見出し画像

【13枚目】The Jimi Hendrix Experience『Are You Experienced?』

画像1

The Jimi Hendrix Experienceの1枚目のアルバム『Are You Experienced?』(1967)

「史上最高のロックギタリスト」ジミ・ヘンドリックス
「自由自在に歌うような表現力溢れるギター」、「ギターに火を放つ、歯でギターを弾く等のド派手なライブ・パフォーマンス」、「右利き用のギターを逆さまで弾く変態なスタイル」などなど魅力がつきませんね。独創的すぎて現代の技術でも未だどうやって演奏したのかわからない音源も存在するそう、ロマンを感じる。

ギターの神、未来人、火星人とか言われてますが、個人的に「なろう主人公説」が馬鹿げてて好きです。気になるのが世界三大ギタリスト「ジェフ・ベック」、「ジミー・ペイジ」、「エリック・クラプトン」に入っていないのは何故?格が違うから?ジェフ・ベックとエリック・クラプトンはジミヘンのギターを聴いて廃業を考えたってエピソードは有名ですよね。

あとドラムのミッチ・ミッチェル、ベースのノエル・レディングの演奏もズバ抜けてます。ミッチ・ミッチェルのドラム大好き。ノエル・レディングは過小評価されているような気がする...。

woodstock 69の「Voodoo Child」のライブが好きで何回も見てます。別次元、宇宙というかギターの最高到達点ですよね...。これが朝の8:00に演奏されたのがおもしろい。絶頂しますよ。

ジミヘンの紹介も兼ねて1stの『Are You Experienced?』にしました。2ndも3rdも勿論好きです。(個人的に2nd推し)1stは有名な曲多めで聞きやすい印象。ブルース、ファンク、サイケ、ハードロックの要素もあってシンプルにかっこいい曲が多い。既存の音楽をぶちのめした革新的な作品。「最高のデビューアルバム」とか言われますね。だってデビューアルバムの比較対象がビートルズの傑作『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』なんですよ!レベルが違う。

”本作は、全英2位の大ヒットとなるが、ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に阻まれ、1位獲得はならなかった。”

【収録曲】

1.Foxy Lady
Foxy...の歌い方がセクシーでかっこいい。ジミヘンの歌唱力はヘタウマといわれるそう。普通に上手いと思うんですけどね。↓のエピソードとか微笑ましくて好きです。フィードバック奏法で始まり、鋭くぶち込まれるギターのリフ。リズム感が心地いい。

”ヘンドリックスはギタリストであると同時に歌手でもあるが、ずっと「自分は歌が下手だ」と卑下し続けていた。そんなヘンドリックスにとってのヒーローは、独特の歌唱法でフォーク/ロック界を席巻したボブ・ディラン。ディランの歌を聴いたヘンドリックスは「これなら俺も歌えるかも知れない」と勇気づけられたという。”

2.Manic Depression
イントロが祭囃子っぽくないですか?ノリノリ。ただ和風なわけじゃなくて少し洋風でおしゃれな感じ。ドラムが軽快で楽しい。ミッチ・ミッチェル最高。ギターとドラムが目立ちまくってますね。(ベースもいぶし銀でかっこいい)

3.Red House
かっこいいブルース!ジミヘンがやりたい放題。アドリブの嵐。ジミヘンのブルースギタリストとしての実力が爆発してる。どうしても耳がギターにいってしまうけど、ベースが前に来てて好きでした。若干音がこもってるような気がするけどレトロな渋い雰囲気が出て良いです。

4.Can You See Me
衝動的で楽しい曲。ガレージロック。キメが気持ちいい。

5.Love Or Confusion
泥臭い感じがあって好きですね。曲のスケールがでかく感じる。音圧。1:30~の展開とか西部劇みたいな渋さを感じる。

6.I Don't Live Today
「今日を生きられない」ってタイトルがまず良いですよね。歯切れの良いギター。曲に歌詞を乗せる感じ。サビのダン!ダン!って盛り上がるところがシンプルに好き。ギターソロが変態。というか後半の展開が全部変態。2:20~のドラムが覚醒してる。

7.May This Be Love
奇妙なイントロ。この曲はインド風?落ち着く。ギターのディレイが心地いい。こんな曲もできるのがジミヘンの音楽性の幅ですよね。ドラムが部族っぽい。

8.Fire
人気曲ですね。レッチリもカバーしてる。キャッチーでノれる曲。高いテンションで駆け抜けていく爽快感。グルーブ感。ギター、ベース、ドラムどのパートも甲乙つけがたい、文句なしにかっこいい。

9.Third Stone From the Sun
サイケデリック。高尚な曲というか、異世界。ギターの音が不思議で優しい。中盤、後半はギターが蠢いてる。

10.Remember
淡々とした進行。ジャッジャッって刻む感じが落ち着く。ギターの小技が光る。とても良い箸休め的な曲に感じる。

10.Are You Experienced?
サイケデリック、後期ビートルズ感。実験的でかっこいい。どっぷりはまっていく感じ。テープの逆回転の音が不穏で緊迫感ある。シャーマンの音楽。

【ボーナストラック】

11.Hey Joe
渋いブルースロック。痺れるイントロ。スラスラ弾き鳴らすギター。ギターソロの自由な感じがとても良い。コーラスもまた良し。

12.Stone Free
ファンクな感じのノリで大好きです。カウベルのカンカンって音が陽気で楽しい。サビがキャッチーでハジけてる。サビが終わった後のギューーン!ってとこ、めちゃくちゃ好きなんですよ。ギターソロがやっぱり1本のギターと思えない。跳びぬけた表現力。

13.Purple Haze
ド級の名曲ですね。この一曲だけでも語れることがかなりある。1960年代の"代表的なサイケデリックドラッグソング"、怪しくインパクト絶大なリフ。詳しくはわかりませんが...不協和音を使ったコード進行で"ヘンドリクスコード"とか”悪魔のコード”とかいうらしい 。(緊急地震速報もこのコード進行だそう)当然、耳に残るサウンドですね。このライブの音源が最高!

15.51st Anniversary
質の良いロックンロールって感じ、スルッと聴ける。ベースがボンボンなってて印象的。

16.The Wind Cries Mary
これはバラード?ドラムにジャズの雰囲気を感じる。繊細な演奏。ギターの音に艶があって美しい。これ弾きながら歌うってとんでもなく難しそうな気が...。

17.Highway Chile
刺激的なイントロのフレーズ。曲調のジャカジャカした感じ、軽くて好きです。1:45~のギターソロが似たフレーズなんだけど単調じゃなくてニュアンスを変えていて聴かせるソロだなと感じた。

※アルバムは「UK版」の内容でまとめました。「UK版」、「US版」の内容の違いがおもしろいですね、「US版」は一曲目にパープル・ヘイズがぶち込まれていたり。あとパープル・ヘイズがボーナストラックでオリジナルには入ってないというのも新しい発見でした。(11~17までの曲はシングル曲)17曲は多いけど捨て曲がないです。ライブ盤の音源も聞きこんでみたい。


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?