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うた

100
短歌や俳句
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記事一覧

夜更けて
顔も見知らぬ
ものたちが
心を開いて
語り合うここ

時を越え
空間超えて
すぐそばで
痛む心と
添い寝がしたい

苦しくて
辛い現実
あってさえ
頭のなかには
自由な大地

明るく寒い朝の唄

神が立つ
ふるさとの山
さす 朝日

男たち
作った道を
走り抜け

太陽が
昇るよ今日も
大丈夫
きっと明日も
そのまた明日も

山を越え
海をも越えて
飛ぶ心
私の心
どこへでも

電柱が
規則正しく
並んでる
誰に言われて
そうしているの?

陽のあたる
場所と当たらぬ
影あれど
いつかは当たる
いつかは影る

立ち上がり
踏み出す一歩の
その先に
いつか繋がる
この手が届く

駆け巡る
地球の上を
駆け巡る
私の心
電波にのせて

手を見てる
どこかで暮らす
人と重ねて

雨の日の歌

水たまり
落ち込む人に
空を見せ
あなただけでは
ない 曇り空

霧雨は
毛布のように
暖めて
凍える心
和らげるよに

降る雨は
やさしく雪を
溶かしてく
意地を張るなと
慰めていく

森の中
枝からしたる
雨粒が
コトンコトンと
落ち葉を叩く

雨上がり
空を見上げる
人たちよ
みんなどこかで
繋がっている

届けたい
言葉の世界の
その先に
広がる地平は
自由の世界

交差点
闇を彩る
信号機

夜の道
窓の灯りに
暗い角
星の灯りは
宇宙を繋ぎ

夜雲に
潜は龍か
もののけか

アクセルを
踏めば走って
行く車
冷たかろうに
秋の早朝

父と乗り
走る軽トラ
ガキ気分