多数の人をフォローして、フォロワーが増えきった段階でフォローを外して有名人のアカウントのようにするのもやめましょう。
 これらを推奨する方々もいますが①そもそも他人を自分の数字や欲のためだけに利用しようという姿勢があまり良くない②これらを行なうと多くの人々に対して良くない印象を与えてしまう③多くの人々とむやみに関わる事は良い事だけではないので推奨しないです。
 実際に、多くのアカウントをフォローしてからフォローを外している人に対して、インターネット掲示板などで『あの人はこういう事をしている』と書かれて悪評が広まる事があります。また、こういった実態を知っていて書いているという事は『そのアカウントをフォローするなどしてチェックしている』という事であり、言うなればフォロー・フォロワーの関係にある人が書いている可能性が高いです。そういった様々なトラブルやリスクを回避するためにも、むやみに人をフォローするのはやめましょう。自分が本当に関わりたいなと思う人だけフォローする事を推奨します。

【余録】音楽活動で大事な考え方(一個人の感想)

・最初の頃は、家族や友達、ネット上の誰にも明かさず、楽曲の公表もせずコソコソと作ると良いでしょう。(これで誰かから批判されたり馬鹿にされる事は無いでしょう。)
・最初は簡単なもので良いから、毎日1曲作りましょう。(楽曲制作をする習慣を身に付けましょう。)
・最初のうちは納得いかなくても完成としましょう。(自分にとっての新たな知識、業界に現れる新技術が絶えることはありません。最初の頃は特にそうです。ずっと1曲に対してこだわりを持ち続けて「完成しないな」と言っていても仕方ないので、最初の頃は「その時点の自分にとって最高のもの」が出来たらそれを完成としましょう。プロでも同じ楽曲を定期的により良くしてリマスターなどの形でリリースするわけですから、とりあえず完成としてリリースしても良いでしょう。)
・情報収集をし続けましょう。(音楽理論、ジャンル、セール情報などの情報収集を無理しない程度に続けたら良いものが作れるようになります。知識は力となります。)

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