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今買え!必見のバフェット銘柄2選:マスターカード(MA)、マケッソン(MCK)

バークシャー・ハサウェイの持ち分は、2社合計で25億ドルを上回る

これまで何度も言われてきたことであり、これからも何度も言われ続けるでしょうが、ウォーレン・バフェット氏は史上最も偉大な投資家です。その証拠に、バークシャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)である同氏は、数十年にわたって慈善活動に精力的に取り組んでいるにも関わらず、地球上で最も裕福な1人に常に数えられています。

バークシャー・ハサウェイの3454億ドルに上る投資ポートフォリオに含まれる多くの世界的企業の中から、配当成長を重視する投資家ならぜひとも注目すべき2銘柄を紹介します。

マスターカード(MA):決済業界の超大手企業

よく知られていることですが、バフェット氏と、同氏のビジネスパートナーであるチャーリー・マンガー氏は、収益性が高く、競争力のある企業への投資を好みます。マスターカードはこの条件に合致し、バークシャー・ハサウェイは株式の0.4%、15億ドル相当を保有しています。

2023年第1四半期にマスターカードのネットワークが処理した決済総額は2兆1,000億ドル、決済件数は388億件となり、競合のビザ(V)に次いで世界第2位でした。世界の決済業界はこれら2社による複占状態にあり、両社は絶大な利益を上げています。マスターカードの第1四半期の非GAAP(調整後)純利益率は43.8%であり、これは、売上高の半分近くが利益になっていることを意味します。

これほどの規模のおかげで、マスターカードは、現金からクレジットカードやデビットカードといったデジタル決済への移行で恩恵を受ける絶好のポジションにいます。より多くの消費者が代替決済手段を利用するようになれば、同社の決済ネットワークがさらに勢いを増すことは必至です。なぜなら、そうした消費者を少しでも多く獲得しようと、より多くの小売事業者がマスターカードのような代替決済を受け入れるようになるからです。

そのため、アナリストは、マスターカードの今後5年間の利益成長率を年率18.7%と予想しています。これは、クレジットサービス業界で予想される平均成長率の14%を大きく上回ります。この利益成長に加え、マスターカードは2023年に20%超の配当性向が予想されていることから、年間配当の伸び率も2桁が見込まれます。同社の配当利回りは0.6%と、S&P500指数の1.7%を大きく下回りますが、増配見通しが少しは補ってくれるはずです。

マスターカードの予想株価収益率(PER)は26倍であり、クレジットサービス業界平均の17倍と比べるとかなり割高に見えますが、そうしたプレミアムは、同社の並外れた収益性と成長性で十分に正当化されます。

マケッソン(MCK):ヘルスケアセクターに必要不可欠なインフラ

マケッソンもまた、バークシャー・ハサウェイのポートフォリオの中で、大きな競争優位性を持つ企業です。薬局や病院など、世界中で20万を超える顧客に数十万点もの製品を販売する同社は、世界最大手の医療品卸企業です。時価総額は490億ドルであり、業界第2位のアメリソースバーゲン(ABC)の340億ドルをはるかに上回ります。

マケッソンのスケールメリットは顧客との交渉に有利に働いており、業界トップクラスの利益率を実現しています。また、世界的に高齢化が進んでいることを考えると、同社が供給する製品への需要は高まる一方です。そのため、アナリストは、マケッソンの今後5年間の利益成長率を年率11.9%と予想しています。ちなみに、医療品卸業界の平均成長率は10.3%とされています。

恐らくこうした要因により、バークシャー・ハサウェイはマケッソンの株式の2.1%、10億ドル相当を保有しています。配当利回り0.6%は、インカム志向の投資家にはそれほど魅力的には見えないかもしれません。しかし、2023年3月期の配当性向は約8%と予想されており、今後の増配余地は十分にあります。

マケッソンの予想PERはわずか13.9倍であり、医療品卸業界平均の13.4倍と大差はありません。同業他社に対する同社の優位性を考慮すると、これは魅力的なバリュエーションと言えます。

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