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雨の日で月曜日は


予報通りの雨の朝。

子どもたちはまだ起きていない。

私は、この季節の雨は嫌いじゃないし、
運動会の代休、祝日、からの久々の平日の月曜日なので、前向きにむかえるつもりでいるけれど、
玄関に置いてある大きな「月曜セット」を、雨の中提げていかねばならない子どもたちを思うと、ちょっぴり気の毒になる。
体操服、上履き、給食エプロン。
長男はさらに、学校図書に返却する本2冊。ずっしり。

雨が降っていると、いつもより眠りが深くなる気がする。アラームでも起きてこない子どもたちを、いつもより優しめに声をかけて起こすことにする。
朝ごはんは、昨日買ったクリームパン。
そこに、ウインナーと、長男には卵スープ、次男にはポタージュをつける。フゥフゥしながら喜んで食べていたけど、食べきれない、と、どっちにも少しずつ残される。私は卵スープの残りを食べて、ポタージュは夫に任せることにする。

行きたくないーってごねられるかと少し身構えたが、
月曜日は長男の好きなパソコンができる授業があるとかで、意外と登校準備はスムースだった。
7時半。
雨は止みかけていたけど、心配症な長男は長靴を履いていく。お友だちと違うことを気にする次男は、濡れてもいいからといつものスニーカーを履いている。
2人して、ランドセルを背負いながら、最近気に入っているAdoさんの歌を歌っている。
良かった良かった。
車に気をつけてね。ちゃんと前見て歩いて行ってよ。

先月、めっぷさんのこの記事を読んでから、我が家のダイニングに置いてあるCDデッキの、5ディスクチェンジャーの1枚に、ずっとカーペンターズを入れている。


この1週間ほどは聴いていなかったけど、今朝は久々にかけてみた。

What I feel has come and gone before
No need to talk it out, 
 we know what it’s all about
Hanging around, nothing to do but frown
Rainy days and Mondays always get me down

Rainy days and Mondays
/「雨の日と月曜日は」



雨の日と月曜日は、いつも憂鬱。そう歌っているのに、なぜかどこかあたたかくって、包まれたような気持ちになる。
カーペンターズを聞き出したのは、ボーカルのカレンの、少し低めで包容力のある歌声が、最初に好きになったから。
こうしたしっとりした曲も、ジャンバラヤ、みたいな軽快な曲も、シング、みたいに教科書にのってるような曲も。カレンが歌うとどれも優しくて、素敵で、何度も歌詞カードを見ながら一緒に口ずさんだ。

でも大人になってから聞き返してみると、お兄さんのリチャードによる、アレンジの巧みさ、品の良さがあっての、カーペンターズの魅力なんだとつくづく思う。

月曜日は、他の日より早く下校してくる子どもたち。
帰り道には、両手も空いて、憂鬱とは無縁そうな顔してドア開けるなりおやつ何ーと聞いてくることだろう。
宿題の前にAdo かけて!と言われるかも知れない。
その前に、もう一度一人でCD聴いておこうっと。


心にうつりゆくよしなしごと、
言わなくたっていい、私たちには全部分かってる
辺りをぶらつきながら めんどくさそうな顔してるだけ
雨の日と 月曜日とは いつだって気が沈むんだ



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