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【「天は自ら助くる者を助く」スマイルズの自助論】粘り強くしなやかな意志力

「天は自ら助くる者を助く」の言葉から始まる
サミュエル・スマイルズの自助論という本があります。

もう100年ほど前にイギリスで書かれた書物で
恥かしながら、最近になって知った名著です。

イギリスの絶頂期、ヴィクトリア朝時代に書かれた「自助論」

その中には、人生を幸せにするための要素は何か、
また成功に導くための大いなるヒントが詰まっています。

本文の中では、ニュートンやミケランジェロ、
シェイクスピアといった歴史上の
科学者や作家などを取りあげています。

そして、彼らが偉大な仕事を成し遂げる至った
大切な要素は何だったのかが書かれています。

彼らには、それぞれの道のセンスがあったのは否めません。
と同時に、いずれの偉人も努力することを
惜しまなかったといいます。

また彼らが普通の人たちと決定的に違ったことは、
簡単には諦めなかったということです。

研究や活動の努力が報われなかったときも決して諦めず、
不屈の精神で自分が目標とする地点に向けて、
歩み続けることが重要だと「自助論」は述べています。

何かを行い、そして努力をすることは
それほど難しくはないでしょう。

最も難しいのは、自分が抱いた意志を持ち
それを行い続けることです。

それも1年、2年ではなく、
10年、20年、30年と自己修練を
続けていくことは非常に難しいこと。

だからこそ、それに価値が生まれてくるのでしょう。
天才と言われる人たちはそれを粛々とやり通したのだと。

誰かから聞いた言葉で
とても印象に残っている言葉があります。

「勝負のテーブルから立ち上がり、
去っていくのは、自分である」

諦めること、敗北することは、
自分の心がそれを決めているのです。

江戸時代の儒学者、佐藤一斎の言葉にも
「志の無き者、鈍刃のごとく、志ある者、鋭刃のごとし」
という言葉を残しています。

西洋東洋問わず、意志の持つエネルギーは
マグマのように熱くそして沸々と沸き起こる
巨大なエネルギーであることが伺い知れます。

自分はこの山を登っていく。
という決意し、一歩ずつ歩むことを続けていくこと。

それが才能なのだと思います。

何かを成し遂げるためには一朝一夕にはいきません。

意志と弛まぬ努力、また何としても自分が決めた地点に
たどり着くんだと諦めずに歩み続けること。

それが成功の一番の近道なのだと考えます。

時代が移ろい、生活の質や利便さが向上しても、
社会を動かしているのは人であり、
また人は心(精神)なのです。

もし、あなたが「何かに挑戦したい」
「何かを成し遂げたい」と考え、行動をしているのなら、
是非、ご一読してみてはいかがでしょうか。

100年以上読み継がれてきた自助論の中には
洗練された人生の道標が示唆されています。

「自分の夢を叶えられるのは自分のみです」

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