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「売る」という言葉は使わない方がいい


新しい商品を作る際は、それをどういう形で提供するのかも同時に考えます。

つまり、どう「売る」のか?を考えてます。

しかし、その問いを自分に投げかけた時に、「売る」っていう表現に疑問が湧いてきたので書き留めておきます。

そもそも「売る」とは?

「売る」とは、
①代金と引き換えに物や権利を他人に渡す。
②自分が世間に知られるようにする。
③自分の利益のために裏切る
④仕掛ける、押し付ける。

この意味からすると、
あまりいい印象を受けません。

語源の由来も「得る」という、品物や権利の代わりにお金を得ることとあります。

英語では?

売るの英語は「sell」ですね。

語源は「sellan」で、"与える"という意味が含まれています。(※諸説ありますが。)

「売る」使わない方がいい理由

では、なぜ「売る」という言葉を使わない方がいいのでしょうか?

それは、
「人を蔑ろにしてしまう」
からです。

お金を得ることが目的となり、ビジネスの根本である人が蔑ろにされがちになります。

そして、人を蔑ろにした活動というのは、モチベーションが上がらないものです。(拝金主義の方はは例外)

「売上を上げろ!」と上司からの檄が飛んできた経験は誰しもがあると思います。
その檄でやる気が出たことがあるでしょうか?
僕は少なくとも、何か嫌な気持ちになります。

けれども、英語の語源sellan=与えるのような意味合いで「どんどん貢献してこい!」と言われたらどうでしょう?
違った印象を受けるのではないでしょうか?
お客様や人が脳裏によぎると思います。
やる気がでないでしょうか?

そもそも経済とは経世済民

そもそも経済とは経世済民という言葉からきており、「世の中を経(おさ)め、民衆を救済する」という意味です。

経済活動は、「民衆を救済する」ためのものだと明記されています。

しかし、資本主義の下では、資本が主体であり、お金を得ることが主体になりがちで、このことを忘れてしまっています。

「売る」という言葉を使っている限りは、お金が主体となり、人は置き去りになってしまいます。
だからこそ、「売る」という言葉を捨てて、もともとの意味である「民衆を救済する」や英語のsellan「与える」など、何かに「貢献する」ということを主体に戻さないといけないんだと思います。

世の中が大きく変わろうとしている、今にこそ「売上を上げるには?」という問いではなく
「貢献するには?」と問うことで、
違った発想や道筋が生まれるような気がしてます。

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