余計なものを手放して、本当の豊かさに出会う方法
今の時代「飽和」の時代と言われていて便利なもので溢れかえっています。
人間は豊かになりたい、快適な暮らしを送りたいと思ってものを作り続けてきました。そして、私たちの生活を便利にかつ快適にするものが増えました。にも関わらず、私たちたちはモノが少なかった時代よりも幸せを感じる人が少なくなってきています。
孤独や不安を感じる人、精神病などに罹る人が多くなっているんです。それは、ものを持ち過ぎているからだということに本書を通じで気がつきました。
皆さん、こんにちは。BOOK DIGESTのたくみです。本日はモノを手放して心に余裕を作る方法をお話ししていきます。
上記にも書いたように、現代は「飽和」の時代と呼ばれ、モノが溢れかえっています。便利なモノが溢れ、それを買ってもらうために人間心理をついた謳い文句が並び、私たちは買わなければいけないとの錯覚をも起こしてしまうほどです。
それこそが、現代病とも言われる精神疾患を引き起こしたり、人間の心に余裕がなくなってしまう原因なのではないでしょうか?
ぜひ、僕と一緒にシンプルな「持たない暮らし」を実現する禅の考え方を理解し、心に余裕のある本当の意味で豊かな人生を送る方法を学んでいきましょう。
「持たない暮らし」を叶える3つの禅的考え方
早速ですが、皆さんに質問です。
皆さんは、ものをたくさん所有していますか?
近年、「ミニマリスト」という概念が流行っていますが、その本質が禅にあると僕は思っています。
以下では、「ものを持たない」ことに対する禅の考え方を紹介していきます。
「持たない暮らし」を叶える3つの禅的考え方は以下の3つです。
❶所有とは、すなわち執着である
❷「物がある」のは当たり前と思わない
❸持たない工夫を楽しむ
それぞれ解説していきます。
❶所有とは、すなわち執着である
「ものを一つ持つとそこに、執着が生まれる。」
禅にはこのような考え方があります。
なぜなら、「ものを持ちたい」と思う気持ちこそが執着に値するものだからです。さらに、ものを持つことで「所有」するという執着も生まれる。自分の中に執着がどんどん増えていきます。
皆さんは、修行僧の方々の持ち物をご存知でしょうか?
修行僧の方の持ち物は「柳行李」という柳や竹で編んだ箱1箱と決まっているそうです。
それ以外のものは持たない。そして、必要最低限のもので暮らす生活を長年営んでいるからこそ、人間はものがなくても生きていけると実感するそうです。
ものを持つことで執着は派生していきます。
調理器具を買えば、食べ物に対するこだわりが生まれる。また、器具の手入れ用具が欲しくなる。
どんどんものが増えていきます。
しかし、よく考えてみると私たちが生きていく上で必要なものはそこまで多くないんです。所有とは執着である。ぜひ、ものを買う時に思い出してみたください。
❷ 「物がある」のは当たり前と思わない
実は、「ものを持たない」と幸せな世界が広がります。
例えば、真冬の時期にエアコンなしで生活しているとします。そこへ、友達が家に招待してくれて暖房がかかっている部屋に入ったとしましょう。極寒から暖かい部屋に入るわけですから、その時の幸福度はかなり高くなると思います。
また、震災が起こった時、よくテレビで避難所で生活されている方が炊き出しのご飯を食べて涙を流している姿を見ることがあると思います。
このように、私たちは「ものに囲まれた生活」をしていると、それが当たり前になってしまい幸せを感じづらくなるんです。
そのため、「普段からものを待たない」ことで毎日の日常の小さなことでも幸せを感じることができるようになります。
❸持たない工夫を楽しむ
この考え方は「ものが無ければ何かで代用しようと考える。その工夫を楽しむ。」というものです。
本来人間は、自然の中で何もない状態から工夫して何かを作り上げてきた生き物です。
子どもの頃を思い出してみてください。
裏山に遊びに行っては、木の棒を取ってきて剣にして遊んだり、割り箸から鉄砲を作ったりとものがないなりに工夫して楽しんできましたよね。
その機会が便利なものが増えることによって減ってしまっています。
現代人に想像力(クリエイティビティ)がなくなっていると言われるのはこういった背景があるのかもしれませんね。
以上、3つが「持たない暮らし」を叶える禅的思考でした。
さいごに
本日は、ものを持たない禅的思考についてお話ししてきました。
本書を読んで、便利なものが増えている現代、私たちの生活は快適になっていると思います。しかし、快適になっているはずにも関わらず自殺者数やメンタル疾患に罹る人は年々増えているのが現状です。
ものが増えることによって執着が生まれ、心の余裕がなくなっているのではないでしょうか?
スマホを開けば、セールや値引きのポップが、ショッピングモールに行けば購買行動を掻き立てる様々な仕組みが私達に降りかかってきます。
そして、何かを買わなければと心の余裕がなくなってしまうんです。
今、少し疲れを感じている、余裕がないなと感じている方は、ぜひ一度、禅の考えに触れてみてください。きっと何か気づきがあるはずです。
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