救世主を何人か

梅雨ですね。

我が家にある車は一台。夫が出勤に車を使うので、私の主な交通手段は自転車である。
雨の降る日は、近所のスーパーに行く時もカッパを着て自転車で行くか、徒歩で行くかの二択だ。

いや、三択だった。

行くのやーめた。



そう思って、昨日豚バラ肉をファミリーパックで買っておいた。昨日はレタスと豚しゃぶ風にしたから、今日は残りを味噌炒めにして、‥

ん？

これ、足りないぞ？

私の中では完全に、二日分とカウントして買ったつもりだったのに、パックの中のお肉たちは、ちんまりとしか残っていない。


あー、そうだった！予想より早く帰宅した夫と、おやつも食べずにゲームしていたボーイズとが、それぞれお腹を空かせて豚バラうまい豚バラうまい！ってお代わりして食べていたから、急きょ追加でパックからお肉取り出して茹でたんだった‥

どう考えてもこの量で４人分は無理だ。ピーマンとあと厚揚げか何かでカサ増しすればいいけど、それでもメインのおかずとしては微妙に足りない‥

最近こんなことが続いている。
普段こういう時のために常備してあるはずの冷凍庫の中のものも、品薄気味。冷凍うどん、とか開封したパン粉とか、どう見ても今は使わないものばかり。
あとは保冷剤保冷剤保冷剤‥うーんそうじゃない！


分かってる。あの時、私が買い物に行けば良かったのだ。
お肉も足りなかったし、食パンだって買っといたら良かった。そしたらついでに、めかぶとか卵豆腐とか、ちょっとしたもの食卓に並べられたのに。それともこんな時のために、冷凍食品のコロッケか唐揚げでもあったら、立派な一品になったのに。


つい先日も、同じように買い物に行き渋った結果、野菜室にあったもので何とかしようとして、
・きゅうりの中華炒め、
・（三分の一だけ残ってた）ゴーヤと卵炒め、
・レタスメインのちょっぴりお肉のっけサラダ、
・ナスの浅漬け　　みたいなラインナップだった。

私は全然これでいい。
むしろこれがいい。炒め物がかぶってるなんて細かいことは気にしない。featuring 夏野菜。自画自賛。

でも男性陣３人は（特に夫は）ボリュームが足りなかったみたいで、食後のデザートにカッパえびせんを食べていた。
きゅうりと一緒に炒めたちくわはメイン認定されなかったみたい。今度はもっと大きく切って入れよう。（ちなみに、おかずの内容や量に関しては家族は誰も文句を言いません。しつけられています‥）

「ママー、今日の夜何ー？」
はいきた‥
今日はねー、豚肉の味噌炒めと‥
「やったー！」
（ごめん、お肉は飾り程度なんだ‥）
あと、おみそ汁と、えーっと、

えっと、夏バテ防止の梅干しです！
「はーい」

いい子だ！！

という訳で、救世主に登場いただく。
この日は紀州南高梅の小粒はちみつ。
いつもなら納豆にお出まし願うのだが、買い物に行かなかったのでそれも切らしていた。明日は絶対買いに行かなければいけない。

それでも買い物に行かなかったら、韓国海苔のパックがまだあったから、その子にテーブルに並んでもらおう。
それでも足りなかったら、ゆかりかごま塩かのり玉ふりかけの中から、お好きなトッピングを選んでもらうスタイルにしよう（トッピング＝ただのふりかけ）。


さぁ、どんどんお代わりして食べてね！
ナスの漬け物もまだあるよ！
そしてきゅうりとプチトマトの白だし和えもあるよ！（ボリュームはないけど、品数はある風に見える作戦。色合いは綺麗。ボリュームはないけど！）

いざとなれば私には救世主がいる。
それも何人も。
それって、毎日の暮らしの中で、実はすごく重要なことかも知れない。


動けない日もある。
動きたくない日も。
でもこれさえあれば、とりあえず何とかなるだろうっていう、救世主がいてくれることが、私の心を軽くする。

お肉は足りなくなっても、ご飯だけは足りなくならないように、多めに炊いておこうと心に誓う梅雨の日でした。

（梅雨時期のお買い物は計画的にね！）