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マーケティングで行動経済学を活用する〜BASICフレームワークによる施策作成〜

"BASIC"は政府(特に米国/英国)が行動経済学を活用した政策を作成する際に利用しているフレームワークの1つです。"BASIC"を活用することで、行動経済学的アプローチの検討を楽にしてくれます。

通常、行動経済学を活用したいと考えた場合、何から手をつけたらいいのかわからないことが多いと思います。そんな場合でも、何から考えていくべきか、ステップごとに教えてくれるのが"BASIC"を使ったアプローチの良いところです。

今回は、この"BASIC"を活用して、マーケティング関連の施策を検討するプロセスを紹介していきます。もちろん、マーケティング以外の場所でも活用することは可能です。

行動経済学は、人間の本質的な部分を扱う学問です。僕のイメージとしては、心理学と社会心理学と脳科学を繋ぐ中心となっています。要するに、人が関わるところであればいくらでも応用可能なのです。

アドラー心理学の考えで、「あらゆる悩みは人間関係から生じる」と考えれば、あらゆる場所で使い道が考えられます。1対1のコミュニケーションでも、1対多のプレゼンテーションでも、交渉の場でも、営業でも使えます。

あなたの会社で、「これから行動経済学を活用してみたい」と考えている方のお役に立てれば、嬉しいです。もちろん、行動経済学が全ての問題を解決してくれるわけではありません。でも上手に活用できれば、大きな違いを生み出してくれることは間違いありません。

それでは、はじめましょう!

行動経済学のBASICフレームワークとは何か?

"BASIC"とは施策作成を5つのステップにわけて、それらの頭文字をとった単語(アクロニム)です。

B:Behaviorー対象となる行動を特定し、背景/プロセスを確認する
A:Analysisーどんな行動が、どんな結果を引き起こしているか分析する
S:Strategyー分析結果から、施策を検討する
I:Interventionー実験して効果があるか確認する
C:Changeー適用範囲を拡大したり、継続して行動を変える計画を立てる

このフレームワークでは、人の”行動”に着目します。

人は何かをやろうと考えたとしても、実際に行動するかは別の話です。「明日やる」と言って、やらなかった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。マーケティングでも、「こういう商品があったら買いますか?」とアンケートを取って”買う”と答えた人でも、実際に買うかは、その時にならないとわかりません。

”何をしたか”と”何をしなかったか”を細かく見ていくことが大切なのです。

記事が長くなってしまったので、別々に記事を作成しました。以下のリンクからそれぞれの項目について、詳細を確認してください。

BASIC:Behaviorー変える行動を見極める

BASIC:Analysisー行動経済学的に分析する

BASIC:Strategyー施策を検討する(作成中)

BASIC:Interventionー施策を試してみる(作成中)

BASIC:Changeー本格的に変化させる(作成中)



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