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新卒1年目の振り返り -うまくいったことや発見した課題のまとめ-

入社から早1年、2年目の社会人生活も既に2カ月が過ぎようとしています。本編がスタートすらしていないですが、簡単に1年を振り返ります。
この一年間、伸び悩んだり自身の無力さに頭を抱えるなど、辛い時期も確かにありました。ただ、辛い時期の後には基本的に必ず楽しい時期もやってくるもので、おかげさまで、結果的に楽しく過ごせているなと感じる今日この頃です。

さて、この1年間、必要に応じて日報や週報を細々とかき分けてきました。今回はその延長として、noteを使って振り返りを進めていきたいと思います。

自己紹介

私は22年の新卒入社で、ブランディングデザイナーとして働いています。社内外における組織のブランディングや、採用など、幅広くデザインに取り組んでいます。

大学では、ブランディングやエディトリアル、パッケージデザインやUIなど、グラフィックの領域を専攻しました。演習外では、山形県のプロバスケットボールチームをデザインでアシストするプロジェクトや、県内で流通するブドウのパッケージ制作など、産学連携の実践的な活動に関わる機会が多かったです。学長の「この街一帯が君たちの学びのフィールドだよ」という言葉のとおり、地域との距離感が近く、演習内でも課外活動でも、実践の機会に恵まれたとても良い大学でした。
学生時代に取り組んだことはこちら→ https://www.vivivit.com/amanekamiya

今回は、Sansanで過ごした一年目を振り返ります。制作物や取り組み紹介というよりは、入社当時から意識してきたことや、発見した自身の課題についてを中心にまとめてます。

取り組んだこと

制作面

決められた時間内でクオリティの高い制作を、より安定的に行なっていくことを目標としています(現在進行形)。これは入社当初に決めた目標で、学生からプロのデザイナーになる身として時間のかかり過ぎる制作や再現性のない制作をなるべく改善していきたいと考えたためです。取り組んだことは以下です。

1. 制作にかかった時間を把握する
2.常にフィードバックが受けられる状態を維持する

はじめはスピードもかなり意識していたのですが、時間はかかるし上手くもいかない日々が続きました。「経験値が影響する部分が大きいので、ある程度時間がかかることは許容するといいかも」というアドバイスを受け、そこからは時間がかかっても良いものをつくることを優先してきました。きちんと時間設定は行い、目標と実際にかかった時間を照らし合わせることは必要だと感じます。早く制作することが難しくとも、2回目以降の作業を前回よりも早く行うこと・設定した目標時間との乖離を把握することを重要視しました。

また、余裕がなくなると周りにフィードバックを求められなくなる点が自身の課題です。FBを求める際には、壁打ち相手に対してなるべくフラットに現状を共有する必要があります(ここで割と時間がかかってしまう)。私の周りには優秀な方が多く、たとえ準備がゼロでも壁打ちの際にはうまく導いてくださるのですが、相手の工数を増やしてしまうと共に成長機会を逃しているなと感じました。FBを受けるための整理をする中で、現状を客観視できるというメリットもあります。必要な時にはFBをすぐに依頼できるよう、こまめに現状を整理しながらタスクを進めることを心がけるようになりました。

うまくいったこと

この一年間は、<FBを受けられる状態=ある程度整理がついている状態>として捉え、個人的な振り返りを細かく行うことを心がけました。一人では収集がつかない時こそ効果的なFBや壁打ちももちろんありますが、とはいえ、ある程度自分の思考を解してからでないと、効果的なFBを得られるシーンが少なかったからです。

課題に感じたこと

取り組む中でいくつか課題を発見することができました。最初に発覚したのは確か、「無自覚なこんがらがり、迷走」です。たっぷりと時間をかけた後で、意外と進捗がないことに気がついたり、アウトプットがコンセプトからズレてしまうなど、スピードを意識する中ではなかなかに痛いロスでした。自分がどこで、どのようにつまづいたのかを発見できれば、次は何らかの対策を考えることも可能です。

つまづき方は毎回同じでというわけでもなく、ピンポイントで原因を発見するのは難しかったです。また、一人ではなかなか特定できなかったと思います。メンターの方に事前に「つまづきポイントを発見したい」ということをお伝えし、お手伝いしていただくことも多かったですし、部署の違う新卒デザイナーの先輩にお世話になることもありました。同じ会社で1年目を過ごされたこともあって、近い立場から色々とアドバイスをいただくことができました。(少し体験談:メンターや周りのデザイナーの時間を奪うことに強い抵抗があったのですが、もらった時間を還元していくことが今の時期の役割だと思った、というお話にはとても救われました。もらった分吸収し、どんどんお返しするスタンスを目指してます)

特定したつまづきの原因について

1つ2つではなく、大量に課題が見つかった中ではありますが、ここでは一つをご紹介させてください。「手を動かし始めた段階で、実は要件が整理されていなかったことに気がつく」という課題です。
自分の制作フローを振り返ることができるように、制作に入る前に一通り要件を書き出すことを欠かさずに行なっていました。

制作前に書き出したメモ

一通り書き出したところで満足気に作業を始めると、大体作業が滞りました。ここのメモには、既知の要件(ターゲット、発信する媒体、発信情報)と、私の予想までしか書かれていません。この段階だと、興味を持ってもらうために、どんな声がけや、デザインが必要なのかは宙ぶらりんのままでなので、数多あるデザイン手法の中から、適切な手段を選択することが難しかったです。

ユーザーの体験を深掘りし始めたメモ

デザインが使用される環境や状況の解像度を高く持つことで、選択肢が自ずとしぼられるので、時間の削減にも結びつきます。あえてメモを残すことで、自分の思考の痕跡が残るので、FBのためのアウトプットもしやすかった点はメリットでした。こんがらがった時は一人プレゼンをしてみると、意外と客観視ができてよかったことも収穫です。ここに掲載したメモは、入社して最初のタスクのもので、最近ではもう少し気軽にブレストをするように切り替えました。Slackのtimesを活用し、一人壁打ちを行いながら日々制作に取り組んでいます。timesのいいところは、気軽な点と、人の目があることかなと思っています。Figmaなどのツールを用いると、妙に凝り過ぎてしまう自身の傾向から、箇条書きやスクショで雑多にメモを残すことができる点は非常に相性が良いようです。また、timesにいるメンバーの目にも触れるということで(見られているかはさておき)、最低限の情報の担保ができていると感じます。1人だと雑すぎて振り返りとして機能しないメモになっていることが度々ありますが、ここでは最低限の情報を添える癖がつくので、こまめな振り返りにももってこいでした。たまに、制作過程を見た人から、励ましの絵文字がつくことがあります。ひとりで悶々としているタイミングだからかより有り難く感じられ、かなり励まされています(この場を借りて感謝…)

ひとり壁打ち用のメモ
ひとり壁打ち用のメモ

次の目標

今の目標は、「よく、手を動かすこと」です。冊子を制作すれば、自ずと紙物に目が行くようになり、Tシャツを制作すると、世の中のTシャツのプリント位置やインクの発色が、やけに気になったりするもので。タスクを終えるたびに、作業から得るものの多さをひしひしと感じています。

手を動かすことに限らず、手を動かすまでの準備やコミュニケーションも含めて、日々勉強になっています。当たり前のことですが、相手とやり取りをし、要件を適切に聞き出し、最適なアウトプットを模索する。周りのデザイナーがそつなくこの一連の流れを進める中で、自分はまだ、つまづくポイントが多いように感じます。どんどん慣れて、相手を制作面でリードする!というも目標のもと、コツコツ振り返りながら取り組んでいきます。

割とピンポイントになってしまいましたが、以上が一年目の振り返りでした。有難うございました🙇

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