ロンドンのベランダでシソ栽培
海外で暮らしていると和食が恋しくなるもの。特にお寿司やたこ焼きは夢に出てくるほど、体の奥から欲している。。。
ロンドンに引っ越してきてからは、日本食材が手に入りやすくなり、この欲求を満たしてあげることがやや簡単になりました。でもやっぱり割高。日本円に換算したらギョッとすることもしばしばあり、あえて1ポンド=100円と考えて現実から目をそらします。
そしてちょっぴり悲しくなるのが、よくレシピ動画に出てくる「余りがちな〇〇を使った簡単レシピ」系。この余りがちな食材として、よく大根や白菜、シソを目にします。
どれも余らないから!!なんならシソとか滅多にお目にかかれない!!!
こう、心の中で叫びながらこういうレシピを泣く泣くすっ飛ばします。
そんなロックダウン真っ只中のある日、知り合いの日本人からシソの赤ちゃんを頂けることに。
これは神様からの贈り物・・・!!!
ということで、ロンドンでのシソ成長物語をお届けしたいと思います。
・必要なもの
そもそも、植物を育てることが初心者の私(昔、サボテンを放置しすぎて枯らした前科あり・・・)。シソをお迎えするに当たって必要なものをちょこっと買い揃えました。
まず1番必要なのは土。
土は野菜用が良いとGoogle大先生が仰っていたで、amazon.ukでこちらを購入しました。
10L入りの「Compo 1062302 Compost」てやつです。一番無難ぽい。ハーブとか育てるのに適しているということだったので、シソもハーブっちゃハーブだろうと認識し、購入を決めました。
5L入りのもあるけれど、10Lが良いかと。成長著しく、すぐに使い切ってしまったので。お値段はちょびっと安くなって11.51ポンドでした。
次にプランター。
頂いたシソの赤ちゃんがまだ小さかったのでとりあえず、ヨーグルトの空き容器と発泡スチロール製コップで様子見しました。
こんな感じ。我が家に初めてやってきた日。(7月12日撮影)
間引きしないといけないな〜という雰囲気です。もう既に形はシソ。だけど匂いは青臭いです。シソ独特の芳醇な香りはしません。
調べてみると、このふたばちゃんはこの段階で間引いて良いんだそうですが、欲張りな私は株を増やそうともう少し野放しにすることに決めました。
この時点で抜いたふたばちゃんも食べれるみたい。
・1週間の記録
1週間ほど経ちました。
この頃は25〜27度くらいと、シソちゃんたちにとっても成長しやすい天候でした。毎日たっぷりお水をあげるだけで、あとは放置プレイ。
「大きくなるんやで〜」と言いながら、肥料もあげないスパルタ教育を施していました。
ヨーグルトの容器に1つ移し変えてみた(7月20日撮影)
ふたばちゃんは全て引っこ抜き、初期段階のコップで引き続き成長を見届けます。弱肉強食がやや現れつつあり、強いものだけがぐんぐん伸びていってます。
もう片方はさらに大きくなっていたので、こちらはちゃんとしたプランターに移し替えました。(7月20日撮影)
若干、葉っぱからシソの香りがする。。。Google先生によると、この時点でシソとして食べることができるぽいです。ただ、収穫しすぎると光合成ができなくなって成長が止まってしまうこともあるので、注意が必要。
私は粘るぞ。大きくしたいぞ。
・さらに1週間の記録
成長スピードが早い!!!
わずか1週間でニョキニョキとここまで育つとは。恐るべしシソ。
育てていてとっても楽しい。そして手がかからない。ただ、毎日水をあげるだけ。
(7月26日撮影)
そろそろ食べられるかな?ヨーグルト容器に入れていたシソもおうちが手狭になったので、お引越しさせました。
この頃も30度いかないかな〜という感じ。私にとっては暑いな、しんどいな、という気温ですが、シソちゃんたちにとっては快適な環境なのかも。
どアップでも(同日撮影)
そろそろ新しい土を買おうかな〜と思っている時期です。というのも間引きして様子をみていたベビーズが生き残りをかけた戦いの末、3体いたから。
アマゾンでポチっとします。
・お迎えから1カ月
立派に育ちました。(8月6日撮影)
もはや収拾つかなくなっている。ロンドンはこの頃、真夏日が続いていたんです。連日30度超えで、空調機能が乏しい家およびこの街で人間が暮らすのは結構しんどい中、シソちゃんたちはあれよあれよとぐんぐん伸びる・・・。
恐ろしい子・・・。
手のひらサイズにまで大きくなったシソちゃんを5〜6枚収穫しました。
およそ1カ月でここまで大きくなって私の心を和ませてくれただけでなく、胃袋までがっちり掴んでくれました。
ちなみに、この時点でまだ摘芯はしていません。またまたGoogle大先生が仰るには摘芯は根っこから枝分かれが3〜5節目、もしくは50センチ程度でやると良いらしく。もう少し成長させてから摘芯して、成長を止めようと思います。
この時で大体20センチくらいかな。それでも葉っぱが生い茂っていて、毎日収穫しても一人では追いつかないかもと、贅沢すぎる悩みを持っておりました。
・8月末時点での様子
その後、摘芯を行ったのがこちら。
家族が増え、今やベビーもキッズばりに成長しました。
でも、8月半ばから一気に気温が下がり20度前後となっているため、ちょっぴりしょぼくれ気味。
成長がとどまることを知らないようで、次から次へと新芽が出てきていますが。
(8月29日撮影)
キッズに成長した生存者3体。強者だけが生き残る。これが真理。
どんどこどんどこ成長する我が子。
植物を育てるの楽しいってことに気づいてから、spring onion(ねぎ)の根っこも植えて再生させようかしら、と思えるまでになりました。(やっていない)
ロンドンでのQoF(quality of FOOD)が爆上がりしました。
・注意点
無頓着でサボテンですら枯らしてしまう私ですらきちんと育てることができるほど、シソは素直で手がかからない良い子たちです。
それでも、育てる上で気をつけたほうが良い点があるので、いくつか列挙(自分の備忘録も兼ねて)
1、土を乾燥させない
シソちゃんはお水大好き。ダイエッターかというくらいお水飲みます。毎日たっぷりお水をあげて乾燥させないようにしてあげましょう。
あげすぎは根腐れの原因にもなっちゃうので、目安はプランターにお水をあげたときに、土の表面にお水がたまらない程度。私はさらに軽く底を地面にトントンして、余分な水分を外に出していました。
2、風通しの良い場所に
ジメジメした場所を好みがちですが、風通しが良いところにおいてあげましょう。
そうしないと変な虫がくっつくそうです。私のマンションのベランダは上層にあるため、むしろ風がびゅわんびゅわん吹き、逆に枝が折れちゃうんちゃうかと心配になるくらい、風通し抜群。
「植物も快適な環境を好むんだなあ、人間みたい」と学びました。
シソ=人間。覚えておきましょう。
3、窮屈なら迅速にお引越し
一回やらかしちゃったんですけど、根詰まりを起こして葉っぱの端っこが黒くしてしまいました。
明らかに根っこがぎゅうぎゅうで詰まっていた。。。
ちょっとめんどくささが優先してしまい、手狭な状態でシソちゃんたちを放置していたのが間違い。
もともとプランターの半分までしか土が入っていなかったので、土を増やして底上げしました。数日後には元気そうな新芽が出ていました〜よかった〜。
ということで、適切サイズなプランターに常に入れてあげましょう。
もはやこれは自戒です。
・シソを使った秒速レシピ
やってみたかった。今まですっ飛ばしていたレシピページの数々。
私自身がこの手で生み出すことができるとは。
ほんと秒速です。もはやレシピといって良いものか甚だ疑問ですが、キッチンを他人とシェアしている肩身狭い私にとっていかに早く美味しく楽に作れるかが最重要ポイントとなっているのです。
2品紹介します。
1、シソと梅肉のマリアージュたれ
材料:シソ、梅干し、ごま、ごま油、(あればめんつゆ)
・シソをベランダから適当に収穫します(今回5枚もぎ取りました)
・キッチンバサミで細く切り刻みます(なければ包丁で細切りに)
・種を取り除いた梅干し3個を叩きます(日頃のストレスをいかにぶつけるかで味が決まります)
・シソと梅干し、ごま適量、ごま油ちょっと(めんつゆ足しても美味しいと思われる)を混ぜ混ぜします。完成。
火も包丁も使ってない。あっという間にそりゃあもう美味しいたれですよ。
私はこれをジュージューに焼いたささみステーキにたっぷり乗っけて食べました。美味しいが保証されています。
写真では追いシソをしました。
iPhone11proのおかげで写真は一丁前に美しい。とある日のランチ。
自粛生活に入ってから、普段は糖質制限・グルテンフリー生活をしているので、ささみは私にとって重要なプロテインです。
ロンドンの環境は、食事管理しやすいからありがたい。これについてはまた投稿しようかな。
2、冷や汁
材料:シソ、きゅうり、味噌、醤油、ツナ缶または鯖缶、すりごま、ごま、水
・ボウルに1人分のお水を入れます(1.5カップ、300ミリリットルくらいかな)
・味噌大さじ1、お醤油小さじ1入れてお味噌を溶かします(味の濃さは調整してください)
・刻んだきゅうり(食べたいだけ)、シソ(4〜5枚)、1缶の半分、すりごまをボウルにぶち込みます(缶の汁も入れてね)
・お椀に入れてごまやらおねぎをぶっかけます。完成。
こちらは包丁を使うかもですが、またまた火は使わない時短料理。私はキッチンバサミできゅうりもシソもざくざく切りました。便利。
その日の私はとってもお腹が空いていたのでしょう。写真フォルダに写真はありませんでした。無念。。。数日前の自分を恨みます。
余談ですが、
ロンドンにもシソは売っています。ただ、常駐しているわけではなく、たまに見かけるくらいかな。そしてちょっとなのに高い(←これが最も深刻な問題)
うまくシソを育てている人を見つけましょう。
私自身、お花咲かせて種を冬越しさせたいな〜と目論んでいるんだけど、ここまで寒いと咲かないかもしれない、と不安が募っています。シソは1年草なので株をそのまま来年には持ち越せないんだよなあ。
私のシソライフは2020年で終わりか〜
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