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送金・決済サービスのViva Republicaが$137Mを調達など:米国主要VC投資調査vol.08

このマガジンを出すようになってから、1週間が今まで以上に早く感じます。毎週あっという間で驚くほど笑。

お知らせ

7月から米国主要VC投資調査マガジンを始めました。

米国トップVCと呼ばれるAndreessen Horowitz、Kleiner Perkins、Sequoia Capitalの3社についてまとめていきます。スタートアップやベンチャーキャピタルの方などの参考になれば幸いです。


【2020/08/24〜/08/30】

・Andreessen Horowitz:2社
< ChartHop $14M / Series A / HR >
< Freenome $270M / Series C / バイオ:血液検査 >

・Kleiner Perkins & Sequoia Capital China:1社
< Viva Republica $137M / P2P:送金・決済 >

今週は3件お届けします!


・Andreessen Horowitz:2社

ChartHop $14M / Series A / HR

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参照元/URL:https://www.charthop.com/

組織管理プラットフォーム(ポジションや求人・給料などを一元管理)を提供するChartHop(チャートホップ)がシリーズAで1400万ドルを調達。

Andreessen Horowitzがリードし、Abstract Ventures、Basement Fund、CoFound Partners、Company Ventures、Cowboy Ventures、a16z Cultural Leadership Fund、Flybridge Capital、Ride Ventures、Todd and Rahul Angel Fund、Tokyo Black、SemperVirens、Shrug Capital、Work Life Venturesが参加。

ChartHopは既存のHRプラットフォームである、ADP、BambooHR、Carta、Greenhouse、Lever、SAP SuccessFactors、Workdayと合わせて使うことが可能。

CEOであるIan White(イアン・ホワイト)氏は「経済危機の中でのリモートチームのサポートから、全国的なデモの擁護まで、すべての目が人事に向けられていますが、多くの企業では効果を発揮するために必要なツールが不足しています」と述べている。

北沢:FreenomeもVC参加数が20社を超えていましたが、ChartHopも14社と多いんですね(a16zが、a16z Cultural Leadership Fundとなぜ両方参加しているのかが調べてもわからず)。

「大手VCが参加するなら出すか!」みたいな感じなのか?と思うのですがどうなんでしょう。自分たちで探して投資するより打率が高いと考えている?

既存のHRサービスと連携できるのはユーザーとしては有難いですよね。良いなと思っても単体じゃないと使えないのは不便。自分たちのホームでない部分に関しては、積極的に他と提携するのも一つの手なんだと思いました。

あと、またしてもTokyo Blackが出てきましたが、相変わらず情報なし。 ステルスVCは伊達じゃない笑


Freenome $270M / Series C / バイオ:血液検査

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参照元/URL:www.freenome.com

ガンの早期発見などの血液検査プラットフォームを提供するFreenome(フリーノーム)がシリーズCで2億7,000万ドルを調達。

Bain Capital Life SciencesとPerceptive Advisorsがリード。

他にもFidelity Management & Research Company,、LLC、Janus Henderson Investors、Farallon Capital Management、Rock Springs Capital、Cormorant Asset Management、EcoR1 Capital、Catalio Capital Management、Andreessen Horowitz、GVなど23社が参加。

同社は、大腸がん検査を皮切りに、日常的な採血でがんを早期発見するための技術を提供するバイオテクノロジー企業。

FreenomeのCEOであるGabriel Otte氏は「がんを早期に発見し、多くの命を救うことができる世界に向けて、日々近づいています。」と述べている。

北沢:日本では2018年にがんで亡くなった方は373,584人(男性218,625人、女性154,959人)とのこと。この数は年々増加していて、男性は4人に1人が、女性は7人に1人が癌で亡くなるそう(2018年のデータより)。

歳を重ねるほど可能性が高くなる、くらいの知識しかなかったので年間30万人以上の方が亡くなっているのは驚きました。早期発見ができれば、その後の生存率が大きく変わってくるため、確実にペインがある領域で期待大。

リードで参加したベインキャピタルといえばこのリリースが記憶に新しいですね。heyはTシャツがとても可愛いくて良いなーと見るたびに思います笑



・Kleiner Perkins & Sequoia Capital China:1社

Viva Republica $137M / P2P:送金・決済

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参照元/URL:https://toss.im/

送金や決済など各種金融サービスを提供するToss(トス)を提供するViva Republica(ビバ・リパブリカ)が1億7300万ドルを調達。評価額が26億ドルへ。

Aspex Management、Sequoia Capital China、Kleiner Perkins、Altos Ventures、Goodwater Capital、Greyhound Capitalが参加。2017年にはPayPalも参加。

同社は預金口座、クレジットスコア管理、カスタマイズされた融資・保険商品、P2P投資、投資信託、外国株式といった投資サービスも提供しており、今後は金融関連会社を設立する予定。

2015年に送金サービスとしてローンチされ、今では4800万以上のダウンロードと108兆ウォンの送金を記録し、韓国の人口の3分の1が利用する大手フィンテックサービスに成長した。

CEOのLee Seunggun(イ・スングン)氏は「Tossは、金融のあらゆる分野を根本的に革新するスーパーアプリへの道を進んでいる」と述べた。

北沢:去年の8月の段階で、ダウンロード数は3,000万回以上、登録ユーザは1,300万人以上とのこと。韓国の人口が約5100万人なので、この一年で1800万回以上DLされ、400万人以上の利用者数の増加!

米国で展開されているVenmo(ベンモ)の韓国版といったところですね。既に人口の3分の1が利用するインフラになっているので手堅い印象。さすがユニコーン企業。

これだけ成長しているなら、今回もPayPalが参加してても良さそうなのになと思いましたが、今はそれどころではない、ということでしょうか。

買収されるシナリオもあるのか?と思い調べていましたがそうはならないか。

いつもVC毎で調べているのですが、今回はKleiner PerkinsとSequoia Capital (China)が両方参加していて珍しいなと。SequoiaCCに関しては別でまとめたいと思っているのでお楽しみに!


以上です。

もう8回目の記事になるのか、と書いてて思いました。マガジンとして書き始めるまで時間がかかってしまいましたが、きちんと続けることができているので良かったです。

来週は、9月7日月曜日に更新予定です。


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