行きたくないな day9
3/22 (Fri.)
#66日ライラン day9
本日、子どもの通う小学校は修了式。
私たちの子どもの頃は、学期末にはまず短縮授業があって、終業式前日は昼から大掃除、そしてお楽しみ会みたいなものがあった(ないクラスもあった)。
式当日には全校生徒が体育館に集まり校長先生のお話を聞き、教室で通知票をもらって二時間目頃には解散‥という流れが一般的だったと思う。
最近は短縮授業を減らす傾向で、ギリギリまで給食も午後授業もあるし、終業式当日も何だかんだお昼前まで下校しないから、昔に比べて学期末・学年末という雰囲気も薄くなった気がする。
それでも、春休み前はどこか特別だ。
最上級生はもう居ないし。
宿題もないし。
次来る時は、違う学年だし。
朝ごはんを食べた長男が、いつものようにEテレを見ながら、いつものように、あー行きたくないな、とぽつっと言う。
えー、何言ってるの。今日最後やんか。
◯◯先生に手紙渡してくるんやろ。
2組さん最後なんやろー。
だから、行きたくないねん。
‥‥。
そっかぁ。
長男は、四年生になって転勤してきたその担任の先生が、大好きだった。
あんなに汚かった宿題のノートが、花丸をもらうために太くて濃くて力強い字になった。
「見てみて、ここにオレ載ってるねん」と言って、毎日発行されている学級通信を見せにきた。
好きじゃなかったドッヂボールも、「朝ドッヂするんやってー」といそいそ参加していた。
そのくせ、逃げ専門だったらしい。
今どきは、小学校で担任の先生持ち上がりもあまり聞かない。
いろんな子ども、いろんな先生に出会うためかも知れないし、安定して学年担任を確保し辛い大人の事情かも知れない。
毎年クラスが替わり担任の先生が替わることは悪いことではないと思う。
ただ、長男にとっては、今日は行きたくて、行きたくない日だったらしい。
「わー、今日のランドセル軽!行ってきまーす」
連絡帳と筆箱だけのランドセルをカタカタ言わせながら、元気よく飛び出していった弟に、遅れること5分。
「じゃぁ行ってくるわ」
はーい、行ってらっしゃい。
四つ葉のクローバーの封筒に入れたお手紙を、今日彼はどんな顔で渡したのだろう。
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