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【29枚目】Prince『Purple Rain』

Princeの6枚目のアルバム『Purple Rain』(1984)

今更ですがネットから拾ってきた身元不明の画像を使うのはあまりよろしくないのでは?と思って実験的に記事の書き方を変えてみました。
画像がないのも味気ないんで「いらすとや」から作品の内容に関したやつ貼ってます。

今回はプリンス!最初に感想を書くならやっぱ代表作の『Purple Rain』で。正確にはプリンス・アンド・ザ・レヴォリューション名義の作品ですね。プリンスは「ラブ・シンボル」、「The Artist Formerly Known As Prince(かつてプリンスと呼ばれたアーティスト)」とかいろんな名前がありますね。めんどくさいんで「プリンス」でいきます。

説明しよう!プリンスとは

プリンス(Prince, 本名:Prince Rogers Nelson、1958年6月7日 - 2016年4月21日)は、アメリカのミュージシャン、マルチ・インストゥルメンタリスト、シンガーソングライター、作曲家、音楽プロデューサー、俳優。
ロック、ファンク、ソウル、ブルース、ゴスペル、ジャズ、ハード・ロック、ヒップホップ、ディスコ、サイケデリック・ロックを自在に取り込んだ唯一無二のスタイルで音楽を創造しつづけ、第一線で活躍しながら多くの信奉者を生んでおり、俗に言うミネアポリス・サウンドの中心的存在である。

プリンスの音楽はカオスですね。なんでもできてしまうから。R&Bとロックのハイブリット的な音楽性だそう。世代はかすりもしてないですが80年代 マイケル・ジャクソンのライバルというイメージ。ダンスのマイケル、ギターのプリンス。優等生のマイケル、不良のプリンス。セクシーで華やか、毒のあるプリンスの音楽は最高です。
最も過小評価されているギタリスト。としても有名?ですね。
 なんでも超一流という天才。なろう主人公系。

最近「プリンス論」という本を読みました。黄金体験。
プリンスの歴史が作品の内容とともに紹介されていてすごく読みやすかった。特に好きなのがプリンスが「We Are The World 」をドタキャンした理由の考察。レコーディング方法やプリンスの性格とかを考えるとドタキャンの理由に納得できました。考察を進める筆者の情熱が凄まじい。気になったら是非読んでみてください。

筆者はチャリティ・ソングの不参加は英断だった。と述べています。
「We Are The World 」に参加したミュージシャンは良くも悪くも「平和なお茶の間感」がこびりついてしまって若者の支持を失っていくことになる。
一方、プリンスは不参加によって「神秘的なイメージ」を守ることに成功し若者がスリルや憧れを感じることができた。
なるほど!確かにミステリアスで尖ったプリンスのほうが好きかも。
プリンスが平和ボケしないで良かった(笑)

パープル・レイン (Purple Rain) は、プリンス・アンド・ザ・レヴォリューションによる1984年のアルバム、及びプリンスが主演映画『プリンス/パープル・レイン』のサウンドトラックである。第57回アカデミー賞の歌曲・編曲賞受賞作。第27回グラミー賞の最優秀映画・TV作曲賞受賞作。
このアルバムは発表初週に100万枚を売り上げ、ビルボードチャートのトップに実に24週間も居座りつづけた。

プリンスの最高傑作と名高い作品ですね。他の作品も大好きですが、この作品がプリンスとして一旦ピークを迎えた作品だと思います。プリンスの魅力が凝縮、完成されている。
また「プリンス論」からの引用になりますがこの作品はBPM、テンポが鍵だとか。「観客を盛り上げるためにテンポアップした曲と、感動させるバラード・アンセムが交互に来る。」このテンポの極端化が大衆の心を掴むそうだ。特に後半、B面からの曲構成が最高ですね。テンポも高まったところで特大バラードの『Purple Rain』が来る。こんなんズルいですよ。

【収録曲】

-A面-
1.Let's Go Crazy
オルガンの荘厳で奇妙な音からスタートですね。Let's Go Crazy!近未来でSFっぽい。アゲアゲ、ノリノリなナンバー。プリンスのアイドル感があります。可愛くてかっこいい!ドラム、シンセがズッダンズッダンしてて楽しいです。ドラムマシンのリズムも面白い。ギターは絶頂してますね、プリンスのギターほんと好きです。

2.Take Me With U
怪しく高揚感のあるポップソングで特に好きです。ミステリアスで民族っぽさがある。ジプシーのイメージ。女性のコーラスも色気や熱気があって曲を盛り上げますね。プリンスとイチャイチャ絡み合ったデュエットが聴けるのはすごく贅沢。後半は女性が前にガンガン出てきてパワーある。

3.The Beautiful Ones
ニューウェイヴ、バラード。美しさに満ちた曲ですね。シンセの「パーパッパッパ...パ...」って後を引く音に余韻があって良い。これもSFのイメージがある。機械的な感じですが冷たい曲ではないですね。後半は神々しいプリンスの叫びが熱い、美しい、かっこいい!

4.Computer Blue
これはダサかっこいいいかな。3曲目との落差がありますね。80年代のド派手でチープなイメージ。時代を感じる曲ですが嫌いではないです、実験的でおもしろい。中盤からはトレンディというか都会的でシャレオツなサウンドですね。

5.Darling Nikki
イントロに可愛げがある。4曲目の余韻を残したまま一旦休憩がてらに遊ぶか!って感じ。中盤からテンポは速くないのに音や演奏は激しくて不思議、違和感。後半は変態。逆回転のセリフが気持ち悪いけど心地いい。あと歌詞がエッチいです。ねっとりしてる。

-B面-
6.When Doves Cry
イントロのギター最ッ高!電流が走るようなギターです。そこからいやらしいプリンスの歌声が聞こえてきて満足。邦題”ビートに抱かれて”最高のビートですよ。この曲はベースがないことで有名ですね。ベースがないってかなり実験的ですよね。しかもベースが重要視されるR&Bの分野でそれをやってのけるところにプリンスの才能を感じる。
※年間シングルチャート1位を獲得

7.I Would Die 4 U
盛り上がったまま突き抜ける感じが良い!ドラムマシンのズダダダって音は実際のテンポより速く感じられる仕掛けだそうで、オーディエンスを動物的に盛り上げる効果的な手法だとか。まんまと騙されて盛り上がります。曲調は6曲目より爽やかな感じですが裏、毒気があって好き。
タイトル「I Would Die 4 U」(君のためなら死ねる)ですもんね!

8.Baby I'm A Star
一巡してポップに戻ってきた感じです。元気いっぱい、パーティ気分。周りを巻き込んで盛り上げようぜって感じ。ライブで真価を発揮する曲みたいですね。否応なしにノれるリズム。ノリノリのプリンスが楽しい、ハイトーンボイスがまた気持ちいい。

8.Purple Rain
名曲。ロック・バラードの完成形。アルバムの中でも別格というか気品が漂う曲ですよね。R&B、ファンク好きにはウケがよくないみたいですが良い曲であることは間違いない!後半のギター、メロディとか圧倒的なスケール感ないですか?感情のこもったフレーズの繰り返しが最高。堂々とした美しさ、かっこよさがある曲。プリンスは歌い終わった後、ギターソロに突入できる点が魅力ですよね。最強のロックスターです。

※映画『プリンス/パープル・レイン』のサウンドトラックですが映画は見たことないです。パープル・レインは面白いんですかね?他の主演作は評判よくないみたいです。マイケルジャクソンの「THIS IS IT」も気になりつつもいまだに見れてない...。

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