見出し画像

ゴーストヴィレッジ巴拉村と巴拉格宗大渓谷【中国雲南省旅行記①】#11

今回は中国の雲南省に来ております。
省都の昆明から大理〜麗江〜シャングリラの3都市を巡る一人旅。
当時はまだサラリーマンだった2017年のゴールデンウィークの旅行記。

最終目的地シャングリラで参加した日帰りツアー、巴拉格宗大渓谷についてです。


日帰りツアーに出発

次の日は朝からツアーに参加。
「シャングリラ・グランドキャニオン(巴拉格宗大渓谷)」と「巴拉(バラ)村」に行くツアー。

巴拉格宗大峡谷
シャングリラから北に80キロ離れた四川省との省境近くに形成された大渓谷。その規模は、全長154km・最大標高差3,500mの大きさを誇る。
巴拉村は、今から300年ほど前に戦乱を嫌うチベット族の有力者一族が四川省から桃源郷を探して住みついた隠れ里。

朝9時にツアー会社に集合後、バスに乗って山奥の方に向かう。
渓谷をクネクネ行くと、途中の水庄村というところで一度バスを降ろされる。
そこからは、ここでもシャトルバスに乗り換え、ガイドさんの説明(もちろん中国語)を聴きながら渓谷を進み、山の中腹にある駐車場でおり、しばらく山を登って、巴拉村に到着。

画像1

↑水床村のホテル(Balagezong Tibetan Ecological Hotel)でシャトルバスに乗り換える。これより先は一般車は通行できない。

画像2


巴拉(バラ)村

つくやいなや、ツアー会社のポスターの写真となんか違うな・・・と思ったら、建物が全て、新調されていました。しかも色こそオリジナルを尊重していたのかもしれないけど、建物もいわゆる、中国の無機質な集合住宅風。こんなところまで観光地化が進んでいる。。。
って自分も観光客じゃん。

もはや民家ではなく、宿泊施設として建てられている佇まいだけど、宿泊客は皆無のようでした。またここもゴーストホテルが。
もともと住んでいた民族は、街道沿いの集合住宅などに移住させられているそうです。

画像3

↑現在

画像4

↑パンフレットの写真

画像6


かつては長老?とか偉い人がいたというタウンハウス的な建物だけは、当時の面影があった。
この中はちょっとした博物館になっていて、当時の村の様子や、生活ぶりがわかるようになっていて、お茶も飲めるようになってた。

画像5

↑お茶が飲めます

画像7


画像8

↑ここで300年も暮らしていた民族だったそうです

画像9

↑綺麗に作り直された塔

画像10

↑タルチョーを間近で見てみると

画像11

↑それぞれの色の内容が違う

タルチョー
チベットの五色の祈祷旗である。寺院や峠、端に見られる。
五色の順番は青・白・赤・緑・黄の順に決まっており、それぞれが天・風・火・水・地、すなわち五大を表現する。タルチョ、タルチョク、マニ旗、ルンタまたは風馬旗とも言う。風の馬が描かれている場合にルンタと特に呼ばれ、仏法が風に乗って拡がるよう願いが込められている。他に願い事や六字大明呪、四神(虎、麒麟、鳳凰、龍)などが描かれている場合もある。経文が書かれている場合は風になびくたびに読経したことになる。

ランチタイムなので、併設の食堂で食べる。
一応チベット仏教の塔(仏舎利塔というんですね)とか、タルチョー(旗)はあるんだけど
やはりここでもハリボテ感が半端なく、どうも気持ちが入ってこない。

せめてここに住んでいた人の子孫とかがまだ生活を営んでいるのなら、気持ちも入るんだけど。

まあ率直にいうと、ガッカリしました笑

ほかのひとの旅行記を見ると、ここ10〜20年くらいでこうなった様子。
中国も素朴な場所はどんどん開発されて、昔ながらの趣は消されていくんだろうなあ。
あれだけの人口の国が急速に裕福になって、みんな観光地に押し寄せるのだから
こうやって国が先回りして対策してることは、正しいことでもある。

そういう意味では、まだまだ素朴だった沙渓鎮や棚田で有名な元阻県なんか
あっという間に開発されてしまうのかも。
もしこれを読んでる人で昔ながらの景色を見たい人は早めに行くことをお勧めします。

こちらに15年ほど前に旅した方の手記がありました。
中国政府の政策で辺境が観光地化されている件に触れられていますので、興味のある方はご一読を。


画像14

↑従業員。街中では男性の民族衣装姿はあまり見ないけど、結構オシャレですね。このコーデは日本でもアリかと。


巴拉格宗大峡谷(バラゲゾン・グランドキャニオン)

それからまたシャトルバスで移動して、大渓谷へ。
ここは川沿いに遊歩道が整備されていた。
なかなかの迫力!
ただ、虎跳峡見てきたばっかりだけど、このレベルの警告がゴロゴロある中国、これこそが中国の良さなんですよね〜!

別にラフィティングができるツアーとかもあるみたいです。

画像12

画像13

画像15

画像16

↑大迫力!

画像17

↑バランス感わかるかな?

画像26

↑長い間、雨で削られてる岩とか。

画像18


しばらく行ったら、ガイドがこれ以上は天候の理由で進めないとのことで、途中で引き返す。
何があったのか知らないけど、まあ、もう、疲れたし、いいや。笑

バスの帰り道、山の頂上にある集落なんかもある。

画像19

5時くらいに戻り、一休みして、昨日と同じところで夜ご飯。
シャングリラビールなんていう現地ビールがあり、五種類全部制覇してみたけど
味はもう覚えていない。

最後にお土産やで、雷ゴロゴロのテキスタイルのPCケースとポーチがあったので購入。
カーペットも激かわいいんだけど、断念。(→現在は猛烈に後悔中。日本であの柄のカーペットは手に入らない!)

画像20


今回行けなかったところ①雨崩村

画像24

画像25

今回行けなかったところ②梅里雪山国家公園景区


画像27

画像28

今回行けなかったところ③ 東竹林寺

画像29

画像30

画像31


帰途へ

明日の便は朝の9時なので、タクシーを手配して、寝た。
空港は昨日自転車で回った 依拉草原の南にあるので、そんなに遠くない。

翌日はシャングリラ空港から、昆明を経由して香港で1泊して日本に帰る。

画像21

↑シャングリラ空港

画像22

↑空港のそこここに置いてあったんだけど、何をするものだろう?痰壺だったらやだな。。。

画像23

↑窓からの景色も飽きない。


それにしても、トラブル多めな今回の旅行だったな。。。

①パスポートなくしたでしょ
②ホテルブッキングミスがあったでしょ
③10分のために5時間も並んだでしょ
④自転車ぶっ壊れるでしょ

まあ、どれもいい思い出です。😊


終わり。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?