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スカウトはお手紙である

キャリアコンサルタントの黒岡です。

採用に関わる方の多くの悩みが「スカウト」だと思います。

100通送って、やっと1通返ってくる。
休日返上で、スカウトをしている。

こんな話をよく聞きます。

そして最近スカウト媒体にも、「大量のスカウトばらまき」を無くそうとする動きもあります。

ロボットに任せられる様な無差別・無思考のスカウトは今後淘汰されていきます。

そして揺り戻しの様にスカウトは「お手紙」の様に、一人一人に心を込めて送るものへと変わっていくでしょう。

今回はそんなお手紙の様にスカウトを送る為の考え方を共有します。是非、参考になると嬉しいです。


①相手の「心境やニーズ」をイメージする

あなたが誰かに手紙を送る時、まず第一に何を考えますか?逆に、どんな手紙をもらったら嬉しいですか?

自分の感情だけとにかく綴られる文章より、自分の気持ちを理解してくれた上で、届けてくれる言葉の方が嬉しいのではないでしょうか?

スカウトも同じです。まず、最初に考えるべきは、「相手の心境」です。

例えば、下記に今回の読者となるであろう人事職と人材紹介職の方の転職理由をまとめてみました。

同じく人にまつわる仕事をしていても、転職理由は全く異なりますね。この様に、相手の立場を想像しながら、どんな提案をすれば彼らのニーズを満たせるのか?の想像を膨らませていきましょう。

②相手に合わせた「提案」をする

相手の心境やニーズがイメージできたら、次は相手に合わせた「提案」を考えていきましょう。

アトラクトポイントは本当に人それぞれです。私はこれまで1000人以上の転職の軸を聞いてきましたが、1000人いたら1000様です。

ただ、優劣はあれど一定科学されているので、それを活かして提案を考えていきましょう。

例えば、リンクアンドモチベーションが提言されている、エンゲージメントを左右する4Pはスカウトでも参考になります。

サイバーエージェント曽山氏と語る組織論。「エンゲージメントを高めるのは、言行一致の経営」

あなたがスカウトを送りたい相手は、4Pの内特に何を求めているのか?を考えましょう。

「Privilege(待遇の魅力)」を望んでいる人に、「Philosophy(目標の魅力)」を強く推しても刺さらないことが多いでしょう。

相手に合わせた魅力を訴求することでスカウトの返信率は高めていくことができます。

③相手に合わせた「構成」を作る

相手の立場になった時に、いきなり、弊社は「こんなビジョンを目指しています」とスカウトが来ても、受け取りづらいでしょう。

大事なのは、相手の視点で接続していくことです。

①まず、なぜあなたにスカウトをしたのか?
②あなたの何に魅力を感じているか?
③あなたのニーズに自分の提案がどの様にFITしているか?
④提案企業ならではの魅力

この様な構成で、スカウト文章は作成していきましょう。よく、「スカウトは1000字以上書いてはダメだ」という話を聞いたりしますが。

私は正直、文字数は全く気にしていません。

当然、段落わけ等もない見づらい構成になっていたらダメですが、見やすい頭に入ってきやすい構成になっていれば、全く問題ないでしょう。

ぜひ、ビズリーチやLinkedin等を触ってみて、人事やヘッドハンターからのスカウトを見てみてください。

受け取る相手の視点に立ってみると、見やすい文章の構成が掴めると思います。

④相手が「褒められて嬉しいポイント」を抑える

突然ですが、あなたは、人からどんな褒め方をされると嬉しいですか?

「かっこいいね」「可愛いね」も嬉しいと思いますが、「この前こんな良い事してたよね」等具体的に褒めてもらえた時の方が嬉しいのではないでしょうか?

スカウトも同じで、「豊富な人事経験に惹かれました」と言われても、ピンと来ません。

「2023年の採用実績、特にエンジニア採用として、○○名もの採用をリードされてきた御実績に惹かれました」

等、具体的に褒めるポイントを見つけて、伝える様にしましょう。

特に、褒めポイントは、職務概要等よりも「自己PR」の部分に埋まっている可能性が高いです。

大事なのは、「この人こんな所までちゃんと見てくれたんだ」と感じてもらう事。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回最も伝えたかったのは、「相手」の立場でスカウトは送りましょうということです。

自社の魅力を整理する前に、あなたがスカウトを届けたい相手は、「どんな人で、どんな心境やニーズを持っているか?」を考える。

全ては、「相手」から始まる事を念頭に置き、今日もスカウトを楽しんでいきましょう。

ぜひ、採用についてもカジュアルにお話ししたいので、もしお話ししたい方がいれば、Pittaよりお声掛けください。

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