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そこにいるなら教えてくれや

いつからか分からないけど天使か悪魔かわからないあいつが頭上を舞っていて、冷めた考えを吹き込んでくるようになった。

それは決まって、何かに熱中できるかもと思ったり、頑張ろうとか思った時で、私の芽生えかけの情熱や何かが心の中で奮い立った時、「それ、本当に好きなの?」「それで食っていけるの?」「情熱を持ったふりして、何かに情熱的になる行為自体に酔いしれてんじゃないの?」。そんな声をかけてくるので、今の今まで本気で100%情熱を注いだことがない人生はとてもぼんやりとしていて何もかもが中途半端である。

好きじゃ無い人に告白をされて、でも好きじゃ無いとはいえなくて、頑張って好きになろうとしている感覚と少し近いのかもしれない。

あいつの声が聞こえないくらいに夢中になれるものにまだ出会えていない、というようにも取れるし、はたまた、置かれた場所で面白みを見つけて夢中になれない自分への戒めだとも取れる。あいつは敵じゃなくて味方なんだけどな。


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