見出し画像

どんな夢を

それは明け方3時半の出来事‥

「ママ‥」

うわっ、びっくりした。どうしたん。

「なんか、出ちゃってた」

枕元には、まだ半分寝ている顔の次男。

オッケイ、急げー!
「ママ、一緒に来て」
了解了解。
慌ててついて行く。安心してトイレに立つ次男、その間にダッシュで彼の洋服かごから替えの下着を取ってくる。併せて布団もチェック、良かったーここまで被害は及んでいない!隣の長男も爆睡していて全く目覚める様子はない。とりあえず下だけ着替えさせて次男を布団に戻そうとする。
「ズボン、学校行く時のん履く‥」
え、まだもう一回寝れるよ。パジャマの下出したよ。
「今着といたら朝着替えんでもいいから‥」
えー、寝心地悪そうやけど。
分かった。そしたらこのズボン履いとき。それからもう一回寝ぇな。

2分後、着替えて安心したらしい次男爆睡。
私も濡れた分の下着を予洗いして、再び布団へ戻った。

1時間後。
子どもたちは全く起きる気配はないが、私の方がまた目が覚めてしまった。ま、明るくなってきたし、もう一回寝てもすぐまた目が覚めそうだし、このまま起きようかな。
次男はさっきのポーズのままだ。
長男はどこ?

90度回転して、さらに掛け布団の上に寝てるわ。
朝方って寒いよな、と思って、私の使っていた布団を上からかけようとすると、

「クフフフ‥」

!?

「ンフッ、フフフフフ‥」

笑ってる‥?!

おそるおそる長男の顔をのぞき込むが、しっかりまぶたは閉じられている。
そしてその後はピタリと静かになってしまった。
どんな夢見たんかなぁ‥起きたら聞いてみよう。
とりあえず布団をかけておいた。
足を曲げて、丸まって布団の下へと潜っていった。何だ、やっぱり寒かったんじゃないの。


2時間経って。やっとこさ起きてきたボーイズに、明け方のことを聞いてみた。ねぇねぇ長男、今日の朝何の夢見てたのー。何か楽しそうだったよー。
「えー、なんも夢見てないー」
えー?あんなに笑ってたのに?あのねぇ、明け方くらい、めっちゃウフフって笑ってたで。
「えー、知らんー。全然覚えてないー」
どんな楽しい夢見てるんだろう、幸せそうと思ったのに、本人全く覚えてないなんてことあるんだね。ま、とにかく楽しそうだったよ。
むしろ覚えておらず不服そうな長男を見て、次男は自ら今朝の出来事を告白した。

「あのな、今日の朝、あるあるやったねん。〝トイレ行った夢見たと思ってたら実はトイレじゃなくって出ちゃってたあるある〟!」
「あるあるー!オレもあったあったー!」
「パパも前にあったって言ってたー!」
「ママはー?!」
え、ママ・・?
あるある?いや、ない。
ないないない。
トイレの夢、っと思ったら目、覚めるもん。ママ間に合うもん。

‥でもないと思ってるだけで小さい時はあったのかも。覚えてないだけで。

ひとしきり朝から夢あるあるで盛り上がった。
長男は、小学校に上がってからも結構長いこと夜尿が続いていたので、トイレの夢あるあるに共感しきりのようだ。それに対して次男は夜のオムツもあまり苦労なくとれた。ほんとに個人差が大きいんだなと思う。


長男とパパには自ら朝の出来事を笑って聞かせていた次男ですが、noteではここだけの話にしておいてくださいね(ごめんママ書いちゃった)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?