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マルディグラな土曜日に 〜 「夢のマルディ・グラ」(ポール・サイモン): 歌詞和訳

前説

マルディグラ(Mardi Gras)というのはもともとフランス語で、意味は「肥沃な火曜日」だとか。「マルディグラな土曜日に」とは、「肥沃な火曜日な土曜日」。意味不明だね。筆者本人的には意味不明というわけでもないけれど。まぁ今日2021年4月3日は実際、土曜日だし、その昔、2005年9月10日の土曜日には「マルディグラな土曜日」というタイトルを付けた日記を書いたことがあるし、今日の土曜日にこれからポール・サイモンの歌 "Take Me to the Mardi Gras", 邦題「夢のマルディ・グラ」の歌詞の和訳をしてみようと思ってるわけだし。

さて、マルディグラってのは、ルイジアナ州, アラバマ州, テキサス州, フロリダ州などのアメリカ合州国南部や、そのほかラテンアメリカ諸国(全部ではないと思うけど)、またヨーロッパ各地でも行なわれる祭りのようだけど、なんといってもルイジアナ州ニューオーリンズ(昔はフランスの植民地!)のマルディグラが世界的に有名。

少なくともニューオーリンズのマルディグラはその由来の宗教色は既にほとんど失せていて、パレードや音楽、ダンスを楽しむ祭りになっているということだけど、もとはカトリックの風習から来てる(無神論者で当然ノンクリの筆者、宗教は知的関心の対象なので詳しいところもあるけれど、マルディグラは完全に門外漢であ〜る)。意味は上に書いた通りで「肥沃な火曜日」、Mardi が「火曜日」で Gras は「太い」とか「肥沃な」とか(フランス語は全くのど素人だけど!)(もう一つ括弧ね、Mardi Gras は英語にしたら語順は逆になるけれど Fat Tuesday, 「肥沃な」はやや意訳かなと思うけれどフランス語の Gras にはそんな意味も包含されるのかな)。

英語の世界では「告解の火曜日」もしくは「懺悔の火曜日」(Grass をやって懺悔ということではないと思う、Grass と Gras じゃ綴り違うか、笑)。具体的には、謝肉祭(カーニヴァル)の最終日で、灰の水曜日の前日。

脳味噌が ♫ で出来ている(にしてはリズム感がいいとは言えない)筆者、音楽が浮かんでくると「やめられない、とまらない」(カルビーのかっぱえびせん ♫ .. でもファミマのトルティーヤチップスの方が美味い!分かる人には分かる ♫)。

というわけで、謝肉祭(カーニヴァル)と灰の水曜日で思い浮かぶ曲、歌へのリンクを以下に貼ってしまうけれど、「マルディグラ」にだけ興味を持ってこの note 投稿テキストにアクセスしてくださった方は、以下の 3曲はとばして構いません(そもそも何処を飛ばそうが読者の自由だけど!)。「カーニヴァル」絡みのサンタナと大貫妙子の2曲はともかく、3曲目はそもそも「灰の水曜日」じゃなくて「雨の水曜日」、雨のウェンズデイ ... 無茶苦茶やな ♫

1) Carnival を 2曲 .. Carnival はフランス語やスペイン語、ポルトガル語などでは "Carnaval" ♫

Carnaval / Let The Children Play / Jugando 〜 Santana (1977 "Moonflower" version)

Carnaval 〜 大貫妙子 

2) 灰の水曜日 .. じゃなくて「雨の水曜日」だってば、これは ♫

雨のウェンズデイ 〜 大滝詠一

「マルディグラな土曜日」 〜 手助けしようとする者も救われる

ポール・サイモンの「夢のマルディ・グラ」, "Take Me to the Mardi Gras" の歌詞和訳に入る前に、昔々、ジュラ紀や白亜紀ほどではないけれど、遥か昔、今から 16年近く前の日記を以下に掲載。自分のホームページに掲載してきたもの(*1)からの転載なり。

2005年 9月10日(土)   マルディグラな土曜日
本日は土曜日。明日、僕は半米寿をついに超え、45歳になります。誕生日祝いとしまして、前日ではありますが、妻にクラプトン新作の BACK HOME を買ってきてもらいました。まさしくクラプトンの今にピッタリのタイトル。クラプトンは今、文字通り幸せなのであります。幸せな時だから良い音楽が作れるとはぜんぜん限りませんが、今のクラプトンの幸福感が溢れ出るようなサウンドだな。と僕は今、この新作をかけながら、いささか月並みな表現で感想を記しているわけです。
幸福は良いです。何をもって幸福というか、それは「深い」のでありますが、家族の愛に包まれ自らも家族を愛し、そういう人生が幸福であるかと言えば、私自身はそれはまさしく幸福に違いないと思うのであります。そういう意味では僕も幸福なのでありましょう。確実に。
昨日は日付変更線を越えた本日夜中の0時半頃に帰宅。仕事は疲れますなぁ、ったく。で、明け方まで起きていてしまい、朝4時過ぎに就寝。昼前に起き、朝食兼昼食を食した後に息子の中学校へ。本日は体育祭であります。息子の応援団風景と息子が参加した騎馬戦を、妻と共に応援。
それからあっしはひと足先に帰宅し、WOWOW で放映された、全米ネットの TV 中継『ハリケーン・カトリーナ被害救援ライヴ』を観たのでした。U2 とメアリー・J・ブライジの共演の One (*2)も良かったし、ニール・ヤングのピアノ弾き語り When God Made Me(バック・コーラス付きでした)(*3)、ロッド・ステュアート(転載に当たっての注:本来「ロッド・スチュワート」との表記を誤植してたようで!)と黒人コーラス・グループ People Get Ready (名前これまで知らなかったグループだったけど、カッコ良かったねぇコーラス・グループの人のリードもみんなのコーラスも)(転載に当たっての注:もちろん People Get Ready はカーティス・メイフィールド作のあの名曲の曲名、アフロ・アメリカンのコーラス・グループはいま改めて調べてみたら Jerry Lawson & Talk of the Town, この時のパフォーマンスとにかく素晴らしい, これは正確には People Get Ready と他の曲とのマッシュアップ的なものかな ♫ *4)、それからアリシア・キーズとその他ゴスペル・シンガーの人たちの見事な熱唱。他にもドクター・ジョンとか出てました。
僕にとって一番の収穫、一番の素晴らしい機会となったのは、ポール・サイモンがギター1本で、THERE GOES RHYMIN' SIMON (*5)収録の Take Me To The Mardi Gras を弾き語り、その直後にウィントン・マルサリスのトランペットにリードされる楽団による Take Me To The Mardi Gras の演奏。いやぁ原曲の構成を思い出し、感激しました。ポール・サイモンのそのアルバムはオリジナルは 1973年だけど、2004年7月に新たにリリースされた際に付いたボーナス・トラックに付いてる Acoustic Demo バージョンに似た感じの生ギター弾き語り、後半がオリジナル・バージョンのブラスの雰囲気。素晴らしいパフォーマンスでした。
ウィントン・マルサリスは名前は以前から知ってるけど、いまネットで調べると、1961年のルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ。父親がピアニスト・作曲家・先生であるエリス・マルサリス、兄弟に同じくジャズ・ミュージシャンのデルフィーヨとブランフォード・マルサリス(兄、サックス)。まさしく音楽の街ニューオーリンズを象徴するようなファミリーでしょうか。
こういうのはここで書いても余談なんだけど、先日、ウィントン・マルサリスはたしか CNN のラリー・キング・ライヴだったかな、あれに出てインタビューされてて、「我々はいいかげんに、我々の国が間違った指導者を持ってしまっていることに気づくべきだ」とはっきりした口調で言っていました。
ニューオーリンズは言うまでもなく、先月のハリケーン・カトリーナの甚大な被害の中心となった街の一つ。対イラク予算のあおりあってのことだろうが、ルイジアナやアラバマの治水の予算はブッシュ政権によって大幅に削られてきていて、おまけにこういう時に救援活動するのが常の州兵もその3割がイラクに派遣されてしまっていたそうだ。実際、今回の救援活動に参加していた州兵もイラク帰りが多かったとか。カトリーナ被害と事後の被害拡大・混乱は、天災と人災の両面があったというわけ。もちろん天災としてまずはもの凄いものだったわけだけど。
今回なんで直前の警報で直ぐに避難しなかったんだ、なーんて多くの被災者が言われているようだけど、テレビ映像を観ても察しがつきますが、多くは格差社会アメリカの貧困層(機会均等偽り社会・格差社会の結果としてけっきょく残ってる人では黒人が多い)。そもそもクルマも持っていない層です。一時、緊急事態庁の長官とかって人間がメディアに追及された際に「どうして彼らの多くが直ぐに避難しなかったのか、それについては残念に思う」などと言い放ち、「(たしか)10万もの人々がクルマを持たない地域だということをあなたは知らないのか」と改めて非難されていました。
被災地域では事後も混乱が続き略奪なども多かった(「少なくなかった」?)ようですが、例えば、少年が運転したこともないスクール・バスを運転して多くの人を避難地域に連れて行ったなんてエピソードも紹介されていましたね。
更に横道(?)に逸れると、日本がますますコイズミ的がシンボライズするグローバル・スタンダードその実アメリカン・スタンダードな社会になってしまうと、おそらく日本も比較格差拡大社会となり(既になりつつありますが)、今回のアメリカのカトリーナ被害で見られたような哀しい現象も従来よりも多く観られるような社会になるのかもしれません。僕はアメリカの社会の在り方が「進んでいる」なんてとても思えないし、あんな類の経済社会の在り方を真似るのは馬鹿げてると思います(転載に当たっての注:数年前から「馬鹿」という漢字は当てないで「莫迦」と書くようにしてるんだけど、ここも原文ママで転載)。
まぁ僕は、その『ハリケーン・カトリーナ被害救援ライヴ』の素晴らしいパフォーマンスを観て、録画もして、また今晩あらためて家族でそのパフォーマンスを観聴きしようとしているわけだけど、救援を呼びかける彼らの演奏に応えて、赤十字を通じて僅かながらの寄付を贈ろうと思います。アメリカの莫大な軍事費やイラク政策などを見るとあの国の政府自体にはそんなカネを削れよと思いますが、僕らの微かな寄付も良き事に使われるのならよいのだと思います。
チャリティ、慈善は「偽善」だという声が時にありますが、僕もそんな感じ方をしていた時期もかってありましたが、今はそう単純に「偽善」視したりしません。何かできることをする、それがどう使われるのかに注意を払いつつ。そのこと自体は何も否定的な行為と考えません。ただ、何かを救援する、何かに支援する、その時、その行為をする主体の方も、おそらくは救われているのではないかとは感じています。それは何も宗教的な意味などではない。要するに、ひと(他人)のためになることと思って何かをする、その時にはその行為をする側も、その自らの行為から何らかの(精神的な意味と言えばいいでしょうか)救いを得ている、少しでも、あるいは時に大きく、何かから救済されているのではないかと感じているのです。
最近、アムネスティとユニセフから活動支援のための『買い物カタログ』類が届きました。高いものではないけれど、実際にけっこう買いたいな、使いたいな、身につけたいな、と思えるようなものが、いつもいくつかあります。ほんの少しでも、僕らは何か買い物をするだろうと思います。

脚注

*1 上に載せた今から15年以上前の日記は、2005年9月10日に書いて、同日、自分のホームページ上の「日記」コーナーにアップしたもの。ホームページ上では以下のリンク先。

ただし 2001年夏に本を買って HTML 独学してその基礎知識だけで(同年夏に)立ち上げたホームページで、その後も仕様を変えておらず(しかも既に何年も前から更新していない)、いま現在スマホからアクセスすると OS 次第で文字化けする。パソコンから閲覧する場合は、どのブラウザからでも問題ないもよう。

*2 Mary J. Blige & U2 "One", 音源と歌詞と、筆者による歌詞和訳。

*3 Neil Young "When God Made Me", 音源と歌詞と、筆者による歌詞和訳。

*4 Rod Stewart and Jerry Lawson & Talk of the Town, "People Get Ready" と何かもう一曲のマッシュアップ的なものということになると思うけれど、この 2005年9月9日(現地時間)に行なわれた Hurricane Katrina Benefit Telecast におけるパフォーマンス、超絶素晴らしい ♫

(2021年4月3日深夜の加筆:調べていて意外と簡単に分かった。Jerry Lawson は 2019年に75歳で亡くなった人で、1960年代から活動していたア・カペラのコーラス・グループ The Persuasions のリード・シンガーだった人。"People Get Ready" はもともと The Impressions の曲なわけだけど The Persuasions がそれをアレンジして彼らの 1971年リリースのアルバム "Street Corner Symphony" に収録している。そして、この 2005年9月9日の Jerry Lawson & Talk of the Town with Rod Stewart による Hurricane Katrina Benefit Telecast でのライヴは、その The Persuasions ヴァージョンの "People Get Ready" ♫)

Jerry Lawson & Talk of the Town がめっちゃくちゃかっこいいんだけど、脳味噌が ♫ で出来ていると豪語する(笑)筆者なのに、この人たちのことは全く詳しくないのです。

一方、Rod Stewart にはガキの頃から長年お世話になってる ♫

*5 There Goes Rhymin' Simon ... ジュラ紀の昔、2005年4月9日に書いた極私的アルバム・レヴュー。ただしリンク先は *1 に書いた通りの事情により、スマホからアクセスすると文字化けする可能性あり。パソコンから閲覧する場合は、どのブラウザからでも問題ない(たぶん!)。

ポール・サイモンとウィントン・マルサリスの2005年ハリケーン・カトリーナ救援ライヴ 「夢のマルディ・グラ」 〜 歌詞和訳

このライヴは今日の note 投稿タイトルにある「土曜日」でなく、金曜日の夜(現地時間)に行なわれたもの。筆者が生中継のそれを観た時、日本は 2005年9月10日、土曜日。当然たまたまなんだけれど筆者の45歳の誕生日の前日だった。

詳しくは(ってか其処にこのライヴに纏わる色んなこと書いてるけど)前章。とにかく、この時のポール・サイモンのギター弾き語り、そして終盤のウィントン・マルサリスのブラス・バンドによる演奏、実に良かった。実に沁みるパフォーマンスだった ♫

YouTube 上のこれはテレビから録った時の雑音なのか、ザーッという音が入ってしまっている点は残念だけど、あの感動を再び(ってかこれまでに何度もこれ観聴きしてるけれど)、かつ歌詞の和訳をたった今、今から以下にて ♫ (意訳混じり)

*次章を見てもらうと分かるけれど、ポール・サイモンの1975年リリース "There Goes Rhymin' Simon" 収録のスタジオ・ヴァージョンとは一部歌詞が異なる。

Take Me to the Mardi Gras 〜 Paul Simon and Wynton Marsalis' brass band LIVE at Hurricane Katrina Benefit Telecast on Friday, September 9, 2005

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。英語歌詞・原詞は公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.1 加筆/削除/編集)。

..............................

さぁ僕をマルディグラに連れてって
みんなが歌って楽器を鳴らして
イカした音楽が楽しめるところさ
そのうえ通りではダンスしてる人だって
夜も昼もね

さぁ早く, マルディグラに連れてってよ
僕の夢の街なんだ
法律だって思いのままだし
それに夏の服を着てられるんだぜ
ニューオーリンズだからさ

僕は悩みや煩わしさから解放されて
ミシシッピの川岸で頭を休めるんだ
星を鏤めた(ちりばめた)冠を被れば
それ以上望むものなんてないよ

心の重荷はマルディグラに持っていきなよ
嫌なことなんか音楽が洗い流してくれるさ
道で見知らぬ人たちとパーティを楽しめるし
ジェリィロールのビートにだって乗れるんだぜ(*1)

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*1 オリジナル・スタジオ・ヴァージョン通りの最後のライン、これはダブル・ミーミングかなと思う。というか、スラングからすれば元々の歌詞はここで要するにセックスのことを言っているのかもしれない。詳しくは次章。

「夢のマルディ・グラ」(スタジオ・ヴァージョン) 〜 歌詞和訳

ポール・サイモンが 1973年5月5日にリリースした3枚目(もちろん1965年, S&G時代の "The Paul Simon Songbook" を含めて)のソロ・アルバム "There Goes Rhymin' Simon", その LP, A面3曲目に収録されていた "Take Me to the Mardi Gras" ♫

ここはもう、ジュラ紀の昔、でもないけれど、今から約16年前、2005年4月9日に自分のホームページに載せたアルバム評(*1)の中のこの曲についての部分から、以下に転載してしまう。

これ、サイコー。
ウェブで改めて調べると、Mardi Gras は元はフランス語、英語では Fat Tuesday、ニューオーリンズのものが有名。ここで歌われているのもニューオーリンズのマルディ・グラです。ディキシーランド・ジャズ発祥の聖地ニューオーリンズですが、ニューオーリンズのマルディ・グラは、18世紀初頭にフランス人入植者が私的な仮面舞踏会として持ち込んだもののよう。その後、全米最大級のカーニバルに発展。イースターの前から1ヶ月間も続くらしい。
マルディ・グラの説明はさて措き、この曲、リスナーに、ニューオーリンズのマルディ・グラの楽しさを完璧に伝えてくれます。僕は行って観たことないのに断言しちゃう。そう断言させちまう曲。
曲の終盤で THE ONWARD BRASS BAND によるブラス演奏が盛り上がり、フェイド・アウトするまでの約40秒。本当にそうなんです、マルディ・グラを行って観たこともない僕みたいなリスナーの脳裏にも、見事にマルディ・グラの情景が浮かんでくるのであります。この僅か 40秒、ほんまに見事。
ポピュラー・ミュージックの最高峰を示す珠玉の一品。
録音はマッスルショールズ、アラバマ州。ニューオーリンズはルイジアナ州。まぁ近いんよ(笑)。

ではでは、"Take Me to the Mardi Gras" のスタジオ・ヴァージョン、前章に載せたライヴ・ヴァージョンとは一部異なる、その歌詞を今から和訳しつつ ♫ (意訳混じり)

Take Me to the Mardi Gras 〜 from Paul Simon 1973 album "There Goes Rhymin' Simon" ♫

不思議なもので以下の 2つ、音源は同じなのに、別のイメージが付いていると音楽から受け取る印象もやや変わってくる。イメージを眺めながら聴いたらということだし、それに「やや」だけど(上のはアルバム・カヴァーの一部)。

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。英語歌詞・原詞は公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.1 加筆/削除/編集)。

..............................

さぁ僕をマルディグラに連れてって
みんなが歌って楽器を鳴らして
イカしたダンスが楽しめて
通りには音楽が溢れているんだ
夜も昼もね

さぁ早く, マルディグラに連れてってよ
僕の夢の街なんだ
法律だって思いのままだし
それに夏の服を着てられるんだぜ
ニューオーリンズだからさ

僕は悩みや煩わしさから解放されて
ミシシッピの川岸で頭を休めるんだ
星を鏤めた(ちりばめた)冠を被れば
それ以上望むものなんてないよ

心の重荷はマルディグラに持っていきなよ
嫌なことなんか音楽が洗い流してくれるさ
道で見知らぬ人たちとパーティを楽しめるし
ジェリィロールのビートにだって乗れるんだぜ(*2)

....................................

*1 本 note 投稿の「前説」の次の章、「『マルディグラな土曜日』 〜 手助けしようとする者も救われる」の脚注 *5 でもリンクを載せたけれど,

1973年5月5日リリースの "There Goes Rhymin' Simon", その極私的アルバム・レヴュー(2005年4月9日付)。ただしリンク先は既に書いた通りの事情により、スマホからアクセスすると文字化けする可能性あり。パソコンから閲覧する場合は、どのブラウザからでも問題ない(たぶん!)。

*2 これはダブル・ミーミングかなと思う。というか、スラングからすれば、元々の歌詞はここで要するにセックスのことを言っているのかもしれない。"jingle" は音楽好きならテレビやラジオで流れるCMソングとかラジオなどの隙間の時間に流れる短い曲を思い起こしたりすると思うけど、名詞なら他に「チリンチリンと鳴る音」とか、あるいは「電話」、さらに俗語で「お金」なんて意味があるらしい。しかしここでは動詞。動詞の "jingle" は自動詞として「チリンチリンと鳴る」(金属音)の他に、俗語で「性的に興奮させる」という意味がある。そして、"Jelly Roll", これにはあのロール・ケーキ(の一種)の他に、俗語として上述の "jingle" の俗語の意味に対応する「そのもの」ズバリの意味がある。辞書によっては出てないかなと思うけれど、例えば日本の国宝級ブルーズバンド「憂歌団」のデビューアルバムに収められていた「ジェリー・ロール・ベイカー・ブルース」、あの「ジェリー・ロール・ベイカー」は娼婦を意味していたわけで(ブルーズ好きの多くは知ってると思うけど)。

Bonus tracks 〜 "Kodachrome", "American Tune", and many more ♫

ボーナス・トラックといっても、筆者の note 投稿へのリンク、牽強付会・我田引水「の・ようなもの」(昔の日本の映画のタイトルさ!)。最初の 2曲は "Take Me to the Mardi Gras" が収録された "There Goes Rhymin' Simon" に同じく収められている "Kodachrome" と "American Tune" (後者のリンク先の 2点目にはさらにサイモンとガーファンクルの "America" の音源と歌詞、そして筆者による和訳歌詞も ♫), そして次は "Take Me to the Mardi Gras" を拙者(筆者)と拙者の賢妻の結婚披露宴で使ったという、それだけの理由で(笑)、「音楽づくしの結婚」、そしてさらに続くはその付録的な音楽づくし note ♫

*1 "There Goes Rhymin' Simon" 収録の "Kodachrome"、音源と歌詞と筆者による歌詞和訳。

*2 "There Goes Rhymin' Simon" 収録の "American Tune", 音源(アルバム収録ヴァージョンは YouTube 上にないのでオルタナティヴ・ヴァージョン)と歌詞と筆者による歌詞和訳。今は使わないけど、この頃はまだ「拙訳」なる自虐表現を使っていた。筆者は「拙者」なるも、拙者による歌詞和訳は良薬、じゃなかった苦くない良訳だと思うぞ(笑)。なお、2点目の方では "American Tune", 歌詞和訳の他、歌詞やメロディの背景などをしつこいまでに縦横無尽、勝手気儘に探究, さらに S&G 時代の "America" の音源、歌詞、筆者による和訳歌詞つき。

「アメリカの歌」とは何だったのか ... という大風呂敷を広げた note ♫

*3 "Take Me to the Mardi Gras" を含む, ポール・サイモン、サイモンとガーファンクル、ジョン・レノン、ビートルズ、スティーヴィー・ワンダー、マンハッタンズほか、その名曲の数々を、結婚式・披露宴で使っていたのだ ♫ そしてその次のは "Take Me to the Mardi Gras" からは離れてしまうけれども、兎にも角にも結婚したら新婚旅行(その頃の時代はという条件付き?)、その音楽づくし note なのだ ♫ で、その次はですね、それってつまり "I Do It for Your Love" ということなのだ(和訳歌詞つき!)、それって "There Goes Rhymin' Simon" の次のアルバム "Still Crazy After All These Years" 収録曲じゃん ... この辺にしておきましょう ♫


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