入念な偵察を

[民数記 13:1,2,3,17,18,19,20,21]

主はモーセに告げられた。
「人々を遣わして、わたしがイスラエルの子らに与えようとしているカナンの地を偵察させよ。父祖の部族ごとに一人ずつ、族長を遣わさなければならない。」
モーセは、主の命により、パランの荒野から彼らを遣わした。彼らはみな、イスラエルの子らのかしらであった。
 モーセは、カナンの地の偵察のために彼らを遣わして言った。「向こうに上って行ってネゲブに入り、山地に行き、
その地がどんなであるか、調べてきなさい。そこに住んでいる民が強いか弱いか、少ないか多いか、
また彼らが住んでいる土地はどうか、それが良いか悪いか、彼らが住んでいる町々はどうか、それらは宿営か、それとも城壁の町か、
土地はどうか、それは肥えているか痩せているか、そこには木があるかないか。勇気を出して、その地の果物を取って来なさい。」その季節は初ぶどうの熟すころであった。
 それで、彼らは上って行き、ツィンの荒野からレボ・ハマテのレホブまで、その地を偵察した。

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会 

 ここは、主の奇跡により、モーセを筆頭にエジプトから連れ出されたイスラエル人が南側に属するシナイ山から北上し、約束の地カナン(イスラエル)に向かう途中の出来事である。
13章では、モーセとイスラエル人が、シナイ山と
カナンの真ん中に位置するパランの荒野に宿営していることが記述されている。
そのパランの荒野からカナンの地に偵察に行かせるために、主がモーセに命し、モーセが民の族長12人を派遣した。
モーセが族長に伝えた内容の一部は以下の通りである。
「向こうに上って行ってネゲブに入り、山地に行き、
その地がどんなであるか、調べてきなさい。そこに住んでいる民が強いか弱いか、少ないか多いか、
また彼らが住んでいる土地はどうか、それが良いか悪いか、彼らが住んでいる町々はどうか、それらは宿営か、それとも城壁の町か、
土地はどうか、それは肥えているか痩せているか、そこには木があるかないか。勇気を出して、その地の果物を取って来なさい。」
主から命令を受けたモーセは、人々を約束の地カナンに入れる前にどんな情報が必要かを検討して、その情報を得るための手順を注意深く進めた。
おもしろいのは、主は偵察などさせなくても、主の力と導きによりカナンの地を占領することだってできたのだ。しかし、主はモーセたちに事前に偵察するように指示をした。
どうしてだろうか?
私たちには主の意図を完全に理解することができない。偵察に行くことがみこころに適っていたとしか言えないのだ。
ただ、ここから私たちが学ぶべきことがあると個人的に思う。
それは「情報収集と検討の大切さ」である。
何かを決定する時や新しい責任を担うとき、
自分自身に、その機会について知るためには何が必要であるかわや問い、必要な情報を収集したのちに検討をすること。
私も、これから教会を開拓していきたい思いが神から与えられている。
だからこそ、注意深く、時間をかけてでもいいから、神がどこで私を遣わし、どんなことをするように召されているかを祈り、熟考し、情報収集せながら検討をしたい。

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