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新卒就活で失敗しないための本質の話

3年生の8月から就活を始めて、18ヶ月かけて失敗する学生がいます。

4年生の5月から就活を始めて、3ヶ月で内定を取る学生もいます。

これは決して珍しいパターンの話ではありません。特に、後者の学生、もっと具体的に言えば、

「何の就活対策もせずに大学3年間を遊び呆けていたのに、就活解禁の4年生の春から就活を始めて3ヶ月で大手企業に内定」

このタイプの学生、毎年必ず存在します。

特に、MARCH関関同立の大学群に多い。きっちり就活対策を続けてきたマジメな学生を差し置いて、3ヶ月で「すごい!」と言われる企業に内定を取る憎めない陽キャ。

それは「遊び呆けているけど、コミュ力抜群な学生が内定を取る」みたいな”つまんねぇ話”ではありません。

この学生は何も対策をしてなかったが故に「就活における本質の上を、無意識に歩いた」だけなんです。

反対に、3年生の頃から就活対策をしても内定が取れない学生はいろんなことを考えすぎた故に、本質から外れた行動ばかりしてしまった。

今日は、就活において、あなたが真っ先に考えるべき「本質」の話をします。

構成は以下の通り。

第一章は無料で読むことが出来ます。

大学生が忘れがちな「大切なこと」が書いてあるので、無料部分だけでも読んでみてください。

第一章 目的達成への考え方

先輩と同じ大学に入りたいんです!
今は、試験当日に緊張しないように毎日3時間イメージトレーニングをしています!!

そんなことを言ってる後輩がいたら、あなたはどんなアドバイスをしますか?

具体的な内容はともかく、大筋としてはこう言うはずです。

優先順位がおかしい。
試験当日に緊張しないことも大切だけど、基礎学力を上げる勉強の方が大事だろ。

当たり前です。
でも、きちんとした指導者がいない状態だと、経験者からは想像もできないような「ズレた努力」をしている受験生も少なくありません。

そして、これと全く同じことが新卒就活でも毎年起こっているのです。


「優先順位」を考える

目的を達成するための「優先順位」は明確に存在します。

そして「優先順位」の考え方は、見方によって形を変えるのです。

例えば、試験なら「比率」

A分野:40点
B分野:40点
C分野:10点
D分野:10点
合格点数:60点以上

こんな配点の試験で、満点を取るために必要な勉強時間がA~Dすべて同じならば「A分野」と「B分野」を重視するべきです。

恋愛なら「包括」です。

外見の評価は内面の評価を包括します。同じことを言って、同じ行動をしても「外見が良いやつ」はモテやすい。

反対に、内面の評価が外見に与える影響は小さい。

人間の評価は分かりやすいポイントに引っ張られるのです。モテたいのなら、何よりもまず「外見」を整えるのが大切です。

ダイエットなら「戦略と戦術」の考え方が出来ます。

戦略(大筋を決めるマクロ視点)は「消費カロリー > 摂取カロリー」です。
戦術(具体的な行動のミクロ視点)は「夕食を減らす」「ジムで筋トレ」「昼食をスムージーに置き換える」などが挙げられます。

一見、戦術さえ実践していれば成果が出るように錯覚しますが、戦略を理解していないと「ジムで運動した後、夕食を減らし、翌朝はラーメンを大盛りで食べる」みたいな目的達成からは程遠い行動をしてしまうのです。

このように、全ての目的を達成するためには「行動」が必要であり、形は違えど、全ての行動には『優先順位』が存在します。

「優先順位」の低いモノが溢れている

ところが、世の中には優先順位の低い情報や商品が溢れています。

例えば、ダイエットの本質は、

消費カロリー > 摂取カロリー
消費カロリーを増やすのは大変なので、摂取カロリーを減らせる食事の見直しが最優先。ただ、極端に摂取カロリーを減らすと筋肉量が低下してリバウンドに繋がるので、適度なトレーニングを併用すると良い。

これだけ。
本当に、これだけ。

そのため、ダイエットに投資をするとすれば、食事と運動の両方をサポートしてくれる「パーソナルジム」が最適解の1つです。

ところが、世の中を見渡してみると、本質的な戦略の話をしている人は多くないことが分かります。

本屋に行けば、「呼吸法で痩せる」とか「お茶で痩せる」とか。

YouTubeを見れば、「ヨガで痩せる」と「リンパマッサージで痩せる」とか。

「効果がない」とは言いません。
日常的にヨガを行えば一定のカロリー消費が見込める上にボディラインを整えることができる。温かいお茶をよく飲めば胃腸が活発化して痩せるんでしょうこっちはあんまり知りませんが。

でも、間違いなく言えるのは、

どんな呼吸法をしてお茶を飲んで毎日ヨガをしてリンパマッサージを習慣付けても、1日4000カロリーを食べる一般人は絶対に痩せないということ。

一般男性の消費カロリー:2,650kcal
一般女性の消費カロリー:2.000kcal

出典:大塚製薬公式サイト

小手先の戦術は、本質的な戦略を理解していないと成果は得られないのです。


では、どうしてそんな小手先の話ばかりが話題になるのでしょうか。


答えはシンプル。

「お金になるから」です。


これ、考えてみれば当たり前の話です。

「わーい!このお茶を飲んだら3ヶ月で痩せたぞ!!」

ってなった瞬間、誰もお茶を買わなくなる。体型維持のために買い続ける人もいるかもしれませんが、目的が達成された時点で多くの課金は止まります。

そのため、世の中のモノやサービスの一部は、

達成しそうで、達成しない。
でも、達成した気分は最高に味わえる。

みたいな、絶妙なサジ加減で作られています。

だけど、そのビジネスモデル自体を否定するつもりはありません。

大抵の”本質”は手間がかかったり、どうすることも出来なかったりして少なからず「苦しみ」が生まれます。

パーソナルトレーニングを実践すればほぼ確実に成果は得られますが、トレーニングと食事制限は本当に大変だし 40万円 / 3ヶ月 と高額の価格設定です。


「苦痛を伴う解決」よりも「ラクな解決してる”感”」が求められることもある。それは「バカ」とか「アホ」ではなく、生きていく上で必要な要素なのです。


だけど、就活に関しては、話が別。

就活は、社会人生活40年の方向性を決める重大なイベントです。「自己分析」だの「やりがい」だの「挫折経験のある自己PR」だの『解決してる"感"のある就活対策』よりも、真っ先に向き合わなければいけない問題がある。

ぜひ、苦痛を伴い対価を支払ってでも、全力で解決してください。


ここからは、就活における本質の話をします。



【おまけ】 読者の大学生の感想




黒塗り部分は「就活の本質」のネタバレになるので隠しています。

『有料記事』に慣れていない学生の方は躊躇するかもしれませんが、社会人人生40年を左右するのが新卒就活です。就活の合否によって生涯賃金は数千万円変わります。

「『飲み会×2』の値段で、社会人としてスタートダッシュができる」

と考え、就活で失敗したくない方は是非読んでみてください。

第二章 就活における本質とは

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