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『あの人は今』状態?厳しい現実が目の前に。期待されていたバルサのカンテラの選手たちはどこに?

2014年、未成年移籍問題でFIFAから制裁を受けたFCバルセロナ。ルール違反に該当する選手たちは18歳を迎えるまでスペインでは公式戦でプレーすることができず、クラブのジョセップ・マリア・バルトメウ会長は『裏の力・黒い影』に言及するも、FIFAからのさらなる制裁を避けるためルール違反に該当した外国人選手たちを移籍させている。9日付け現地紙『マルカ』がそんな当時将来を期待されていた選手たち彼らの『今』を報じている。

韓国人選手のFWイ・スンウは18歳になるまでバルサに残ることを選び、ユース最終年で選手登録されるとユース登録ながらもバルサBでプレーするも、2017年、当時イタリア・セリエAのエラス・ヴェローナへ完全移籍。移籍1年目は14試合(うち先発出場1試合)のみと低パフォーマンスでチームもセリエBへ降格。韓国代表に選出されているこの20歳にはまだトップレベルに戻る余地はあると言える。

同じく韓国人選手MFペク スンホも同胞イ・スンウと同じくクラブに残るも、2017年にジローナへ3年契約で完全移籍。しかしこの21歳の韓国人MFはBチームであるセグンダB(3部)でリーグ戦を戦うペララダでプレーしている。

アルゼンチン人選手FWマキシ・ロロンもルール違反に該当した選手のうちの一人である。ブラジルのサントス、スペインセグンダAのルーゴ、アルゼンチンのアルセナル、チリのコキンボと様々なチームを渡り歩き23歳となった現在は所属チームなしとなっている。

イングランド人FWイアン・カルロ・ポベダはバルサを離れ故郷イングランドへ。マンチェスター・シティU23チームでプレーしており、この18歳のアタッカーはイングランドでキャリアを歩んでいくようだ。

カメルーン人FWパトリス・ソウシアは18歳で選手登録が可能となり同じカタルーニャに本拠地を置くクラブ・ダムへのレンタル移籍後、この6月でバルサとの契約は満了。19歳となった現在はカメルーンに戻っており所属チームも無い状態だ。

ナイジェリア人FWボビー・アデカニェはイングランドへ渡りリバプールU23チームでプレー。この19歳のアタッカーの未来にはまだ希望があるとしている。

フランス人FWテオ・チェンドリは2016年に母国フランスのナンシーBへ移籍。しかしこの22歳アタッカーにとってAチームの壁は高いようだ。

韓国人DFチャン・ギョリは2017年にギリシャのアステラス・トリポリスへ移籍。この20歳のDFはギリシャで1シーズンプレーした後、韓国に戻り浦項スティーラースのユニフォームを着ている。

カメルーン人GKアンドレ・オナナは2015年にオランダのアヤックスへ移籍。BチームでプレーしていたがAチームに第3GKとして昇格。この22歳は運命の皮肉か正GKのオランダ代表GKヤスパー・シレッセンがバルセロナへ移籍すると見事にレギュラーの座を手に入れカメルーン代表にも選出された。

日本人として初めてバルセロナの下部組織に加入したFW久保建英は、制裁後2015年にFC東京へ移籍。トップチームに15歳で出場すると今年、17歳で横浜F・マリノスへレンタル移籍した。まだバルセロナが注目している逸材だとしている。

この中で唯一成功しているのはオナナであり、一番注目し期待されていたイ・スンウはイタリアで燻り、その他の選手たちはトップレベルとは程遠い場所でプレーしている。18歳をまだ迎えていない久保はどちらの道を行くのだろうか。

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